内田裕基:「仮面ライダーセイバー」で3大特撮制覇 “平成生まれの気鋭脚本家”は「クウガ」世代 

脚本家の内田裕基さん
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脚本家の内田裕基さん

 特撮ドラマ「仮面ライダーセイバー」(テレビ朝日系、日曜午前9時)の第32章「僕の想い、結晶となりて。」(4月25日放送回)から、今作の脚本チームに加わった脚本家の内田裕基さん。1991年生まれ、29歳という若さでこれまで「ウルトラマンX」「ウルトラマンオーブ」「魔進戦隊キラメイジャー」といった特撮作品や、さまざまなアニメ、ドラマを手がけてきた。平成生まれで、「仮面ライダークウガ」(2000~01年)の“リアルタイム世代”だったという気鋭の脚本家に話を聞いた。

 ◇特撮大好き 「キバ」にエキストラで参加

 内田さんは東京工芸大学芸術学部映像学科卒。大学在学中に自主映画を制作しながら脚本家を志し、23歳のとき、「ウルトラマンX」でデビュー。以降、「ウルトラマンオーブ」や「魔進戦隊キラメイジャー おはなしCD」と特撮に携わってきたほか、ドラマ「年下彼氏」などを担当。また、ドラマだけでなくテレビアニメ「とある科学の超電磁砲T」「薔薇王の葬列」など2次元、3次元を問わず幅広い活躍を見せている。

 内田さん自身、もともと2次元、3次元を問わず「エンタメ」好きだったという。「(フジテレビの深夜アニメ枠)『ノイタミナ』のアニメが好きなサブカルオタクですし、特撮も大好きでした。高校時代には、『(仮面ライダー)キバ』の劇場版のロケが学校の近くでやっていたので、友達とエキストラで出演したりしていました」と笑う。

 脚本家を志したきっかけも特撮。「高校生くらいになると、好きが生じてスタッフにも興味を持ち始め、そこで脚本家の仕事に興味を持ちました」と話す。大学は映像学科に進学し、映像制作の専門的な勉強をするうち、脚本家という仕事に強く惹(ひ)かれていった。

 「もともとジャンルを問わずエンタメコンテンツが全般が好きだったので、大学4年間で勉強をしていくうち、脚本家はアニメ、ドラマ、映画などすべてに関われるからいいなと思いましたし、書くのも好きだったので、演出を目指すよりも向いているのかなと思いました」と語る。

 脚本は独学で勉強し、「大学に脚本の授業はあったのですが、ほとんど独学でした。脚本が載っている雑誌を読んだりして、書き方とか基本的なところから勉強しました」と明かした。

 ◇デビューのきっかけは?

 そんな大学時代のある日、先輩の脚本家に紹介されたのが、「ウルトラマンマックス」「ウルトラマンギンガ」などの梶研吾監督。梶さんが教授を務める学校と、自身の大学の最寄り駅が同じだったこともあり、交流を深めていった。そして、梶さんの映画の手伝いなどをしているうち、「ウルトラマン」のスタッフに紹介されたという。「運良くつながっていった感じですね」と振り返る。

 また「『ギンガ』に出演されていた草川拓弥さんと僕が“似ている”と撮影現場でご紹介いただいたのですが、実際には髪形が同じなだけでまったく似ていませんでした」といったちょっとした笑い話も披露する内田さん。

 その後、「ウルトラマン」の企画のコンペに参加し、デビューの切符をつかんだ。デビュー作は「ウルトラマンX」の第12話。初めて自身の作品をテレビで見たときは、「もともとファンだったこともあるので、やっぱり感慨深かったです」と当時の心境を告白。「今でも見返すときはありますね」と笑顔を浮かべた。

 一方で、「いきなりフリーの脚本家になったので、いろいろと大変でした」という内田さんは、「上司という存在もいないですし、相談できる先輩も現場が違うことがほとんどなので……」と、新人時代は苦労した様子だった。

 ◇「仮面ライダーセイバー」の魅力 今後の見どころ

 そして今回、「仮面ライダーセイバー」に脚本家として途中参加。ウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊と“3大特撮制覇”にもなる。「プレッシャーはもちろんありましたが、撮影前に脱稿するウルトラマンと違って、仮面ライダーは撮影と並行して脚本を作っていくので、実際に動いているキャラクターを参考にできる脚本作りは新鮮でした」と明かす。

 6年のキャリアもかけがえのない経験として生かされている。「書くスピードは新人のころよりも早くなりましたし、打ち合わせをしながら相手のやりたいことを脚本に入れたりすることもできるようにはなりました。今のところ、自分のモチベーションが空回りせず、作品に注ぐことができていると思います」と力強く語った。

 そんな内田さんに「セイバー」の魅力を聞くと、「数多くの登場人物、一人一人のキャラが立っているところ」との答えが。「このキャラのことを知りたいのに……もっと出番がほしい、ともどかしさは感じてしまう部分はあると思います(笑い)。でも、今後はそんな数多くのキャラたちが、“マスターロゴス”という一つの大きな脅威に、どう立ち向かっていくのかが、見どころになっています」とアピールした。

 “新風”がますます作品を勢いづかせてくれることに期待したい。

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