黒木ひかり:「ウルトラマンZ」で“さらに”高まった怪獣愛 「マッドサイエンティスト感は出ちゃいました」

「ウルトラマンZ」に出演中の黒木ひかりさん
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「ウルトラマンZ」に出演中の黒木ひかりさん

 特撮ドラマ「ウルトラマンZ」(テレビ東京系、土曜午前9時)で、対怪獣ロボット部隊「ストレイジ」に所属する、怪獣好きの天才科学者・オオタ ユカを演じている黒木ひかりさん。「ウルトラマンZ」では、怪獣好きのユカが嬉々(きき)として怪獣の解剖を買ってでる姿などが描かれ、SNSでは「回を追うごとにヤバい人」「かなりのマッドサイエンティスト」などと注目を集めてきた。ドラマは12月19日にシリーズ最終回を迎えるが、黒木さんに現在の思いを聞いた。

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 ◇怪獣との共演は「有名人に会えたみたいな感覚」

 ユカは、怪獣好きが高じ、怪獣に直接関わりたいという一心からストレイジに入隊。ウルトラマンゼットに変身する、ストレイジのメンバー・ナツカワハルキ(平野宏周さん)をサポートしつつも、怪獣に対する思いやりを見せる天才科学者……というキャラクターだ。

 天才科学者という役どころということもあり、劇中では難解なせりふを話すシーンも多かった黒木さん。放送前は「せりふは本当に長くて苦戦しています」と語っていたが、その後はどうだったのか。「せりふ覚えは早くなりました! 後半は怪獣の名前や専門用語も言い慣れてきて、口が慣れたのか、自然と(頭の中に)入るんですよ」とにっこり。「でも、たとえせりふを覚えられても、そこに気持ちを乗せられないとお芝居にならないですし、会話として自然に話さないといけないですし……。次に新しくお芝居の仕事をいただいた時に『ウルトラマンZ』で勉強させていただいたことを生かしたいなと思います」と作品を通して、新たな目標も見つけたようだ。

 放送前にユカの印象を「喜怒哀楽の激しい女の子」と話していた黒木さんだが、今の印象は「情熱のある子」。「人のため、怪獣のために泣いたりもするし、頭がいいだけじゃなくて良い子だなと思いました」としみじみ。「でも、ユカの“怪獣熱”がストーリーを追うごとにどんどん増していき、皆が怪獣から逃げている時に立ち向かったり、ちょっとマッドサイエンティスト感は出ちゃいましたね」と笑っていた。

 黒木さん自身も、小さい頃から兄の影響で「ウルトラマン」を見ていたという“怪獣好き女子”。今作の撮影を通じて「怪獣愛はさらに高まりました」と話している。また、怪獣との共演は「有名人に会えたみたいな感覚」といい、「シーボーズはずっと断トツで好きなんですけど、ネロンガはおなかの膨らみがボテッとして可愛いし、ゴモラも本当に可愛かったですね。ゴモラは(劇中で)山で寝ているところを起こされてしまうのですが、丸まって寝ている姿や、くしゃみをする姿が本当に人間ぽくて」とまるでユカのように怪獣愛を熱弁していた。

 ◇“高校5年生”なのに天才科学者 子供の反響に「うれしい!」

 周囲からの反響については、「妹とか弟とかと一緒に放送を見てくれた友達から連絡がきました、『ユカちゃん~』って(笑い)。SNSでも『息子と一緒に応援しています』『子供がユカちゃんみたいな天才科学者になりたい!』とかコメントがあったりして、私って親子で応援してくれる方々ができたんだって思いました」と笑顔を明かす黒木さん。 

 20歳ながら、いまも高校に通う“高校5年生”の黒木さんだが、「高校を(2年)留年しているのに、役を通して子供たちに良い影響を与えられたと思うとうれしいですね!」と喜んでいた。

 12月19日の放送回で、「ウルトラマンZ」という作品は一つの区切りを迎えるが、「今のメンバーでまたやりたいです。ウルトラマンには関わっていきたいです」と力を込める。シリーズ最終回については「予想外の展開がたくさん詰まっています。まさに“怒濤(どとう)”という感じで……。また、泣ける最終回にもなっていますので、ぜひ見ていただきたいです!」とアピールした。

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  「ウルトラマンZ」は、総集編が12月26日に放送予定。黒木さんらキャストが出演する「ウルトラヒーローズEXPO 2021 ニューイヤーフェスティバル」が、東京ドームシティ プリズムホール(東京都文京区)で26日~2021年1月4日に開催予定だ。

 「ウルトラマンZ」のキャストが視聴者の前に初めて登場する舞台だといい、「声は出せないと思うのですが、すごく楽しみです!」と目を輝かせていた。

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