SixTONES:ドラマでの活躍光ったデビュー1年目 レギュラーキャストとして残した存在感

 今年1月22日に、CDデビューを飾った人気グループ「SixTONES」。「Snow Man」とのジャニーズ初となる同時CDデビューでも話題を集め、「SixTONES vs Snow Man」としてリリースしたデビューシングル「Imitation Rain/D.D.」では発売からわずか3日でミリオンヒットを記録し、華々しいスタートダッシュを切った。その後、セカンドシングル「NAVIGATOR」、サードシングル「NEW ERA」はテレビアニメのオープニングテーマに抜てきされ、大みそかに放送される「第71回NHK紅白歌合戦」への初出場も決定するなど、大躍進の1年となった。そして、音楽面での活躍もさることながら、メンバーの多くが連続ドラマにレギュラー出演し、演技面でも存在感を示した。そんな彼らのデビュー1年目を振り返ってみたい。

ウナギノボリ

 ◇1年で5本のドラマにレギュラー出演 作品のカギを握る役どころも

 SixTONESを演技面で引っ張るのが松村北斗さんだ。松村さんは1~3月に放送された「10の秘密」(カンテレ・フジテレビ系)、9~11月に放送された「一億円のさようなら」(NHK・BSプレミアム)にレギュラー出演。来年には1月23日スタートの連続ドラマ「レッドアイズ 監視捜査班」(日本テレビ系、土曜午後10時)、2月19日公開の映画「ライアー×ライアー」(耶雲哉治監督)への出演も控えており、役者として頭角を現している。

 「10の秘密」では“不審な秘密”を抱えたミステリアスな青年を演じ、劇中では向井理さん演じる主人公にナイフを手にして襲いかかるなど迫真の演技を披露。SNSには、その演技を絶賛する声が多く上がっていた。

 ドラマ出演時に行った取材で、松村さんは「松村北斗を知らなくても、SixTONESの一人として見てもらったときに、僕のお芝居のイメージは重要になる。そういう意味での責任は今までより感じないといけないと思います」と語っており、「自分が作品の一部にどれだけなれるのか。その先に『あの役者さん良かった』と思ってもらえたら。(スタッフクレジットに『SixTONES』という肩書が付いている)僕が少しでも責任を果たせたと思います」と俳優業への思いを明かしていた。

 ジェシーさんは、9~10月に放送された「キワドい2人-K2-池袋署刑事課神崎・黒木」(TBS系)に出演。「Hey! Say! JUMP」の山田涼介さん扮(ふん)する主人公が所属する池袋署刑事課・強行犯係の一員として、田中圭さん、八嶋智人さん、江口のりこさんと肩を並べただけでなく、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」の配信版オリジナルストーリー「キワドくなりたい男」で主演を務め、江口さんと共にコミカルな役どころで注目を集めた。

 高地優吾さんは、10~12月に放送された「バベル九朔」(日本テレビ)で、「Sexy Zone」の菊池風磨さん演じる主人公の親友役を務めた。すべての夢がかなう偽りの世界“バベル”に迷い込んだ人々を、主人公が現実世界に連れ戻すストーリーだが、主人公は親友を救うことができず、現実世界から親友の存在が消えてしまう……という衝撃の展開となり、物語に強烈なインパクトを与えたキャラクターだった。

 森本慎太郎さんは、11月から放送中のフジテレビ系“月9”ドラマ「監察医 朝顔」第2シーズン(月曜午後9時)に出演。時任三郎さん、戸次重幸さんらが集まる野毛山署・強行犯係の一員として前作から参加しており、今作では時任さんとコンビを組んで捜査にあたる様子も描かれるなど、“成長”した役どころを担っている。

 ドラマでは、その役柄や演技力をきっかけにファンが増えることがある。もともとはストーリーが面白そうで見始めたが、気がつけばあるキャストに夢中になっていた……という経験がある方も多いのではないだろうか。SixTONESの面々は作品のカギとなる役どころや、ベテラン俳優との“タッグ技”、“月9”という歴史ある枠への出演といった要素も加わり、作品の中で気になる存在になる=視聴者に“見つけてもらう”チャンスが大きかったのも特徴的だ。

 残るメンバーの京本大我さんは、2015、16年とミュージカル「エリザーベート」に出演するなど、持ち前の歌唱力を生かして舞台を中心に活躍。今年5月にはブロードウェーミュージカル「ニュージーズ」で主演を務めることが決定していたが、新型コロナウイルスの影響を受け、全公演が中止となった。

 田中樹さんは、ジャニーズJr..時代から映画やドラマに出演。2016年公開の映画「バニラボーイ トゥモロー・イズ・アナザー・デイ」では、ジェシーさん、松村さんと共に主演を務めた。昨年は、映画、連続ドラマ(日本テレビ)、動画配信サービス「Hulu(フールー)」で展開された「ブラック校則」に出演した。

 6人全員が確かな経験と実績を持つSixTONES。デビュー1年目で培ったものを糧に、さらなるステップアップをし、進化していくであろう彼らから、今後も目が離せない。

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