アニメ化や実写映画化もされたチャールズ・アダムスさんのホラーコメディーマンガ「アダムス・ファミリー」。初の劇場版アニメ「アダムス・ファミリー」が、9月25日に公開されることが話題だ。声優としてオスカー・アイザックさん、シャーリーズ・セロンさん、クロエ・グレース・モレッツさん、フィン・ウォルフハードさん、ベット・ミドラーさんらハリウッド人気俳優が集結。日本語吹き替え版にも、女優の杏さん、二階堂ふみさん、俳優の生瀬勝久さんら豪華キャストが顔をそろえる。1930年代に雑誌の1コママンガからスタートした作品が約90年にわたり愛され、多くの俳優陣を引きつける理由とは……。
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「アダムス・ファミリー」は、奇妙なおばけ一家を描くホラーコメディー。ユーモアセンスとユニークなキャラクターが人気を博し、1960年代にテレビドラマシリーズやアニメシリーズが制作された。1991年、1993年に長編映画として実写化され、世界的ヒットを記録。米ニューヨーク、ブロードウェーでミュージカル化もされ、日本では2014年に初演、2017年に再演と二度のミュージカル化を果たした。
劇場版アニメは、アダムス一家のゴメズ役の第1候補だったというアイザックさん、セロンさんらのキャスティングが決まったことで、現実味が帯びてきたという。アイザックさんは、同シリーズに個人的な思い入れもあった。
「(実写映画でゴメズを演じた)ラウル・ジュリアは大好きな俳優だったので、ゴメズを楽しそうに演じる彼の姿は子供心にも鮮烈に残りました。彼へのオマージュとしてその役を演じるのは、本当に特別なことでした」
ゴメズの妻・モーティシアの声優を務めるセロンさんは、常識を覆すような楽しい方法で家族の真の意味を示す同作に引かれたという。
「人はなぜアダムス・ファミリーに引かれるのか。それは結局、彼らはいついかなる時もアダムスで、そのことを誇りに思っていて、決して人のために変わろうとしないからだと思っています。人はみんな、自分は本音で生きていると信じたいのです。特に家族の中では……。その生き方を極めているのがこの家族です。でも、すごく真面目なところがあって、たとえ殺し合おうとしていても、愛し合っているのが確かに伝わってくるのです」
さらに、セロンさんは同シリーズが伝えるメッセージについて語る。
「この映画は、自分が思っている“普通”は、一人一人違うということに気付かせてくれます。もちろん、楽しく見られる映画ですが、人と違うということは悪いことではない。そのことをもっと祝福しなくちゃ、というメッセージが込められています。そのメッセージを伝える一助になれてうれしいです」
他人と違うことを受け入れ、“自分たちの普通”を当たり前のように愛するアダムス・ファミリー。いつの時代も変わらず、周囲に左右されず、自分たちの愛するものにまい進する彼らの姿に、いつの時代も多くの人が引きつけられるのかもしれない。
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