田辺桃子:“紘一”永山瑛太に憧れ…「リコカツ」一ノ瀬役が話題 今クールドラマ3本“かけもち”「わくわくしてもらえる俳優に」

連続ドラマ「リコカツ」で一ノ瀬純役を演じる女優の田辺桃子さん(右)(C)TBS
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連続ドラマ「リコカツ」で一ノ瀬純役を演じる女優の田辺桃子さん(右)(C)TBS

 金曜ドラマ「リコカツ」(TBS系、金曜午後10時)で、航空自衛隊の副パイロット・一ノ瀬純役を演じる女優の田辺桃子さん。同じ職場で働く緒原紘一(永山瑛太さん)に憧れるあまり、妻である咲(北川景子さん)を呼び出し、家庭のことに口出ししてしまうようなキャラクターで、SNSでは「演技がうまい」「毎週イライラが増してしまう」といった声が上がるなど注目を集めている。今クールでは、テレビ東京の連続ドラマ「ゆるキャン△2」(木曜深夜0時半)や、連続ドラマ「ガールガンレディ」(MBS・TBS)にも出演する田辺さんに、女優業への思いや、一ノ瀬役の印象を聞いた。

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 ◇「やばいやつ」と話題に 一ノ瀬の演技「間違ってはなかったのかな?」

 「リコカツ」は、ファッション雑誌の優秀な編集者で、自由奔放な家庭に育った現代的な妻・咲(北川さん)と、航空自衛隊航空救難団の隊員で、生真面目な夫・紘一(永山さん)による離婚から始まるラブストーリー。

 ドラマが放送されるたびに、SNSをにぎわせている今作。田辺さん自身もSNSを見ているといい、「『キュンキュンした』とか『イライラした』とか、いろいろな感想をたくさんの方が書いてくださったのでうれしいですね」と笑顔を見せる。

 田辺さん演じる一ノ瀬は、ひそかに紘一に憧れており、「咲よりも自分のほうが紘一と合っている」と考えている。緒原夫婦や一ノ瀬が参加したバーベキュー大会では、咲を森に置き去りにしてしまったり、咲と紘一の自宅で開催された美土里(三石琴乃さん)の誕生日パーティーでは、筑前煮とおでんを持ってきて、勝手に寝室に入ってしまったり……。上官として心配するあまり、「奧さんはちゃんと尽くしてくれているんでしょうか?」と咲に話す場面もあった。

 「一ノ瀬に関しては、『やばいやつだな』という意見が多いんですけど、その分、緒原一曹と咲さんのキュンキュンポイントが上がっていて、自分の中でも間違ってはなかったのかな?と思ったりしています」と手応えを語った田辺さん。

 一ノ瀬の印象について、当初は「凛としていて、自分の意見をちゃんと持っていて、自分の信念を貫く子なんだなと思っていた」と話したが、回が進むにつれ、「ああ、ちょっとポンコツなのかな?と思い始めて……」と明かす。「真っすぐなゆえに結構やらかしちゃって。やらかした後に『自分は大変なことをしてしまった』と気づくんです。完璧そうに見えるけど、純にも短所とか人間味もちゃんとあるんだなと納得できたというか……」と振り返る。

 ◇一ノ瀬は「一周回って可愛らしい」

 第5話では、咲の職場までやってきて、咲に「(紘一と)別れた方がいいんじゃないですか?」などと話した一ノ瀬。そんな姿に、視聴者からは「他人の家庭にまで言うのは余計なお世話」「奥さんの職場まで押しかけるとかもう恐怖でしかない」「田辺さんの迫力ある演技」などの声が上がった。

 咲への接し方について、「『ん~こうしちゃうのかー』と思っちゃうところもある」と明かした田辺さんだが、「『緒原一曹と結婚したんだったら、私ができることは、(妻である)あなた(咲)はできるんですよね?』という気持ちがあって。純の中にも思うことがあって、それゆえに言っている言葉たちなので、ただの悪口、嫌がらせってわかって言っている……というふうにはやりたくない」と役への思いを明かす。

 「ただ、それが結構ヒヤヒヤする部分が多いので、『どうやって演じよう?』っていうのはよく考えながら……」と苦労も明かした田辺さん。「はたから見たら『もうなんでそんなことするの?』って思うけど、それをわかっていてやっているわけじゃない部分があったので、一周回って可愛らしいというか……。完璧じゃないところが、ツッコミどころ満載な可愛らしいところなのかなと思いました」と話す。

 撮影現場では、永山さんのおかげで、リラックスして芝居に臨めているという。「お芝居の相談をしたときに『うんうん』って聞いてくださって、聞いたあとに自分が思ったことを真っすぐに言葉にしてくださる。瑛太さんが無意識にまとっている優しさとか、『ドンときていいよ』というオーラのおかげで緊張をほぐしてもらっています」と笑顔を見せる。

 ◇「次はどんなことをしてびっくりさせようかな?」

 田辺さんは、1999年8月21日生まれ。神奈川県出身。趣味は音楽鑑賞、空の写真を撮ること。特技はダンス。ミュージカルを習っていた小学3年生のときに、スカウトされる。2009年にドラマデビュー。女性ファッション誌「Seventeen(セブンティーン)」(集英社)の専属モデルとしても活動した。

 これまでについて、「スカウトしていただいて、本格的に演技のお仕事をいただいているうちに、『演技ってこんなに面白いんだな』と知っていって……」と振り返った田辺さん。「(演技をする)その期間だけでも別の人生を歩んだり、ストーリーの中でいろいろな人と出会って、ぶつかったり、泣いたり、怒ったりするというのが、他の職業じゃできないなって思います」と芝居の魅力を語る。

 今クールでは、「リコカツ」のほかにも、「ゆるキャン△2」「ガールガンレディ」に出演。SNSでは、「同一人物とは思えないほど別人。この子の今後が楽しみ」といった声が上がるなど、注目も集まっている。

 「『えっ、この人がこの役をやっていたの?』っていうサプライズというか、見ている人にびっくりして、楽しんでもらえたらいいなって思っています。最近になって少しずついろいろな役をやって、それを届けられているので、今はすごく楽しいなと思いますし、『次はどんなことをしてびっくりさせようかな?』っていうふうに思っています」とチャーミングに笑った田辺さん。

 今後については、「私の名前がわかってる状態で、見ている人が『えっ、これこの人だったの?』ってびっくりしてもらえるというのが目標です」と力を込め、「『田辺が出ているんだったら、どんな作品なんだろうな?』とわくわくしてもらえる俳優になりたい」と意気込みを語る。

 5月28日放送の「リコカツ」第7話では、一ノ瀬がある決意を胸に、紘一の元に手料理を持って訪ねてくるという展開となる。予告動画では、「紘一、胃袋をつかまれる!?」のテロップとともに、「煮物を作りすぎてしまって……」というセリフや、一ノ瀬が「こんな気持ち、初めてなんです」と紘一に告げる場面が公開。SNSでは「次回予告でこんなにイラッとしたの初めて」の声が上がるなど、視聴者をざわざわさせている。物語の展開はもちろん、これからの田辺さんの活躍も期待したい。

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