ライオンの隠れ家
最終話 僕たちの新しい始まり
12月20日(金)放送分
女優の山田杏奈さん、玉城ティナさんがダブル主演を務める連続ドラマ「荒ぶる季節の乙女どもよ。」(MBS・TBS系)。アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(あの花)などで知られる岡田麿里さん原作のマンガを実写化し、MBS・TBS深夜の「ドラマイズム」枠で9月8日にスタートすると、キャラクターの再現度の高さなどが早くも話題になっている。ビジュアルに「不安はなかった」という山田さんと玉城さんが、ドラマやそれぞれ演じる小野寺和紗と菅原新菜について語った。
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実写版「荒ぶる季節の乙女どもよ。」は、原作者の岡田さんが脚本を担当。マンガやテレビアニメ同様、文芸部に所属する女子高生5人が、性に翻弄(ほんろう)される姿が描かれている。文芸部メンバーとして山田さん、玉城さんのほか、横田真悠さんが部長の曾根崎り香役、畑芽育さんが和紗の大親友の須藤百々子役、田中珠里さんが2年生の本郷ひと葉役で出演している。
山田さんは「岡田さんの作品はどれも女の子が魅力的。今回もそれぞれ個性豊かで、すてきだなっていうのを原作や脚本を読んで感じました。せりふは言っていて心地良いですし、ちょっとした『そうだな~』や『あ~』とか、つなぎの言葉がそのまま入っているのも、珍しいとういうか、演じていて面白いです」と作品への印象を語る。
演じる小野寺和紗は文芸部の1年生で、山田さんいわく「ザ・普通っていうキャラクター」。山田さんは「でも、文芸部5人の中では和紗の普通さは個性でもあって、普通という役割を担っている部分もあります。真っすぐで素直なものの考え方をする、そこがブレないでいられるというのは和紗の強みです。芯はすごくある子なので、見ていて応援したいって思ってもらえるような、一番視聴者に近くて、共感してもらえるキャラクターにしたいなって思いました」と振り返る。
一方、学内でうわさの美少女・菅原新菜役の玉城さんは、「新菜は高嶺の花っぽいところもありながら、本人は演出しているつもりはなくて。普通に自分なりに生きてきたら、周りがそう仕立て上げてしまったというところもある」といい、「学校の中ではちょっと浮いていて、でも文芸部の中にいるときだけは笑顔が出たり、少し柔らかい表情を見せたりして。新菜にとって文芸部が、心のよりどころなんだなってことを思いながら演じていました」と解説する。
さらに意識したのが「目線」といい、これは真っすぐに相手に向ける和紗(山田さん)とは正反対の部分だ。「新菜は人と話をしているとき、真っすぐ相手の方を見てしゃべるタイプではないので、自分が見るのではなく、相手に見てもらうっていうところは意識していました」と明かすと、「人に合わせることがほとんどない新菜が、シーンによって崩れてしまうのも面白さの一つだと思います」とアピールした。
ドラマは原作に忠実に丁寧な作りになっていて、山田さん、玉城さんら文芸部メンバーの再現度の高さや可愛らしさも見どころとなっている。
各キャラクターのビジュアルについて山田さんは、「和紗は原作でも眉毛がしっかりと描かれていて、その感じは自分も似ているなって思いました。髪形とか寄せてはいますけど、元々の顔もみんな似ているような気がして(笑い)、私たちもビジュアルへの不安はなかったです」ときっぱり。玉城さんも「原作にガンガン寄せて(笑い)、今回、髪の毛も切りましたし、染めましたし。自分なりの新菜像っていうのがあって、ちゃんと現実で形にできて良かったなって思いますね」と手応えを明かしていた。
思春期ならではの、おのおのが抱えるモヤモヤとした感じ、心の揺れは「荒ぶる季節の乙女どもよ。」という作品の魅力になっているが、山田さんも「私自身、和紗のように普通というか、すごく共感できる部分はあって。周りと自分を比べてしまうのも、すごく分かるなって思いながら原作を読んでいました」と告白する。
その上で、「文芸部の5人それぞれが主人公というか、5人それぞれの時間軸があって。みんな魅力的だし、見ている人もどこかしらに自分を見つけられると思います」と山田さんが続けると、玉城さんも「女の子たちの軽快なリズム、そこに素直に巻き込まれていってほしいな」と追随。最後に「性だけではなく、人間の成長だったり、この時期だからこその心の揺れ動きとかが繊細に描かれていて、本当に面白いと思うので、多くの人に見てもらえたら」と願っていた。
ドラマはMBSで毎週火曜深夜0時59分、TBSで毎週火曜深夜1時28分に放送。また「TSUTAYA プレミアム」で独占配信されている。
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