茅野愛衣:デビュー10周年の「挑戦の年」から「自分を癒やす一年」に テレビアニメ「無職転生」で繊細な演技

「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」に出演する茅野愛衣さん
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「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」に出演する茅野愛衣さん

 小説投稿サイト「小説家になろう」で人気のライトノベルが原作のテレビアニメ「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」が1月10日からTOKYO MXほかで順次、放送される。原作は“なろう系”ラノベのパイオニアとも言われる人気作。メインキャラクターで、主人公のルーデウス・グレイラット(ルディ)の友人のシルフィエット(シルフィ)を演じるのが茅野愛衣さんだ。茅野さんは昨年、声優デビュー10周年を迎えた人気声優。昨年を「挑戦の年」と振り返る茅野さんに「無職転生」への思い、2021年の抱負を聞いた。

 ◇美しい映像 演技に影響も

 「無職転生」は、34歳無職の男性が家を追い出され、トラックにひかれて死んでしまうが、剣と魔法の異世界で生まれ変わり、前世での知能と後悔を生かし、新たな人生が動き始める……というストーリー。MFブックス(KADOKAWA)で書籍化され、コミカライズも展開されている。アニメは、声優として内山夕実さんがルディを演じるほか、小原好美さん、加隈亜衣さん、杉田智和さんらが出演する。

 アニメは、「ゲーマーズ!」などの岡本学さんが監督を務め、WHITE FOXとEGG FIRMが設立したスタジオバインドが制作する。PVが公開されると、美しい映像が話題になった。茅野さんも映像の美しさに驚いたという。

 「すてきですよね。アフレコをする前にPVなどで映像を見させていただき、背景の美しさ、キャラクターの動き、表情もここまで細やかなの!?と驚きました。こういう世界が本当にあるんじゃないのかな!行ってみたい!!って。見ていると、魔法の世界に憧れた子供の頃に戻るような……。タイトルは『無職』ですが、夢がありますよね。最初は、無職に転生するお話なのかな?と思っていたのですが(笑い)」

 茅野さんが話すように、ディテールまで繊細に描かれた映像には度肝を抜かれる。

 「作中のおうちは、現代の日本より古めかしく、食器、キッチンやお部屋の質感までリアルなんです。もっと大画面で見たいです! 台本を読ませていただいたら、中身もとても面白くて、完成したらとんでもないことになりそうですよね」

 映像の美しさ、細やかさは演技にも影響があった。

 「私たち声優は絵を見ながら、キャラクターがどういうふうに動いているのか、考えているのかを考えたり、感じたりしながら、お芝居をするのですが、絵が細やかなところまで表現をしているので、プラスするよりは、マイナスしていくお芝居を意識することが多かったです。例えば、シルフィは手をもじもじする動きも細やかで繊細です。表情一つ一つが繊細に描かれています。すごく可愛いですよ! すぐにシルフィになれるような環境だったんです」

 ◇2021年は甘やかしイヤー!?

 茅野さんが演じるシルフィは、ブエナ村に住むクォーターエルフ。いじめられていたところをルディに助けられ、ルディの初めての友達となる。魔術に興味をもち、ルディから魔術を教わる。茅野さんは「子供ってこうあってほしい!と思うくらい純粋。笑顔もすてき」と感じたという。

 「大人が子供を演じるのは声優ならでは。子供を演じるのが久しぶりで、今の私だからできる子供の表現を心がけています。これまで演じてきた子供とシルフィはまた違います。作り込みすぎないお芝居を大事にしています。絵の表現に負けないように気持ちで演じようとしました。子供の頃を思い出したり、公園に行って、子供たちを眺めて、子供の空気感を感じてお芝居に生かそうとしました。不審者と思われないように(笑い)。シルフィは泣き虫なところもあるので、子供の泣き声をネットで検索したり。検索履歴が大変なことになっています(笑い)」

 シルフィにとってルディは大切な存在だ。シルフィの気持ちも大切にした。

 「うまくしゃべれなかった子が、初めて自分を理解してくれる人に会い、心を開いていく。大人も人間関係がうまくいかなくて悩むことがありますが、それは、子供にとってすごく大きなことです。シルフィにとってルディが全てになることを表現できたらと思っています。シルフィはルディと出会い、ちょっとずつ変化していくので、変化する姿に注目してほしいです」

 茅野さんは2020年にデビュー10周年を迎えた。今年はどんな活躍を見せてくれるのだろうか……。

 「2020年は当たり前じゃなかったことが当たり前になり、心が疲れたところもあったかもしれません。私も気付いていないけど、こういう状況に心が疲れているかもしれません。2021年は自分を癒やす一年にしたいです。作品には勇気を与えたり、癒やす力があります。私も『無職転生』で癒やされたり、笑ったりして、本気で楽しみたいです」

 デビュー10周年を迎えた昨年を「挑戦の年でした」と振り返り「来年は自分に乾杯したい気持ち。“茅野愛衣、甘やかしイヤー”にしたいです(笑い)」と意気込む茅野さん。2021年は年始から「無職転生」の茅野さんの演技に癒やされそうだ。“甘やかしイヤー”の活躍にも期待したい。

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