蒔田彩珠:次期朝ドラでヒロイン妹役 期待の18歳が「キネ旬」助演女優賞 「今、とても幸せです」

「第94回キネマ旬報ベスト・テン」授賞式に登場した蒔田彩珠さん
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「第94回キネマ旬報ベスト・テン」授賞式に登場した蒔田彩珠さん

 2020年公開の映画から選出する「第94回キネマ旬報ベスト・テン」の授賞式が2月4日、東京都内で行われ、映画「朝が来る」(河瀬直美監督)で助演女優賞を受賞した蒔田彩珠(まきた・あじゅ)さんが登場。蒔田さんは「この度は、このようなすてきな賞をありがとうございます。『朝が来る』を撮影しているときは、まさかこんなに多くの人に見ていただいて、評価していただけるとは思っていなかったので、今、とても幸せです」と語った。

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 蒔田さんは2002年8月7日生まれの18歳。2012年放送の連続ドラマ「ゴーイング マイ ホーム」(関西テレビ・フジテレビ系)や映画「海よりもまだ深く」(2016年)、「三度目の殺人」(2017年)、「万引き家族」(2018年)といった是枝裕和監督作品に起用された若手実力派の一人。清原果耶さん主演の2021年度前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おかえりモネ」では、ヒロインの妹を演じることが決まっている。

 「朝が来る」の撮影では、河瀬監督特有の撮影方法として、実際に役の人物として生活するという「役積み」を経験。蒔田さんは「撮影に入る1カ月前くらいから、実際に奈良の中学校に通ったり、家族役の方と暮らしたりしましたね」と当時を振り返り、「授業にも出て、部活もしました」と明かした。
 
 「役積み」で得たことを聞かれると、「実際に中学生として友達と過ごす時間とか、家族との関係性とか、その役を積む期間があったからこそ、(蒔田さんが演じた少女の)ひかりに起きた出来事とかの重みとかが変わってきたなと思いますね」と語った。通った中学校では友人もできたといい、「みんなでLINE交換して、『今からダイエー行こう!』みたいな感じでした」としみじみ振り返った。

 また、河瀬監督への思いとして、「もちろんつらい撮影ではあったんですけど、監督の厳しさとかが、人としても、お芝居をする仕事の俳優としても成長させてもらえたなと思います」とコメント。「(河瀬監督は)愛情がすごくあって。作品に対しても、キャストのみんなに対しても、スタッフさんに対しても愛情深い方なので、みんな『付いていこう!』って思いますね」と語った。

 今後は朝ドラ「おかえりモネ」の放送などが控えるが、蒔田さんは「これから先は、もっとたくさんの作品に携わって、人としても、俳優としても成長していけたらいいなと思っています。これからもよろしくお願いします」と話していた。

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