新山千春:アラフォーの余裕も 「ウルトラマンタイガ」女社長役は“お母ちゃん”

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「劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス」で佐々木カナを演じる新山千春さん

 特撮ドラマ「ウルトラマンタイガ」(テレビ東京系)の劇場版「劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス」(市野龍一監督)が、8月7日に公開された。ウルトラマンタイガに変身する主人公・工藤ヒロユキたちが働く民間の警備組織E.G.I.S.(イージス)を率いる女性社長・佐々木カナを演じるのが、女優の新山千春さん。カナはヒロユキたちを見守る母のような存在だが、新山さん自身も現場を盛り上げる「お母ちゃんでした」という。役作りや作品への思いを聞いた。

 ◇イージスのシーンは「家庭とリンクするように」

 「ウルトラマンタイガ」は、民間の警備組織E.G.I.S.(イージス)で平和のために働く工藤ヒロユキが、ウルトラマンタイガ、タイタス、フーマの複数ヒーローに変身し、活躍する。声優の寺島拓篤さんがタイガの声を担当。テレビシリーズは2019年7~12月に放送された。

 劇場版は、ヒロユキが何者かに狙われ、新世代のウルトラマン“ニュージェネレーションヒーローズ”がヒロユキを救うべく集結。しかし、父タロウが敵の手により“闇落ち”してしまい、タイガに襲いかかる。2013年にスタートした「ウルトラマンギンガ」から「ウルトラマンタイガ」まで7年にわたり続いている新世代のウルトラマンシリーズの“クライマックス”が描かれる。

 幼い頃から「ウルトラマン」シリーズを見て育ち、「ソフビで遊んでいた思い出があります。子守をしてもらうような感覚で見ていました」と新山さん。「ウルトラマンタイガ」で新山さんが演じるカナは、細かいことはあまり気にしない“肝っ玉母ちゃん”のようなイージスの社長だ。しかし、撮影当初のカナのキャラクターは真面目な雰囲気だったという。

 「見てくださっている子供たちや、ご家庭の中でイージスの印象が、より色濃いものになればいいなという思いがありました。でも、カナがただ真面目な女社長だったら、あまり印象に残らないんじゃないかと。市野監督に『もう少し元気で、強さも出しながら、どんなに困難に立ち向かったとしてもあっけらかんとしている、さっぱりした女性でいたいです』と伝えたら、『それがカナさんかもしれないね』と言ってくださって、一緒にキャラクターを作り上げていきました」

 テレビシリーズでは、監督やスタッフとのディスカッションの中で、せりふが変わったシーンもあったそうだ。

 「カナが仕事が終わって『お疲れ』と帰るシーンがあったのですが、そのリハーサルの時に私が『お疲れ、ハッハハ!』と笑っていたんです。撮影は朝から夜中まで続くことが多かったのですが、その日は早く終わる日で、『お先です!』みたいな気持ちで(笑い)。それを見た監督がせりふは『お疲れ』でなく『お先です!』にしましょうと言って、さっきの笑い声も絶対足してくださいと。それがオンエアされました」

 新山さんは、「心がほぐれた感じのイージスのカナさんと、ジャケットを着て格好よくアクションしているカナさんという振り幅を見せることができたんじゃないかなと思っています。真面目なだけだと硬いので、何が起きても動じない大人のアラフォーの余裕を見せたいと思いました」と笑顔を見せる。

 「若手の方は一つ一つのシーンをすごくストイックにやっていて、それもすごくすてきだなと思うんですけど、私はそこじゃなくて、ちょっとほぐれる役目として皆さんを調和できたらいいなと思っていました。イージスのシーンは、『ヒロユキがまたカナさんに怒られている。僕もお母さんに怒られたらあんなふうになるな』と家庭とリンクするようなシーンになれたらと思っていました」

 ◇ヒロユキ役・井上祐貴は「いい息子」

 新山さんは、主人公ヒロユキを演じる井上祐貴さんについて「すごく素直で協調性があって、優しい。ヒロユキともかぶるところがたくさんあって、いい息子だなと思えるぐらい、お母さん目線でお仕事をさせていただいた」と語る。新山さん自身、娘がいる母親だが、撮影現場でも「お母ちゃん」のような存在だという。

 「私と同じシーンになると、役者さんだけでなくてスタッフさんにも楽しんでもらえたらなと。和気あいあいの現場っていいですしね。(井上)祐貴君と諒太郎君(イージスの宗谷ホマレ役)が、『早くイージスのシーンにならないかなと思っていた』と言ってくれたのが、すごくうれしかったです」

 新山さんはカナの魅力を「愛情にあふれた方で、すごく芯がしっかりしていて、自分と関わった人たちを幸せにしたいという思いが強い。イージスの社員の3人にしても、自分が守るという。ただ、強いだけではなくて、母親みたいな愛情をしっかりと与えてあげて、輪を作っていける女性なのかなとすごく感じましたね」と話す。

 劇場版でも、イージスをぐいぐい引っ張るカナ社長は健在だ。また、アクションシーンも描かれる。「アクションシーンの息づかいとか、立ち向かっていくまでの意気込みとか、どういう思いでその場所に立っているかとか、役作りしていく面でも楽しかったです。余裕があるカナさんを楽しみにしていただきたいなと思います」とアピールする。

 ウルトラマンタイガ、タロウの親子の絆が描かれる劇場版について「タロウ世代はタロウの気持ちに熱くなるでしょうし、幼少時代の自分を思い返しながら、今までの自分の道のりを思い返す作品になるのかなと思うと、感慨深くなります。もちろん、新たな日本を代表するウルトラマンのすごさも見応えがあります。振り幅がすごく大きな作品に参加できたことはすごくありがたいです」と思いを語った。

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