るろうに剣心:“薫”武井咲と大友啓史監督が「るろうに剣心展」観覧 「当時のセリフを思い出しちゃいますね」

展覧会「25周年記念 るろうに剣心展」を観覧した武井咲さん(左)と大友啓史監督(C)和月伸宏/集英社
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展覧会「25周年記念 るろうに剣心展」を観覧した武井咲さん(左)と大友啓史監督(C)和月伸宏/集英社

 和月伸宏さんの人気マンガを俳優の佐藤健さん主演で実写化した映画「るろうに剣心」シリーズの最終章2部作「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」で、神谷薫を演じる武井咲さんとメガホンをとった大友啓史監督がこのほど、東京都内で開催中の展覧会「25周年記念 るろうに剣心展」を観覧した。

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 描き下ろされたキービジュアルイラストを見た大友監督は「僕の勝手な考えですが、最近の剣心の画のタッチは、”健(たける)剣心”が入っているような気がするんですよね」と周囲を笑わせ、武井さんは「当時のセリフを思い出しちゃいますね。ザワザワしてきました(笑い)」と笑顔を見せていた。

 また、映画で描かれる「人誅編」のエリアで、剣心と雪代縁(ゆきしろ・えにし)の闘いの原画を見た大友監督は「まさに撮影もこんな感じでしたね」、武井さんは「今まで描かれてきた剣心の闘いとは違いましたね。声が出せないというか、邪魔してはいけないという異様な雰囲気でした」と撮影を振り返っていた。

 観覧を終えて感想を聞かれた大友監督は、「間近で見ると迫力が違いますね。和月先生がどんな思いを込めて描かれたのか、剣の一振りにどれだけの時間を込めたのか直接伝わってきました。原作から何を感じるか、原作からのインスピレーションを得ようと思って読んでいた時の熱を思い起こさせられた感じがしました」と興奮気味に語り、武井さんは「大友監督と回らせていただいたので、映画化当時の監督の思いと大変さが伝わりました。これだけ細かいところまで見られるのはすごく貴重だと思いますし、1作目からの撮影をすごく思い出しました。あれから10年たったとは思えないんですけど、こうやって剣心たちと一緒に過ごしてきたんだなと強く感じました」としみじみと語った。

 今年公開の「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」で、実写映画シリーズは完結。武井さんは「またこのシリーズに参加できるのはすごくうれしいですし、海外へ行った時に“薫”として見られる時もあり、こういったグローバルな作品に携わることができて光栄でしたね」と思いを明かした。

 「るろうに剣心」は、幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心が明治維新後、不殺(ころさず)を誓った流浪人(るろうに)として、新たな時代の生き方を模索していく姿を描いた和月さんの人気マンガ。1994~99年にマンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載され、テレビアニメ化された。実写映画は、これまでに「るろうに剣心」「るろうに剣心 京都大火編」「るろうに剣心 伝説の最期編」の3作が公開され、シリーズ累計で動員980万人、興行収入は125億円を突破した。

 最終章は、剣心の“十字傷の謎”に迫る物語と、中国大陸の裏社会を牛耳る謎の武器商人であり、志々雄真実を操っていた“シリーズ最恐の敵”縁との戦いを、動乱の幕末期と明治維新後の新時代の二つの時代を通して描く。「るろうに剣心 最終章 The Final」は4月23日、「The Beginning」は6月4日に公開。

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