杉田智和:「銀魂 THE FINAL」は「集大成」 「銀魂」の未来は「現実より斜め上」

「銀魂 THE FINAL」の公開記念舞台あいさつの様子
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「銀魂 THE FINAL」の公開記念舞台あいさつの様子

 空知英秋さんの人気マンガが原作のアニメ「銀魂」の完全新作となる劇場版「銀魂 THE FINAL」(宮脇千鶴監督)の公開記念舞台あいさつが1月9日、東京都内で無観客で開催され、坂田銀時役の杉田智和さんら声優陣が登場した。杉田さんはアニメ「銀魂」の完結作となる同作について「十数年やってきた集大成が込められています。楽曲も映画用にアレンジしていたり、背景のCGも過去のものが受け継がれていて、継ぎ足してきた秘伝のタレのようになっている。僕らの芝居もそうなっていたらいいなと思います」と思いを語った。

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 杉田さんは「終わった作品のメッセージや、亡くなった人の言葉もそうですけど、今を生きている人たちにとって都合のいい解釈が始まるんです。いつの間にか形を変えていくんですけど、『銀魂』に関しては、その結果、たどり着いた未来が、現実がより斜め上なんです」と作品の魅力を表現。

 続けて「アニメはいったんファイナルですけど、作品は残り続けるので、これからみんな未来に向かっていくはずなんです。ナレーションの現場に行けば、『万事屋さんと仕事するのが夢だったんです』と言われるんです。(銀時を)演じるのも最後ではないし、僕が本人が演じればそれっぽく聞こえるんですよね。なので、封印されるわけではないので」と語った。

 イベントには、志村新八役の阪口大助さん、神楽役の釘宮理恵さん、定春役の高橋美佳子さん、近藤勲役の千葉進歩さん、土方十四郎役の中井和哉さん、沖田総悟役の鈴村健一さん、桂小太郎役の石田彰さん、マダオこと長谷川泰三役の立木文彦さん、宮脇監督も登壇した。

 「銀魂」は、天人(あまんと)と呼ばれる異星人に占領された江戸時代を舞台に、何でも屋を営む侍・坂田銀時らが難題を解決する姿を描いたSF時代劇コメディー。マンガは「週刊少年ジャンプ」(集英社)で2003年12月に連載がスタートした。コミックスの累計発行部数は5500万部以上。テレビアニメ化されたほか、小栗旬さん主演の実写映画もヒットした。

 マンガが「週刊少年ジャンプ」、「ジャンプ GIGA」(同)で最終回を迎えられなかったことも話題になった。その後、「銀魂公式アプリ」で“最終回の向こう側(続き)”を配信。2019年6月20日に最終訓(回)に当たる3回目の配信「第七百四訓 天然パーマにロクな奴はいない」が配信され、“三度目の正直”でついに完結となった。

 テレビアニメ第1期が2006~10年、第2期が2011~13年、第3期が2015~16年、第4期が2017~18年に放送された。2010年に劇場版アニメ「劇場版 銀魂 新訳紅桜篇」、2013年に「劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ」が公開。新作アニメは劇場版3作目となる。

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