ドラゴンボールDAIMA
第11話 デンセツ
12月23日(月)放送分
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で堀越耕平さんが連載中のマンガが原作のテレビアニメ「僕のヒーローアカデミア」の第5期(読売テレビ・日本テレビ系、土曜午後5時半)が3月27日にスタートする。主人公・デクこと緑谷出久役の山下大輝さん、物間寧人役の天崎滉平さん、心操人使役の羽多野渉さんにコロナ禍でも「今まで通り100%の『ヒロアカ』を作る」と臨んだというアフレコの様子、演じるキャラクターへの思いを聞いた。
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「僕のヒーローアカデミア」は、人口の約8割が超常能力“個性”を持つ世界を舞台に、デクが最高のヒーローを目指す姿を描いている。テレビアニメ第1期が2016年4~6月、第2期が2017年3~9月、第3期が2018年4~9月、第4期が2019年10月~2020年4月に放送された。劇場版アニメ第3弾が2021年夏に公開される。
テレビアニメ第5期では、デクら雄英高校ヒーロー科1年A組と物間寧人ら1年B組の対抗戦が描かれる。体育祭以来のA組とB組の直接対決に、ヒーロー科を目指す普通科1年C組の心操人使も参加することになる。
――テレビアニメ「僕のヒーローアカデミア」は第5期に突入すると共に、2016年4月の第1期放送開始から5周年を迎えます。
山下さん 第5期をやれるのは本当にすごいことで、たくさんの人が作品を見てくださって、面白い、応援しよう、とすごく期待されているということなんですよね。作品のクオリティーも上がっていて、役者もスタッフさんの気持ちも、どんどん大きくなっています。皆の期待を上回れるよう、第5期もプルスウルトラして頑張らなければという気持ちで臨んでいます。
――作品への期待が大きくなっていることを感じますか?
山下さん とんでもなく感じますね。もちろん日本で応援してくださっている方が増えているのも感じますし、それ以上に海外からの熱が日本を超えるぐらいなんです。公式のSNSを見ていても、リプライが英語だらけで読めない(笑い)。世界の人たちにも刺さるような作品なんだと思うと、頑張らなきゃなという気持ちはどんどん大きくなっていっています。
――天崎さんが演じる物間寧人、羽多野さんが演じる心操人使は、第2期以来の本格的な登場となります。第5期出演への思いは?
羽多野さん 「ヒロアカ」は、スタッフさん一人一人の作品にかける愛情が素晴らしくて、スタッフさんのチームワークの結晶が「ヒロアカ」という作品になっている。そんな作品に再登場できることが本当にうれしいです。第5期で描かれるストーリーが原作で連載されていた当時、山下君が「心操君、出てきましたよ」「これから楽しみですね。また一緒にやりましょう」と言ってくれたのもすごくうれしくて。その時が来たんだなと気合が入りました。
天崎さん 第5期まで続いて、一人のキャラクターにこんなに長く携わらせていただくことはとても貴重で、幸せなことだと思います。アニメで登場しない間も物間はずっと生きているのですが、視聴者の皆さんには登場シーンでしか彼の生きている姿を見せることができない。だからこそ、僕がしっかりワンシーン、ワンシーンを生ききらなければいけないなと責任を強く感じています。長く携わってきた分、自分がその間に培ってきたものを全力で注ぎ込んで演じていきたいと思います。
――「ヒロアカ」が5周年を迎え、それぞれのキャラクターも成長しています。改めて感じるキャラクターの魅力は?
山下さん デクは、明らかに自分より格上の敵であろうと向かっていける強さがある。何回折れても……いや、折れないんですよね。何回折れそうになっても絶対に折れないところはすごいと思います。ただ、それがクレイジーに映る時もあるんですよね。
――デクがボロボロになっても敵(ヴィラン)に立ち向かう姿は、鬼気迫るものがあります。
山下さん まだヒーローではない危うさ、未完成な部分も含めて彼の魅力につながっているんじゃないかと。あとは、誰かを守るために発する力がとても強い。誰かを守るために見たことのないような力を発揮できるところが、やっぱりヒーローなんだな、格好いいなと思いますね。
――第5期では、普通科の心操がヒーロー科編入を目指して対抗戦に参加します。心操が「洗脳」という自身の“個性”に悩む姿も描かれます。羽多野さんは心操をどう捉えていますか。
羽多野さん 第2期で心操を初めて演じた時に、すごくシンパシーを覚えました。彼は、デクにどうしてヒーローなりたいのかと聞かれて「憧れちまったもんは仕方ないだろ」と答える。それはすごく象徴的なセリフで、僕自身にもストンと落ちました。心操は、ヒーローになって人の役に立ちたいと思っているんだけど、「洗脳」という“個性”が周りからどう見えているかに悩んできた。僕自身の人生にも少し共通する部分があったんです。
――羽多野さんも心操のように悩んだ時期があったのですか。
羽多野さん 僕は子供の時から声優になりたかったんですけど、周りからは「声優って変わった声の人がなるものじゃないの?」「格好いい声の人がやるんじゃないの?」という声が聞こえてきました。それは長いこと悩んで悩んで、果たして自分にできるんだろうかと。だから、心操の「憧れちまったもんは仕方ないだろ」というセリフは自分に言われたような気がしたんです。心操からはいつもパワーをもらっています。
――天崎さんが演じる物間も、心操と同じく自分の“個性”に悩みも抱えるキャラクターです。
天崎さん 物間は、コピーという“個性”にたくさん向き合った結果、さまざまな人を分析する力を身に付けたと思っています。たくさん人を見ると、その人の良いところも見えてくるじゃないですか。だから、B組の仲間の良いところを一番知っている。ただ、A組を前にすると、急に感情的になっちゃうんですよね。
――物間は、A組にものすごい対抗心を燃やしていますね。
天崎さん B組はA組にも負けない力を持っているんだという強い思いはもちろんあるのですが、物間はあえてピエロになっているというか。B組においてそういう役割を担おうとしているのではないかと。それはすごく格好良いなと思います。彼が戦っているシーンを見ると、仲間の“個性”を理解して、ちゃんと共闘している。すごくヒーローらしいと思います。
――第5期のアフレコは、新型コロナウイルス感染予防を配慮しながら行われたと伺いました。現場の雰囲気はいかがでしたか?
山下さん 明らかにこれまでとは変わりました。こういう状況なので、工夫をしてくださって、掛け合いの多い声優をチームにして収録していくスタイルをとっているんです。すごく広いスタジオで、さらに別部屋も2つ使って、最大5人で録れる体制を作ってくださいました。
羽多野さん これは本当にありがたいです。ディスタンスを取りながら5人同時はなかなか難しいですから。
山下さん バトルシーンでは特に掛け合いが大切で、相手がこうきたら、さらにその上をいかなければ負けてしまうようなシーンも多い。テンポや音の圧をすごく大事にする作品なんです。この状況下でみんなが100%でお芝居ができるように、100%の「僕のヒーローアカデミア」を作れるようにベストの環境を作ってくださっているのが本当にありがたいです。
羽多野さん 自分より先に収録した人の声をヘッドホンで聴きながら演じられるので、一緒に録っているような感覚で、他の班の人たちの頑張りがびしびし伝わってきました。こっちもそれに負けないようにと、すごく刺激になります。
――やはり掛け合いだからこそ生まれるものは多い?
山下さん その場でしか生まれないことは、すごくあります。特に「ヒロアカ」は、自分も知らないような音が出ることもあるんです。掛け合いの相手がそれに影響を受けて「うおー!」となる。第5期でも、その場でしか生まれないミラクルがめちゃくちゃあるんですよね。
――第5期では、さらに熱い「ヒロアカ」が見られそうです。最後に見どころを教えてください。
天崎さん 5期は、物間がずっと言い続けてきたB組の凄(すご)さを皆さんに見せたいですね。どれだけチームとして仕上がっているか、お互いの“個性”をいかに生かして戦うことができているか、そして、これからも成長していく存在だということを見せられると思います。ぜひB組に注目して見ていただけるとうれしいです。
羽多野さん 心操君が影で努力していたことをようやく発揮する時が来ましたし、いろいろなメッセージを受け取れると思います。社会人や学生の方、今頑張っている人にとっては、すごく勇気をもらえる内容になっていると思います。
山下さん 第5期は、“個性”という「僕のヒーローアカデミア」の原点に戻ります。“個性”をどう伸ばしていけば自分の武器につながるのか、この社会の中で生きていけるのか。“個性”の応用編が描かれます。前に登場したキャラクターはより魅力的に描かれていて、もっともっと一人一人のキャラクターが好きになれる。特にB組は、A組の影でずっと頑張ってきたということが感じられると思います。僕自身もワクワクしますし、より一層「僕のヒーローアカデミア」に深みが出るし、作品のことをもっと好きになってくれるんじゃないかなと思います。
5周年を迎えてもなお、山下さんら声優陣、スタッフの作品への情熱は高まり続けている。プルスウルトラする「僕のヒーローアカデミア」がどんなミラクルを見せてくれるのか、目が離せない。
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