緊急取調室 (2025)
第7話 赤い殺意
12月4日(木)放送分
ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組を放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は、女優の吉川愛さんと俳優の板垣李光人(りひと)さんダブル主演の連続ドラマ「カラフラブル~ジェンダーレス男子に愛されています。」(読売テレビ・日本テレビ系、木曜午後11時59分)の第2話だ。
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昨年放送されたドラマ「おじさんはカワイイものがお好き。」(同局系)で、眞島秀和さん演じる主人公を一方的にライバル視し、すぐに突っかかる鳴戸役を演じた桐山漣さん。「ぐぬぬぬ……」と言ったかと思えば、猫なで声で「ネコチャァァン」と大好きな猫を呼ぶ。そんな姿にハマった一人だが、今作でも桐山さんの良さが爆発している。
「このキラを待たせるとは、いい度胸だな!」。自分以外の人間には関心がなく、名前すら覚えないワガママモデルのキラ。スタッフや同業者に嫌われてしまっているが、桐山さんが演じることで、そのかっこ良さと面白さがミックスされ、可愛らしく見えてくる。
第2話では、水野美紀さん演じるあさひとのやりとりを通して、キラが徐々に変化していく様子が描かれる。桐山さんと水野さんのお芝居は楽しく、2人のシーンを心待ちにしている自分がいた。
あさひを口説こうとしても全く相手にされないというシーンでは、「このキラに口説かれてうれしくないって……」と“混乱”するキラの様子が映し出される。桐山さんのお芝居をぜひ楽しみにしてほしい。
今回は、“めぐわこ”こと、周(めぐる/板垣さん)と和子(吉川さん)のお試し交際が描かれる。テーマは女性の生理。仕事のアイデアが浮かばず、気分も何となくすぐれない。大したことのないことでもものすごく悲しくなってしまう……これらは、和子にとって生理1週間前の現象だった。生理になった後も、さまざまな症状が現れる。同じ女性でも症状がほとんどない人もいる。そんな生理についてのあれこれが描かれる。
テレビドラマのテーマとしては、あまり見たことがない“攻めた”ものではないだろうか。筆者は女性なので、“生理あるある”に共感するところが多かった。具体的に教えてくれるので、男性がドラマを見ても「女性って大変だな……」と理解できると思う。もしかしたら、女性の気持ちを分かろうとするきっかけとなるかもしれない。そんなことも感じた。
とにかく、キラとあさひのやりとりが楽しく、“めぐわこ”が可愛いので、ぜひ「カラフラブル」の世界観に一度触れてみてほしい。
原作はマンガ誌「FEEL YOUNG」(祥伝社)に連載中の、ためこうさんのコミック「ジェンダーレス男子に愛されています。」。吉川さん演じるマンガ誌の編集者・町田和子と、板垣さん演じるメイクやファッションを自由に楽しむ相馬周のキュートなラブストーリー。
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