加藤シゲアキ:小説家としても快進撃 「激動の1年」「転換期」

 人気グループ「NEWS」の加藤シゲアキさんが2月2日、NHKの「土曜ドラマ」枠(NHK総合、土曜午後9時)で6日から放送される連続ドラマ「六畳間のピアノマン」のリモート取材会に登場した。小説家としても活躍する加藤さんは、著書「オルタネート」(新潮社)が、第164回直木賞、2021年本屋大賞に続き、第42回吉川英治文学新人賞にノミネートされるなど、快進撃が続いていることについて「(昨年の)4月から考えると激動の1年。転換期というか挑戦の1年でした」と語った。

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 加藤さんは「(昨年の)4月には中止になってしまい今年上演する舞台の脚本を手がけたり、コロナのチャリティーで絵本を作ったり、エッセーを書いたり、『オルタネート』を書いたり、執筆活動が広がってきた」と総括し、「頑張ってきたからこそ、いろいろな方が『そろそろ加藤の本を読んでみようかな』と思ってくださって、文学賞の候補に入ったのかな?と思っています。あらゆるチャレンジが一つの形になった1年だったのかな」と話した。

 2日に吉川英治文学新人賞のノミネートも報じられ「今日解禁だったこともあってまだ反響はない。(NEWSの)メンバーにもあまり言ってないです」といい、「文学に詳しい仲間からは『すごい』と言ってもらえました。『直木賞を受賞していたら、吉川英治文学新人賞の候補にならないので』と、励ましの言葉をもらいました」とにっこり。

 故・ジャニー喜多川さんには執筆活動について「あまり言えなかった」といい「僕が書いている間にほとんど会っていなかったですし、もしかすると知らないまま天国に行っちゃったのかもしれないので、心残りです。お墓参りする機会に、ご報告できたら」と思いをはせた。

 直木賞の選考会では、北方謙三さんが著書を評価していたことについて「意外でした。北方さんが褒めてくださるとは思ってもいなかったですし、素直にうれしかったです。ただ、あの時は総括する形でおっしゃっていたので、選評が出たら、自分の中で考え直そうと思っています」と明かした。

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