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11月20日(水)放送分
日本各地の人里離れた一軒家で暮らす人を追う人気バラエティー番組「ポツンと一軒家」(ABC・テレビ朝日系、日曜午後7時58分)のナレーションを務めるキートン山田さんが、同番組を卒業することが3月18日、明らかになった。同月28日の放送をもって卒業する。
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キートンさんは、28日放送の人気アニメ「ちびまる子ちゃん」(フジテレビ系、午後6時)で、同アニメのナレーションも卒業。卒業を前に、今の心境を聞かれたキートンさんは「まだ終わった感がない」と回答。28日の予定については、温泉地の老舗旅館で「『ちびまる子ちゃん』を見て、その後に『ポツンと一軒家』」を見ると明かし、「そこで“終わったかな”と感じるかどうか、でしょうね」とコメントしている。
ポツンと一軒家は特別番組「人生で大事なことは○○から学んだ」(同)の一企画として誕生。その後、8本の特別番組の放送を経て、2018年10月7日にレギュラー放送を開始した。MCは所ジョージさん、「パネラー」は林修さんが務めている。キートンさんは「人生で大事なことは○○から学んだ」のときからナレーションを担当してきた。
最初は、前の番組(人生で大事なことは○○から学んだ)から引き継いだので、区切りが特にないんです。ただね、「ポツンと一軒家」はすごくインパクトがありましたよ。他の番組にはない“この世の中に逆行した番組”ですから、最初から乗り気でした(笑い)。僕は、生まれが北海道の山奥。小学校の頃は炭鉱の入り口にある、それこそ“ポツン”とある家に暮らしていたんです。水道も井戸もなくて、沢水をバケツで運ぶのが僕の役割で、お風呂に水を貯めるために何度も運ぶんですよ。そんな暮らしをしていたので、この番組に出てくる暮らしぶりには共通するところもありますし、懐かしさも感じるんですね。
私は昭和20年生まれですから、昔はみんなこうだったんだなって、思い出させてくれるような番組です。便利さだけを求めて合理性だけを目指してきた戦後です。ただ、この番組で感じるのは懐かしさだけではなくて、やはり人間力の大切さかなと思います。素朴で不便な暮らしに見えるかもしれないけど、生きる力をすごく感じる。高齢者の方にとっては懐かしく、まだまだ人生を楽しめると感じられる方もいるでしょうし、今の若い方々にとっても、この番組を見て、考えさせられた人もいるんじゃないでしょうか。僕自身、勇気をたくさんもらえたと思います。
「ポツンと一軒家」の映像って、距離が遠いと感じませんか? 作り物ではないありのままの自然の映像をそのまま映し出しているので、映像にすごく力があるんです。都会で暮らしていると風や雨や空の色なんかを感じることが少ないじゃないですか。でも映像には鳥の声も川のせせらぎの音も聞こえてくる。特に今の時代はそんな自然の中に行けないような方々も見ていると思うんです。ナレーションがなくてもいい部分もいっぱいあるなあと感じていましたね。僕は収録に入るまで映像を見ないでぶっつけ本番で話すんです。だから感動、感激しながら、心奪われてナレーションを忘れることもありましたよ。
ただ、ナレーションは飾らず装飾しないことが大事なんです。なんたってこの番組は映像が中心ですから、僕の感動はなるべく出さないようにしてました。僕が感動しているのをお見せするのではなくて、見ている人が感動するわけですから。僕自身は感動の起伏を出さないようにしていましたが、どうしても出ちゃうので、抑えるのが大変でした(笑い)。映像の魅力がしっかりと伝わることを心掛けながら、だけど自然に気持ちが出る部分はそのままにしゃべっていました。
まだ終わった感がないんです。3月28日のオンエアを見てからでしょうね。28日の夜は「ちびまる子ちゃん」を見て、その後に「ポツンと一軒家」を見て、そこで“終わったかな”と感じるかどうか、でしょうね。
その日はね、自宅にいないようにしようと思っていて、とある温泉地の老舗旅館で見る予定にしています。温泉に入って、いつもと違う環境で見ようとと思います。
近所の方々もよく番組を見てくださっているんです。視聴者には高齢者の方も多いと思うのですが、若い方にも影響を与えているんじゃないかなと思います。番組を見ていても、若い方がポツンと一軒家に移住して生き生きと暮らしていたり、何百年も代々続く家にお孫さんが遊びに来ていたりね。世の中に逆行している番組ですが、小細工のない偉大なるマンネリが喜ばれるとても貴重な番組だと思います。皆さん毎回本当に楽しみにされているので、作り手の皆さんにはこのまま続けていただければと思います。50年以上この世界でやってきて、最後の最後によい番組に出会えたという感謝と喜びを感じています。
僕が幼少期に生まれ育った環境がそのまま出てきて、感動しながらナレーションができるなんて、こんなことってなかなかないですよ。本当に幸せものだと思います。ナレーションは変わりますが、これからも皆さんには見続けていただきたいと思います。僕も見続けます。
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