酒井若菜:NHKラジオドラマ出演 原発事故後の姉妹の人生描く 福島出身の18歳も演技初挑戦 

NHKのラジオドラマ「はるかぜ、氷をとく」に出演する酒井若菜さん=NHK提供
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NHKのラジオドラマ「はるかぜ、氷をとく」に出演する酒井若菜さん=NHK提供

 女優の酒井若菜さんが、3月13日に放送されるNHKのラジオドラマ「はるかぜ、氷をとく」(NHK-FM)に出演することが分かった。2011年の福島の原発事故後のある姉妹の人生を描くドラマで、実際に事故後の避難を経験をした高校生・中村天海さんも出演する。中村さんは現在18歳で、ドラマのオーディションで選ばれ、同作で初めて演技に挑戦する。

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 「はるかぜ、氷をとく」は、2011年度後期のNHK連続テレビ小説「カーネーション」の脚本を手がけた渡辺あやさんのオリジナル。2011年の原発事故後、娘のこなみ(中村さん)とともに福島に残った麻子(酒井さん)。一方、息子の麦(三村和敬さん)とともに福島から千葉へ避難をした麻子の姉の祐実(新山千春さん)。姉妹はそれぞれの場所で励ましあいながら、失ったものを取り戻す日々を送っていた。そして、事故後10回目の春が近づくある日、1本の電話をきっかけに、姉妹の胸の奥の複雑な思いがあふれ出す……というストーリー。

 酒井さんは、「どう表現すべきか分からない、けれど誰もが心に抱えたことがあったり、抱え続けていたりする感情を共有できる作品です。『私があのとき感じていたの、これなの』『私があの時間違っちゃったの、これなの』。そんな風に、大切な人と一緒に聴いてもらえたらと思います」とコメントを寄せた。

 中村さんは「今回、このようなチャレンジの場をいただけて、とても驚くとともに喜びを感じています。脚本を読めば読むほど、こなみという女の子と自分との距離が近づいていったように感じました。自分なりの演技で、少しでも多くの方が福島に思いをはせるきっかけとなる作品にできたらと思います」と語った。

 ドラマは、NHK-FMで3月13日午後10時~同55分に放送される。ラジオアプリ「radiko」と「らじる☆らじる」でも同時配信され、「らじる☆らじる」では聞き逃し配信も行われる。

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