映画プリキュアミラクルリープ:苦渋の決断も 公開への思い 前向きなメッセージを

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「映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日」のビジュアル(C)2020 映画プリキュアミラクルリープ製作委員会

 人気アニメ「プリキュア」(ABCテレビ・テレビ朝日系)シリーズの劇場版アニメ最新作「映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日」が10月31日に公開された。同作は、3月20日に公開予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえた措置で2度にわたった公開延期が発表されるなど公開までの道のりは平坦ではなかった。同作を手がけた東映アニメーションの内藤圭祐プロデューサーにコロナ禍での公開の施策、公開への思いを聞いた。

 ◇「子供たちに何かあってはいけない」を第一に

 内藤プロデューサーは「産みの苦しみとは違う苦しみがありました」と明かす。2004年にスタートした「プリキュア」シリーズの約16年の歴史でピンチがなかったわけではないが、新型コロナウイルスの感染拡大によって、これまでにない苦境に立たされた。

 「無理に公開して、子供たちに何かあってはいけない。『プリキュア』に関わっている関係各社を含めて、そこを第一に考えていました。できる限りのことはしたつもりです。3月公開の予定で作っていましたので、一から作り直すことはできない。3月の段階では(今夏に登場した新キャラクターの)キュアアースはまだ出ていませんでした。冒頭に出したりといった、調整も施しました」

 「プリキュア」の劇場版では、入場者にミラクルライトというライトをプレゼントしてきた。子供たちは、プリキュアがピンチになったり、戦っているシーンで、ライトを振り、プリキュアを応援するのが恒例になっている。今回の劇場版でもオリジナルキャラクターの精霊のミラクルンを模したミラクルンライトを配布している。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあって、劇場でライトを振らないように注意喚起した。劇場でライトを振ることはできないが、家でたくさん声を出してプリキュアを応援してほしいという思いから、鑑賞者限定キャンペーン(映画プリキュアをみて あたる!プレゼントキャンペーン)で応募者全員に特別映像を公開することになった。子供たちにミラクルンライトを振っての応援を控えてもらうというのは、苦渋の決断ではあったが、子供にライトで遊んでほしいという思いがあった。

 「ミラクルンライトを振ってほしいシーンで、より分かりやすくミラクルンライトのアイコンを表示していましたが、公開に伴う調整で削除しました。せりふも直接的にライトの仕様を促すようなところは変更しています。子供たちがミラクルンライトを楽しみにしてくれていることもあり、劇場でミラクルンライトを振るのは難しくなってしまいましたが、その分おうちで遊んでいただきけたら幸いです」

 ◇今だからこそ前向きなメッセージを

 劇場版は、現在放送中の第17弾「ヒーリングっど プリキュア」、第16弾「スター☆トゥインクルプリキュア」、第15弾「HUGっと!プリキュア」の3世代のプリキュアが登場。プリキュアが“今日の世界”に閉じ込められてしまい、毎日同じ“今日”を繰り返すことになる。「明日への夢と希望が詰まったワクワクの物語」を目指した。春に公開される予定だったこともあり、春らしいワクワク感もある。

 「春は、前向きな雰囲気とは裏腹に転校、卒業、卒園など子供にとって変化も伴う季節です。大きな環境の変化に戸惑うこともあるかもしれません。同じところに留まるのも楽しいけど、その先にはきっともっと楽しいこともあるよ!と子供たちの背中をそっと押すことができる映画にしたかったんです。春には公開できませんでしたが、今だからこそ見ていただきたいです」

 確かに、コロナ禍の今だからこそ公開する意味のある前向きなメッセージが込められている。

 「製作委員会メンバーで力を合わせて、大きな混乱もなく、意思決定ができました。一番大切にすべきことから議論ができましたし、今後も続いていくであろう劇場版『プリキュア』の大切さを改めて感じました」

 「映画プリキュアミラクルリープ」は、前向きなメッセージを届けたいというスタッフの思いがあったからこそ、公開できることになった。熱い思いをぜひ感じてほしい。

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