竜とそばかすの姫:ヒロイン見守る合唱隊の声優に森山良子、清水ミチコ、岩崎良美、中尾幸世、坂本冬美 細田守監督最新作

「竜とそばかすの姫」に出演する(下段左から)中尾幸世さん、坂本冬美さん、森山良子さん、岩崎良美さん、清水ミチコさん(C)2021 スタジオ地図
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「竜とそばかすの姫」に出演する(下段左から)中尾幸世さん、坂本冬美さん、森山良子さん、岩崎良美さん、清水ミチコさん(C)2021 スタジオ地図

 「時をかける少女」「サマーウォーズ」などで知られる細田守監督の新作劇場版アニメ「竜とそばかすの姫」(7月16日公開)に声優として森山良子さん、清水ミチコさん、岩崎良美さん、中尾幸世さん、坂本冬美さんが出演することが5月25日、分かった。主人公・すずの母が所属していた合唱隊のキャストで、劇中で合唱曲も披露する。

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 合唱隊のメンバーは、すずの母の死後、すずを見守ってきた存在。森山さんは漁師として働きながら合唱隊のリーダーを務める吉谷、清水さんは酒店を営む喜多、岩崎さんは医師の中井、中尾さんは大学講師の畑中、坂本さんは農業を営む奥本をそれぞれ演じる。

 森山さんらは、劇中に登場する合唱曲「Alle psallite cum luya(いざ、リラを奏でて歌わん)」の歌唱も担当する。同楽曲は難易度が高く、森山さんら5人はアフレコとは別に全員がそろう歌録(ど)りの日を設け、各自が自主練習を重ねて本番に臨んだという。5人は収録後、取材に応じ、「またこのメンバーで集まるとしたら何をしますか?」という質問に清水さんが「新曲を歌いたい!」、森山さんが「アルバムリリースします!」とコメント。一同が「賛成!」と盛り上がる一幕もあった。

 森山さんは「割とコーラスに慣れているつもりなのですが、今回の合唱曲はなかなか覚えるのが大変でした。譜面をいただいた時には、何百年も前のメロディーで、歌ったことがない曲だったので、最初からつまずきそうになりましたが、こうしてレコーディングしてみると、今までにない、いい味を出している曲だなと思いました。次にまた5人で集まれたら……アルバムを作ります!(笑い)」とコメントを寄せている。

 坂本さんは「皆さん大先輩方ですが、黙っていても気を遣わないでいられる、とてもいい雰囲気で、そこに参加できて幸せだなと噛みしめながら歌わせていただきました。アフレコ自体も初めてだったので、とても緊張したのですが、細田監督は『こういったふうにセリフを言った方がいいと思いますよ』と、本当に親切に分かりやすく教えてくださいました。とてもお優しい方で、だからこそあんなにあたたかい映画になるんだろうなと感じました」と振り返った。

 坂本さんはまだ明かされていないベル役の声優の歌声を聴いたといい、「鳥肌が立って……。将来どれほど大きなアーティストになっていくんだろうと、これからが楽しみだなと思います」と印象を語った。

 「竜とそばかすの姫」は、過疎化が進む高知の田舎町で父と暮らす17歳の女子高生・すずが、超巨大インターネット世界<U>と出会い、成長していく姿を描く。幼い頃に母を事故で亡くし、心に大きな傷を抱えていたすずはある日、“もう一つの現実”と呼ばれる超巨大インターネット世界<U>と出会い、ベルというアバターで参加することになる。心に秘めてきた歌を歌うことで、あっという間に世界に注目される存在となっていくベル(すず)の前に竜の姿をした謎の存在が現れる。

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