東宝シンデレラ:いま注目の浜辺美波、上白石萌音ら“発掘” 10年前の「真実」と「素顔」 衝撃だったのは?

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2011年の第7回「東宝シンデレラ」オーディション出身の浜辺美波さん(左)と上白石萌音さん (C)Tomomi Matsui(C)KEITA SUZUKI

 2020年、主演ドラマ「恋はつづくよどこまでも」(TBS系)で「恋つづ」ブームを巻き起こし、「Yahoo!検索大賞」女優部門を受賞するなど、多くの話題を提供した上白石萌音さん。横浜流星さんとの“美しすぎる”ラブシーンも注目を集めた「私たちはどうかしている」(日本テレビ系)をはじめ、ドラマ・映画合わせて5作品で主演を務めた浜辺美波さん。2021年も、1月スタートの新ドラマに主要な役どころで出演することが決まっている2人だが、デビューのきっかけは、2011年に開催された第7回「東宝シンデレラ」オーディションだった。このときのグランプリは萌音さんの妹の萌歌さん。モデルとしても活躍する山崎紘菜さんも審査員特別賞を受賞している。それぞれ順調に活躍の場を広げている4人の「シンデレラ」だが、当時の印象は? サポートスタッフとしてオーディションに携わった東宝芸能の芸能部芸能室グループリーダー・秋元大吾さんに10年前を振り返ってもらった。

 ◇「勝負のオーディション」という位置づけ 衝撃的だった「浜辺美波」

 「東宝シンデレラ」オーディションは、1984年に東宝の創立50周年の記念イベントとして開催。これまで8回が行われ、沢口靖子さんや長澤まさみさんらを輩出してきた。大体5、6年に1回のペースで不定期開催されてきた同オーディションだが、その裏には「しっかりと女優として育成するために、まず5、6年は必要」という事務所としての方針があるという。

 その上で「(選ばれた子たちには)息の長い女優になってもらいたい」という願いもあり、秋元さんによると、10年前の第7回は東宝芸能として「勝負のオーディション」と位置づけられていた。「若手女優の活躍強化を図る意味で、東宝芸能にとって大事なオーディションであったのは紛れもない事実。年齢制限を10~18歳までだったのを10~22歳まで広げてみて、全国から募集し、過去最高の4万4120通集まった」と振り返る。

 サポートスタッフを務めた秋元さんが、浜辺さんらと初めて会ったのが地方審査の会場。地方の会場によって異なるが、大人数で待合室や廊下にいるところを見たとき、すでに目立っていたのが浜辺さんであり、山崎さんであり、上白石萌音さんと萌歌さん姉妹だったという。「いろいろな子たちで集まっているときに、ひときわ目立つ子って実際にいて。4人のこともすごく覚えています」と秋元さん。

 中でも衝撃的だったのが浜辺さんだ。「ものすごく印象に残っています。すごくおとなしくて、静かに待っているんだけど、『この子、何か持っているんじゃないか』って、そのときも感じていました」。「僕が感じたことが何なのか、言葉にするのは難しいのですが、マネジャーとしての職業病みたいなもので、何だか『ワクワクさせてくれる』ものがあった」といい、「10歳で完成されている印象だった」と語る。

 苦手なことを自身で理解していて、それをおぎなって余りある「負けず嫌い」な性格は今も昔も変わらずで、「素直さ」も持ち合わせていた。「この負けず嫌いっていうのは、この仕事をやっていく上で欠かせない要素。顔立ちは整っているので、目はいく。そこにプラスアルファし、負けず嫌いな性格でどんどんと自分を磨いていってもらえると、すてきな女優さんになっていくんじゃないのかな」と今後にも期待を寄せる。

 ◇上白石萌音は「あらゆる項目で合格点」 萌歌は「本能的」 山崎紘菜は?

 上白石萌音さん、萌歌さん姉妹はどうだったのか。合宿審査における歌、ダンス、芝居……あらゆる項目で合格点だったのが姉の萌音さん。「歌も歌えて踊れて、感情表現も豊かだし、女優気質としてまず持つべきものを持っている。彼女自身は当時、意識はしていいなかったと思うのですが、主観と客観と俯瞰(ふかん)でものを見られる、視野の広さもあった」という。

 合宿で思うようにいかず戸惑う浜辺さんを、萌音さんが支える場面が映像として残っていて、双方のファンの間で有名な話。秋元さんも「合宿審査って朝から晩までカリキュラムを組んでやっていて、初めてのことばかりでもあるので人間性がすごく見える。萌音は本当に面倒見がよくて、困っている子がいたら声をかけていく。本来ライバルであるはずの他の子たちに、そう接する萌音はすごいなって思いました」と認めている。

 萌音さんに比べて、女優としてより「本能的だった」というのが妹の萌歌さんだ。姉の萌音さんが「頭の中で一回、状況を理解した上で、自分でアウトプットして表現しているイメージ」なら、萌歌さんは「意外とクールなのですが、お芝居をやらせてみるとしっかりと感情の波を作ってくる。それを本能的にやっている印象」で、「何かをやらせてみると、すーっと入っていく。これは『感性』と呼べるものなのかもしれないですし、そこにあやうさもあるのですが、逆に頼もしさもあって、伸びしろを感じました」と秋元さんは語る。

 現在、女性ファッション誌「JJ」(光文社)のレギュラーモデルを務める山崎さんは、他の3人に比べて明らかに異なる個性の持ち主で、10年前もやはり目立っていた。「年齢的にも少し上で、身長も高くて、運動神経もよかった。プラス、とても強さのある、いい目をしていた印象。スタイルも良くて、モデルもできるだろうと思ったし、あとはアクションもできる女優さんになっていくんじゃないかって、確実に他の3人が持っていないものを持っていた」と回答。そんな山崎さんは今年、映画「ブレイブ -群青戦記-」(3月12日公開)にヒロイン役で出演し、ミラ・ジョボビッチさん主演の映画「モンスターハンター」(3月26日公開)で念願のハリウッドデビューを果たすことが決まっている。

 ◇4人の成長を感じる部分 「成功」かどうかの判断は時期尚早も…

 オーディションからちょうど10年がたち、当時10歳だった浜辺さんや上白石萌歌さんも今や20歳となった。そんな4人の姿が、秋元さんの目には「年々自分に求められるものが変わってきている中で、それぞれ自分で考えながら対応してきているとは思う」と映っているようだ。

 秋元さんが、4人の成長を感じるのが意外にも「情報番組やバラエティー番組に出ているのを見たとき」。「『自分の務めを果たしている』という言い方をしてしまうと実務的でよろしくないのですが(笑い)、彼女たちが自分の力で番組を楽しくしようとしているとき。あとは自分のことを話しているのを見ても、成長を感じることはあります。こういうふうに考えているんだって」と親心をのぞかせる。

 4人についてはこの先も、「どんな大人の女性のキャラクターを演じていってくれるのか、という楽しみはあります。いつの日か母親役とか演じるだろうし」と期待する秋元さんだが、10年前のオーディションが「成功であった」と判断するのは「時期尚早」だという。「多くの方に応援していただいていることは大変ありがたいことです。エンターテインメントの世界の人間としては、その人たちにまた喜んでもらい、感動してもらうために作品を通して見せていくってことが大事なんじゃないのかなって思っています」と結論つけていた。

 次の世代に目を向ければ、2016年開催の第8回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリに選ばれた福本莉子さんが昨年、映画「思い、思われ、ふり、ふられ」でメインキャストを務め、地上波連ドラ初主演作「歴史迷宮からの脱出 ~リアル脱出ゲーム×テレビ東京~」も放送されるなど、ブレークの兆しを見せている。「5、6年かけてしっかりと女優として育成する」という土壌から次々と生まれる、将来性豊かな「シンデレラたち」の活躍に、今後も注目だ。

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