仮面ライダーセイバー:内藤秀一郎“4度目の正直”で射止めた大役「ラストチャンスだった」 山口貴也&川津明日香と意気込み

「仮面ライダーセイバー」に出演する内藤秀一郎さん(前列)と川津明日香(後列左)、山口貴也さん(同右) (C)2020 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映
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「仮面ライダーセイバー」に出演する内藤秀一郎さん(前列)と川津明日香(後列左)、山口貴也さん(同右) (C)2020 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

 特撮ドラマ「仮面ライダー」シリーズの新作「仮面ライダーセイバー」が9月6日スタートする。“令和仮面ライダー”2作目で、「聖なる刃」と書いて「セイバー」。剣を振るって閉塞(へいそく)感の支配する世界を救う“救世主”だ。そんな仮面ライダーセイバーに変身する主人公・神山飛羽真(かみやま・とうま)を演じるのが、内藤秀一郎さん。今回、4度目の挑戦となった仮面ライダーオーディションで大役を射止め、「年齢的(現在24歳)にラストチャンスなんじゃないかと思って、“仮面ライダーとは”ということをすごく考えてオーディションにのぞんだので、受かることができてすごくうれしかったです」と振り返る内藤さんと、新堂倫太郎(仮面ライダーブレイズ)役の山口貴也さん、ヒロイン・須藤芽依役の川津明日香さんに、放送開始に向けての思いを聞いた。

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 ◇内藤秀一郎「初心と周囲への感謝を忘れず、1年間走り続けることができたら」

 「仮面ライダーセイバー」は、小説家の神山飛羽真(内藤さん)が、突如消失した世界の一部を元に戻すべく、炎の剣士・仮面ライダーセイバーとして戦う物語。現実世界から異世界に飛び込んでバトルを繰り広げるのが特徴だ。舞台となる「ワンダーワールド」は、本のページをめくるように展開していく不思議な世界で、果てしない自然が広がり、空想上の生き物が飛び交い、凶暴な怪人たちが襲いかかってくる。ワンダーワールドとは何なのか、世界消失現象は誰が何のために引き起こしているのかといった謎は、物語が進むにつれ明かされていくといい、敵を含めて年間を通して10人を超える仮面ライダーが登場する。

 内藤さん演じる、主人公の神山飛羽真(仮面ライダーセイバー)は、文豪にして剣豪。小説家であり、“ファンタジック本屋かみやま”の店主。炎の聖剣“火炎剣烈火(かえんけんれっか)”と運命的な出会いを果たし、世界を救う仮面ライダーとなるが、夢によく現れる“謎の少女”が、彼の運命を大きく変えていく……。

 内藤さんによると飛羽真には子供好きの一面があるといい、「劇中では、子供に絵本の読み聞かせをしたりするのですが、僕自身も子供と遊ぶのが大好き。飛羽真だったら子供に対して、こうするんじゃないかっていつも考えていますし、そういった側面も掘り下げて、より役に近づくことができたら」と意気込む。

 一方、小説家という役どころについては「僕自身は本を読んでこなかったので……」と活字とは無縁な生活を送ってきたことに対して、少々不安をのぞかせつつ、「小説家って原稿に万年筆で書いているイメージがあって、そういう方たちは字もうまそうなのですが、僕も小さいころから習字をやってきて、『字がうまいね』と言われることもあったので、手元が映る芝居では、うまく演じたいです」と前向きに語る。

 「抜刀」を取り入れた変身ポーズについては、「自分の意見も取り入れていただきました」と明かした上で、「剣を顔の前にもってくるポーズとか、自分がこうしたらいいんじゃないかって伝えたことがそのまま実現して、思い入れは強いです」とうれしそうな表情。作品の見どころについて「この先多くの仮面ライダーが登場するので、まずはそこが個人的に楽しみ」とし、「本の力を使ってフォームチェンジするのですが、変身ベルトには3冊の本が入るスロットがあります。今後、どういったフォームに変わっていくのかも楽しみです。仮面ライダーに受かったからって天狗(てんぐ)にならず、初心と周囲への感謝を忘れずに、1年間走り続けることができたら」と誓った。

 ◇山口貴也はストイックな性格? 変身ポーズ「すごく強そう」「はやってくれたら」

 はるか昔から人知れず、大いなる力を持つ本を守り、世界の均衡を守ってきた組織“ソードオブロゴス”に属する、“水の剣士”新堂倫太郎を演じる山口さんは、「ストイックさ」を役との共通点に挙げていて、「真面目すぎるがゆえの周りとのズレ」もどこか似ているとか、早くも役に対して愛着を見せる。

 青を基調にした衣装についても、「僕、サッカーをやっていたので、“サムライブルー”と同じブルーでうれしいなって」と満足げで、人気SF映画「スター・ウォーズ」シリーズのジェダイっぽいところもお気に入りだという。また、変身ポーズは、スタッフと「一緒に考えさせてもらった」と話していて、「すごく強そうな変身ポーズになっているので、子供たちの間ではやってくれたらうれしいですね」と期待を寄せた。

 今、頭にあるのは「とにかく『仮面ライダーセイバー』を成功させること」で、「作品は俳優部の人間だけではなくて、スタッフの方々含めてチームみんなで作っていくもの。そういった部分は画面を通して絶対に伝わると思うので、しっかりコミュニケーションをとっていい現場にしたい」と、ここでも生真面目さをのぞかせていた。

 ◇ショーパン姿にご満悦な川津明日香 ヒロインとして演技にかける思い強く…

 一方、ここまでの撮影を振り返り「伸び伸びとやらせていただいています」と手応えを明かす川津さん。演じる須藤芽依は、飛羽真を担当する新人編集者で、興味があるのは、楽しいこととSNSのみ、ギャルがそのまま社会人になったような性格だが、好奇心と行動力は誰にも負けない……というキャラクターだ。

 今回オーディションでかけられた「殻を破ったところを見せてほしい」との言葉に一念発起。「『自分の課題はコレだ』と思って思い切ってやったら、受かることができて。演技に対しての姿勢も少し変わることができたと思います」と振り返る。

 芽依のテンション高めのキャラに合わせて、元気いっぱいな感じのショートパンツ姿もトレードマーク。劇中では元Seventeenモデルとして美脚を披露していて、「普段、短いパンツをはかないので、楽しいですし、役の切り替えにもなる」と笑顔を見せる。

 また、仮面ライダーヒロインとして演技にかける思いは強く、最後に「1年間、同じキャスト、スタッフでやれるのって、朝ドラや大河、戦隊、仮面ライダーくらいしかないと思うし、これ以上恵まれている現場ってなかなかないので、個人的には演技の引き出しをもっと増やしていけたら」と語っていた。

 「仮面ライダーセイバー」はテレビ朝日系で9月6日から毎週日曜午前9時に放送。

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