24 JAPAN:放送まであと24時間…! 世界的に大ヒットした原作の魅力とは

ドラマ「24 JAPAN」のロゴ(C)2020 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.
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ドラマ「24 JAPAN」のロゴ(C)2020 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

 世界的に大ヒットした米ドラマ「24-TWENTY FOUR-」を日本向けにリメークしたテレビドラマ「24 JAPAN」(テレビ朝日系)が、10月9日午後11時15分から放送される。テレビ朝日の開局60周年記念番組として、20世紀FOXとタッグを組み、本家と同じく全24話で放送される話題作だが、放送開始24時間前を切った今、改めて「24」について作品を振り返ってみたい。

ウナギノボリ

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 「24 -TWENTY FOUR-」は、米国の架空の組織・CTU(テロ対策ユニット)の捜査官ジャック・バウアーが凶悪なテロリストと戦う姿を描くドラマ。劇中の24時間の出来事を1時間1話の全24話で描き、リアルタイムで進行しているような演出や、裏切り、どんでん返しが相次ぐスピーディーかつスリリングな展開で人気を集めた。

 緊迫感あふれる展開とともに、魅力的なキャラクターもファンを増やす要員となった。強烈なバイタリティーで24時間を嵐のごとく駆け抜ける主人公のジャック・バウアーを筆頭に、ジャックに全幅の信頼を寄せる大統領候補・デイビッド・パーマー、ジャックの妻、テリーに可愛い娘のキム、良き部下のニーナ・マイヤーズにトニー・アルメイダといずれも個性的。さらにどのキャラクターも意外な側面を隠し持っている。本当の意味で、最後まで気が抜けないのが「24 -TWENTY FOUR-」ならではの魅力なのだ。

 2001年にシーズン1が放送されると、翌年のゴールデン・グローブ賞で、ジャック・バウアーを演じる主演のキーファー・サザーランドさんが、テレビドラマ部門主演男優賞を受賞。2010年放送のシーズン8までに、数多くの賞を獲得。シーズン8の放送時は、ファイナルシーズンと銘打たれていたが、その人気の高さから、2014年に続編となる「24-TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ」、2017年にはスピンオフ作の「24:レガシー」が製作された。

 日本でもDVDのレンタルが開始された2003年以降のシリーズの累計レンタル回数は3億回ともいわれるヒット記録を樹立。また、ジャック・バウアーの日本語吹き替えを務めた声優の小山力也さんの熱演、お笑いコンビ「どきどきキャンプ」の岸学さんなどジャック・バウアーのモノマネをする芸人の影響も相まって一大ブームを巻き起こした。

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 作品の代名詞的存在でもあるジャック・バウアーだが、今回の「24 JAPAN」で“日本版ジャック・バウアー”の獅堂現馬(しどう・げんば)を演じるのが唐沢寿明さん。唐沢さんは、キャスト発表時に「『24-TWENTY FOUR-』は何十回も見ていた作品。当時はジャック・バウアーの同僚、トニー・アルメイダが好きで、自分の携帯もCTUの内線電話の着信音にして、友達からの電話にはアルメイダと名乗って出ていたんですよ(笑い)」と明かすほどの作品の大ファンだといい、「俳優生命を懸けて取り組みます!」と意気込んでいる。

 唐沢さんといえば、駆け出しの頃にスーツアクターの仕事をしていたといい、近年も「ボイス 110(イチイチゼロ)緊急指令室」(2019年、日本テレビ系)などで激しいアクションに定評がある。体を張り、たった一人でも敵陣に突入していくジャック・バウアーのイメージにぴったりだ。

 「24 JAPAN」では、そんな唐沢さん演じる現馬が、オリジナル版の名称を引き継いだCTU(テロ対策ユニット)のメンバーと共に総理候補暗殺計画の阻止という極秘任務にあたる。後にオバマ大統領の就任で現実となった、米国初のアフリカ系アメリカ人大統領が誕生するまでを描いたオリジナル版のシーズン1がベースとなっており、日本版では、日本初の女性総理誕生への期待が高まる総選挙当日の24時間が描かれる。

 放送開始まで、残り24時間を切った。ついに長い1日の幕が開ける……。

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