ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
武井宏之さんの人気マンガ「シャーマンキング」の新作テレビアニメシリーズ「SHAMAN KING」が、テレビ東京系で毎週木曜午後5時55分に放送されている。2001~02年にもテレビアニメが放送された人気作。新作は、主人公・麻倉葉役の日笠陽子さん、阿弥陀丸(あみだまる)役の小西克幸さん、恐山アンナ役の林原めぐみさんら豪華声優陣が出演する。前アニメシリーズでオープニングテーマ(OP)「Over Soul」「Northern lights」、エンディングテーマ(ED)「trust you」「おもかげ」を歌った林原さんが、新作でもOP「Soul salvation」、ED「#ボクノユビサキ」を歌うことも話題になっている。「Over Soul」は「よみがえれ」という歌い出しで知られているが、約20年の時をへて、名作が“よみがえった”。日笠さん、前アニメシリーズに続き出演する小西さん、林原さんに“よみがえった”「SHAMAN KING」について聞いた。
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-ー完全新作テレビアニメシリーズとして“よみがえる”ことになった感想は?
日笠さん オーディションの時によみがえることを知りました。(オーディションを)私以外、誰が受けたかも分からない。大作ですし、怖かったです。「受かりました」と連絡をいただいた時、驚きましたし、この先どうなるんだ……と不安とプレッシャーがありました。発表されるまでが、つらかったです。PVを録(と)ってからキャスト発表までしばらく時間があったのですが、その期間が一番緊張していたと思います。八つ当たりしていました。
小西さん 八つ当たりって(笑い)。どういうこと!?
日笠さん 生まれたての子供みたいだったんです。何がなんだか分からない状態と言いますか……。
林原さん 誰とも共有できないしね。そりゃ、ストレスだわ。
小西さん PVを録った後、スタジオの駐車場でいろいろ話したよね。すごく聞かれたもん。「大丈夫ですかね?」って。
林原さん 駐車場というのが生々しいね。このコロナ禍。飲みにも行けないし、ゆっくりお話できない。だから、駐車場なのね。
小西さん 音響監督の方のこととか話したよね。
日笠さん 支えていただき、ありがとうございます。
林原さん 20年前のレコーディングは、スタッフさんやミュージシャンの皆さん、アニメの曲だよね……という反応くらいで。もちろん、演者や皆さんには120%演奏していただきましたが。でも今回のレコーディングは「見ていました!」「大好きでした!」という方が大勢いて、ドラムも手がちぎれるくらいたたいてくれたり、みんなが作品愛にあふれていました。エネルギーが満ち満ち満ち満ち……ボキッとなるくらいだったんです(笑い)。主題歌シングルのジャケットデザインも初めてご一緒するデザイン事務所さんだったのですが、担当者の方と打ち合わせをすると「大好きなんです!」「CD持ってます!」と言っていただけて、話が早い! 説明がなくても、みんな理解してくれるんです。当時、見ていただいていた人たちが、第一線で活躍していて、シャーマン愛に満ちている! うれしいことです。
小西さん 林原さんが歌うことになって、やったぁ!ですよ。OP、EDも大事じゃないですか。個人的には「SHAMAN KING」は、林原さんでしょ!という気持ちでした。聴いた時は、おおおおっ!となりましたね。やっぱり林原さんじゃなきゃね。
林原さん 20年たっているわけだし、声優アーティスト、アニソンシンガーの在り方も様変わりしていて、それぞれ個々が、音楽シーンにどんどん出ていくようになりました。私は主題歌は歌うけど、出ていかない(笑い)。そんな私でもいいのかな?とも思ったけど、武井先生に、ぜひ!と言っていただけたということなので、真摯(しんし)に受け止め、やらせていただきました。
小西さん いまだに忘れられないんですけど、20年前のアフレコ前にスタジオで「曲ができた!」と「Over Soul」を聴かせていただいたんです。「よみがえれ!」と始まり、鳥肌が立ちました。
日笠さん あの導入は衝撃ですよね。ヒロインの方が歌うのも衝撃でした。映像と相まった格好よさに当時、ワクワクしていました。めぐさんの曲を今改めて聴くと、当時とは聴き方が変化していて、アンナの心の中が見られるような気がします。
林原さん アンナを演じるから見えた目線もあるけど、歌う時は俯瞰(ふかん)で見るんですね。「Over Soul」に「正義のその奥に闇が潜んでいる」とありますが、正義を打ち立てているけど、正義なのか?と。例えばX-LAWS(エックス・ロウズ)のことだったり、作品を俯瞰で捉える視点が自分の中であるんです。(高山)みなみちゃんの演じるハオの格好よさ、寂しさみたいなものとか、アフレコスタジオで目にすることができる生のキャラクターが染みてくるからこそ、その後「Northerm light」の詞を書けたところもあります。相互関係なのね。そういうことを踏まえて、武井先生が推してくれたのだと思い、受け止めました。ただ、苦労しました。結果、今投じるべき言葉を選べたのかな?
日笠さん 早く見た方がいいですよ! 見ないと人生、損しますよ。
林原さん 私の脳内でもキャラクターが動いているけど、当たり前のことですが、プロの方が作る映像はその想像を何万倍も超えてくる。アニメソングは、絵本の扉絵のような役割と思っていて、ほかのページとは少し違って分厚い。そのページをめくる時の気持ち、ページの厚みは、20、30年たっても変わらないんです。「Over Soul」ももちろんいいけど、「Soul salvation」も刺さってくれるとうれしいですね。
--コロナ禍のアフレコ収録は3人程度の最小人数で行われているようですが、「SHAMAN KING」は?
林原さん 広いスタジオなので、7人くらいですね。
小西さん 比較的、多い人数でできるのがありがたいですね。
日笠さん 試行錯誤していただいて、スタッフの方に感謝です。最近は、阿弥陀丸に直接会えていないのですが。
小西さん 話が進むと登場人物が増えるしね。阿弥陀丸、蜥蜴郎ら幽霊チームは音声を加工することもあって、別になることが多いんですね。よく(蜥蜴郎役の高木)渉さんがボケて、僕もボケています。
日笠さん ツッコミ不足ですね!
林原さん 和みますね。武井先生にその様子を描いてほしい!
日笠さん 初めてPVを録った時の事が忘れられないんです。めぐさんが左隣にいらっしゃって、初めてアンナの声を聞いた瞬間、左腕にゾゾゾゾと鳥肌が立ちました!
小西さん 霊じゃない(笑い)。
林原さん 私、幽霊なの(笑い)。
日笠さん アンナは叫んでいるわけではないし、大きい声でもないけど、声に魂がこもっていて、芝居でその場にいる人を圧倒する。本当に素晴らしいです。
林原さん ゾワゾワを感じると、この仕事を辞められなくなるんだよね。
日笠さん 皆さんのすごさに圧倒されてしまい、当初は、精神的に小西さんの後ろに隠れてしまうような感覚でした。
小西さん よく共演しているのは僕くらいだったの?
日笠さん そうですね。でも、このまま頼りきりではいけない!と心の弱さを克服しようとしていました。
林原さん 初めまして!で緊張しないわけない。それは分かっているけど、アンナとして、PVの段階ではあえて変に和んだり、慰めたりするよりは……と思っていました。アフレコが始まった頃は緊急事態宣言時ではなかったので、広めで換気がしっかりしたお店で食事をしましたよね。
日笠さん 楽しかったです!
日笠さん もちろん、いまだに先輩のお芝居に心が震えます。音響監督の方に、バトルシーンで「気持ちで負けるな!」とディレクションをいただくことがあって、私の課題になっています。ちょっとしたせりふに覚悟が足りなく、逃げ腰になっているのかもしれません。それではダメで、マイク前で、一緒に戦う仲間と同じラインに立っているはず!という気持ちで臨んでいます。OPの映像で、みんなの脚がザッと出て、一列に並んで進むシーンがあるのですが、そういうことなのだろうな!と意識しています。
林原さん 葉はユルいと言われているけど、心の中はしっかりと熱い子で、悩んで悩んで、悩んだところで、実際に戦ってみないと分からないから、やるしかないか!となる。何も考えていないわけではなく、精神的に潜っていく子だと思っています。日笠ちゃんが悩んでいることは、マンガをただ読んでいるだけでは見えてこない悩みなのかもね。葉とシンクロしてて、いいなあ!と思っています。
日笠さん ありがとうございます。
小西さん 僕は個人的に新しくスタートさせる気持ちが強く、みんなで楽しんでいきたいですね。どうなるのか楽しみです!
林原さん 前はマンガが終わっていない中での放送でしたが、今回は、着地点があるので、目指すところが全員一緒なんです。絵、音、声のそのチームが着地点が分かって進んでいるパワーがあります。
日笠さん 当時のファンの方がお子さんと一緒に見ることもあるかもしれませんね。
林原さん 一気見もいいけど……来週が楽しみって気持ちも味わえてもらえたらうれしいですね。
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