TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが毎月のTSUTAYAでのソフト販売ランキングを基に市場の動向を振り返る。
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2021年3月の売り上げは、前年比で約半分という形になりましたが、昨年は「あつまれ どうぶつの森」(NS、任天堂)などがあって大きく売り上げを伸ばしていたので、決して悪い数字ではありませんでした。特にスイッチをはじめとしたハードやアクセサリーの売り上げがよかったですね。
ソフトはもちろん「モンスターハンターライズ」(NS、カプコン)が断トツ。発売当初は大欠品状態で、全国的に品切れでした。ダウンロード版のユーザーも多かったようですが、パッケージ版の引き合いも強いですね。予約は「モンスターハンターダブルクロス」(3DS・NS、同)と同程度だっただけに、パッケージ版の欠品がなければ、実売はダブルクロスと同程度かそれ以上だったとみています。しばらくナンバーワンの座は安泰でしょうし、首位を他のタイトルに譲っても、圏外に落ちることなくその後もロングセラーになるでしょう。
予約の主な年齢層は20代後半から30代前半で、それを反映してパッケージ版の購買層のメインも20代後半から30代前半でした。一方、10歳後半から20代前半はダウンロードカードでの購入が多く、予約しておらず、パッケージ版が買えなかったため、ダウンロード版を購入した方が多かったのでは。
前述の通りハードやアクセサリーの売り上げが好調でしたが、これもモンハンのおかげです。テレビCMでスイッチライトが出ていることもあり、統合機もよかったのですが、ライトがものすごく売れました。さらに、統合機のユーザーにはProコントローラーがよく売れました。
4月も引き続き「モンスターハンターライズ」がトップでしょう。続くのは「ニーア レプリカント ver.1.22474487139...」(PS4、スクウェア・エニックス)、「New ポケモンスナップ」(NS、ポケモン)あたりか。「あつまれ どうぶつの森」フィーバーに加え「ファイナルファンタジー7 リメイク」(PS4、スクウェア・エニックス)、「BIOHAZARD RE:3」(同、カプコン)といった大作がリリースされた去年には及ばないものの悪くないだろうと考えています。
1位 モンスターハンターライズ(NS)
2位 スーパーマリオ 3Dワールド+フューリーワールド(NS)
3位 ブレイブリーデフォルト2(NS)
4位 牧場物語 オリーブタウンと希望の大地(NS)
5位 桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~(NS)
6位 リングフィット アドベンチャー(NS)
7位 Minecraft(NS)
8位 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(NS)
9位 あつまれ どうぶつの森(NS)
10位 マリオカート8 デラックス(NS)
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