初回から8話連続で20%台という高視聴率をキープしている、俳優の堺雅人さん主演の連続ドラマ「半沢直樹」(TBS系、日曜午後9時)。「半沢、大和田連合軍」というテロップが流れた第8話(9月13日放送)では、半沢(堺さん)と“宿敵”大和田(香川照之さん)が“ソフトタッチの握手”を交わし“連合軍”を結成。さらに、前シリーズで半沢の前に立ちはだかった“タブレット福山”こと福山(山田純大さん)、そして、黒崎(片岡愛之助さん)らが半沢に力を貸す場面があり、SNSでは「少年マンガのよう!」「熱血展開!」「胸アツ!」などと、話題になっている。
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少年マンガの象徴的なキーワードとしてよく言われるのが“努力・友情・勝利”の三原則だ。ドラマは池井戸潤さんの「半沢直樹」シリーズが原作で、東京中央銀行の内外に現れた敵に「倍返し」するため、前作では同期の渡真利(及川光博さん)や、近藤(滝藤賢一さん)の力を借りながら、半沢が奔走した。
今作は「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」を実写化。出向先の東京セントラル証券の森山(賀来賢人さん)らと協力しながら、伊佐山(市川猿之助さん)と三笠副頭取(古田新太さん)への「倍返し」に成功。その後、帝国航空の再建を任された東京中央銀行の半沢は、“政界のドン”箕部幹事長(柄本明さん)が肩入れする白井亜希子大臣(江口のりこさん)率いる帝国航空の再建チーム「タスクフォース」との戦いに突入。半沢と箕部幹事長との最終決戦を迎えようとしている……。
この“巨悪”を倒すため、半沢は、箕部幹事長とつながっている紀本常務(段田安則さん)を追い落とそうとする“宿敵”大和田と共闘。前作では、「伊勢島ホテル」の再建で半沢と戦った福山、さらに、これまでさまざまな局面で半沢の前に立ちはだかってきた黒崎が半沢に協力。そして、半沢と大和田の“師匠”富岡(浅野和之さん)も登場するなど、半沢の元に“オールスター”が集結。少年マンガを読んでいるときのような“胸アツ”を感じられるストーリーが展開されている。
宿敵との共闘に、師匠の参戦という“胸アツ”展開で、SNSでも「ドラゴンボール展開!」「キン肉マンのよう」「このストーリーはたまらん!」「激アツが止まらない!」といった声が続出。少年マンガファンも心を躍らせながら、ドラマを楽しんでいるようだ。
今作の「半沢直樹」では、これまでの「やられたらやり返す! 倍返しだ!」「10倍返しだ!」「100倍返しだ!」といったおなじみの“倍返し系”名言に加え、「あなたからは腐った肉の臭いがする」、大和田の「お、し、ま、い……DEATH!」「死んでも嫌だね!」、半沢と大和田の「人にものを頼むときの大事な7文字」のシーンなど、少年マンガ特有の“語り草”にみられるような名言や名シーンも“少年心”をくすぐっている。毎回、どんな名言が飛び出すのか、どんな名シーンが描かれるのか、視聴者が待ちわびている状況も、人気の支えになっているといえそうだ。
第9話は、黒崎が最後に残した「伊勢志摩ステート」というヒントを手がかりに、半沢が、箕部幹事長の政治基盤となっている伊勢志摩に飛ぶ……という展開で、伊勢志摩支店の“同期”の登場が予告されている。新たな“仲間”が加わり、巨悪・箕部幹事長との最終決戦がどのように展開するのか、注目だ。
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