岡村隆史:「妖怪大戦争」小豆洗い役続投「絶対に渡さへん」 ビジュアルがパワーアップ

映画「妖怪大戦争 ガーディアンズ」に出演する(左から)遠藤憲一さん、ナインティナインの岡村隆史さん、石橋蓮司さん、荒俣宏さん(C)2021「妖怪大戦争」ガーディアンズ
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映画「妖怪大戦争 ガーディアンズ」に出演する(左から)遠藤憲一さん、ナインティナインの岡村隆史さん、石橋蓮司さん、荒俣宏さん(C)2021「妖怪大戦争」ガーディアンズ

 子役の寺田心さんが主演を務める今夏公開の映画「妖怪大戦争 ガーディアンズ」(三池崇史監督)に、妖怪・小豆洗い役のお笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史さんが続投することが2月22日、分かった。岡村さんは前作の映画「妖怪大戦争」(2005年公開)で小豆洗いを演じた。前作で大首(おおくび)を演じた俳優の石橋蓮司さんも同役で続投する。前作で大天狗を演じた遠藤憲一さんが今作では夜道怪(やどうかい)を演じ、今作の製作総指揮を務める作家の荒俣宏さんが世界妖怪会議「ヤミット」の議長を務める雨降(あめふり)小僧役で劇中に登場する。

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 「妖怪大戦争 ガーディアンズ」は、1968年に公開された人気妖怪映画で、三池監督が2005年にリメークを手がけた「妖怪大戦争」をさらにスケールアップさせた最新作。フォッサマグナに眠る古代の化石たちが一つに結集し、巨大な妖怪獣へと姿を変えた。向かう先は東京。人間には天災にしか見えないこの襲来に、妖怪たちだけが真相と行く末に気付けていた。このままでは世界が滅んでしまう。これを止められるのは、伝説の妖怪ハンターの血を継ぐ埼玉県所沢市の小学生・渡辺兄(けい、寺田さん)。突然、世界を救う勇者に選ばれた少年と、彼を巻き込んだ妖怪たちの大冒険が始まる……という物語。

 ◇岡村隆史さんのコメント

 前作と同じ役で出演させていただきましたが、小豆洗いは僕自身だと思っているので、「この役は絶対に渡さへんぞ」という気持ちで挑みました。

 撮影現場では三池監督の言うことだけを聞き、反時計回りに小豆を洗うということのみ、一生懸命やっています。前作の時は右も左も分からないままでしたが、この約15年の間に「日本アカデミー賞」で優秀助演男優賞をいただいたこともありましたし、前回よりも自信を持って小豆を洗わせていただいています。とにかく現場に入ったら、小豆と向き合うことを心掛けていましたね。小豆洗いのビジュアルも前回よりパワーアップしていて、手の特殊メークで小豆がさらに洗いやすくなったり、僕が薄毛の治療をしていることを加味していただいているのか、髪もちょっと増えています。

 「妖怪大戦争」にはずっと続いてもらって、小豆洗いだけは毎回必ず出てきて、「小豆洗いといえば岡村だな」と言ってもらえるように、小豆洗いという妖怪をもっともっと磨き続けていきたいと本気で思っています。

 ◇遠藤憲一さんのコメント

 今回は、顔の中でいうと目しか出ていないので、他の誰がやってもいいと思ったのですが、そういうものではないらしいのです。ですので精いっぱい、妖怪の気持ちになって演じました。そして風呂敷で何かを背負っています。写真でもうお気付きと思います。よい子の皆さんは真似をしちゃいけませんよ。私は妖怪だからできたのですよ。

 ◇荒俣宏さんのコメント

 役柄はヤミットの議長ですが、妖怪としては江戸時代の「雨降小僧」を演じています。雨が降った時に出てくる、大したことはしない妖怪ですね(笑い)。今回は撮影中ずっと寝ている役だったので、どんな現場だったか全く分かりません(笑い)! しかし、ひしひしと感じるものはあって、悪夢を見るぐらい面白そうな印象がありました。僕にとって「妖怪大戦争」とは、自分が行くならこういう世界がいいなというところを実現している作品です。現実よりもはるかに面白く、そして多分安全だと思います。本作で、「日本は妖怪」だということを世界に広めたいですね。妖怪は、モンスターのように強くもなく、お化けのようにしつこくもなく、いつか消えてしまうようなか弱い存在なんだけど、人間を支援したりいろんなことをしてくれる「友達」なんです。ただし、人間がおもてなしの心を忘れるとしっぺ返しを食らいます。そういう点では自然と同じなんですね。そうした自然や人間が住んでいるこの世界を想定して、映画での妖怪の世界は一つの理想郷です。

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