岡田准一:「世界に売れるコンテンツを」“アクション”にこだわる理由 映画「ザ・ファブル」シリーズ第2弾への思いも

(C)2021「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」製作委員会
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(C)2021「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」製作委員会

 岡田准一さんが主演を務める映画「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」(江口カン監督)が6月18日、公開された。岡田さん演じる天才的な殺し屋のファブル/佐藤アキラが“誰も殺さず、普通に暮らす”というミッションに挑む姿を描いた「ザ・ファブル」の新シリーズで、劇中では岡田さんが再び激しいアクションを披露している。アクションに並々ならぬこだわりをみせる岡田さんに、日本のアクションに抱いている思いなどを聞いた。

 ◇現場しか知らない“強み”とは…

 「ザ・ファブル」は、南勝久さんの累計発行部数約800万部の人気同名マンガが原作。岡田さん演じる、伝説の殺し屋“ファブル”がボス(佐藤浩市さん)からの命令で殺しを封印して佐藤アキラという偽名で普通に暮らすものの事件に巻き込まれるというストーリー。2019年に実写映画第1作が公開され、本作はそのシリーズ第2弾。表向きは子供を守るNPO代表、裏では緻密な計画で若者を殺す危険な男・宇津帆(堤真一さん)が、殺し屋・鈴木(安藤政信さん)と共に因縁の敵ファブルへ復讐(ふくしゅう)する計画を立てている。同じ頃、ファブルは、宇津帆のもとで暮らす、過去の事件でファブルが救えなかった車いすの少女・ヒナコ(平手友梨奈さん)と再会する……という物語。

 激しいアクションシーンで話題を集めた前作に引き続き、主人公ファブルとしてアクションに身を投じる岡田さんは、ファイトコレオグラファー(振付師)としても参加する。アクションについては、長年制作側としても参加することがあったといい、「作るときから、監督が意見を聞いてくださって……そういう意味では、やりたいことに一歩踏み出せたかな、と感じています」と手応えを語る。

 今作でも激しいアクションを披露するファブル。「どんな相手も6秒以内に仕留める」というすご腕の殺し屋であるため、岡田さんは「(ファブルは)プロなので、本来はもっと地味な動きをすべきだとは思います」と考えているが、「映画として『エンタメを作りたい』という思いで、結構派手なアクションにしているんです。振り切った方がいいと思いますから」と映画ならではの見せ方にしていると説明する。

 激しいアクションは当然リスクを伴うが、岡田さんはそうした現場で自分の強みが生かせると考えている。「危ないので普通の役者さんだったら1日に数カットしか撮れなくても、自分なら知識もありますし、準備もできているので倍以上のカットは撮れます。それが現場(のスタッフ)しか知らない、目に見えない自分の強みです」とアクションにこだわってきた矜持(きょうじ)をのぞかせる。

 現場では、撮影のためにカメラマンも一緒に吊られて飛ぶなど、スタッフのモチベーションにも「火が着いていた」という。「(普通は)安全面を考えるとスタッフの皆さんは、萎縮してしまいがちですが、僕がアクションをすることで、そのリミッターが外せると思っています。それは大事にしたいですね」と岡田さん。ブラジリアン柔術の技を導入するなど「いろんな角度で攻めた殺陣を作っている」というチャレンジもあったといい、「僕も25年仕事をしてきて、こういうチャレンジをさせていただける、(スタッフも)クレージーになれる現場は、宝物だと思っています」と笑顔で語る。

 ◇「世界に売れるコンテンツを作る」 

 そもそも岡田さんがアクションの勉強を始めたのは、“世界”を意識するところが大きかったという。「日本だけで売れるものではなく世界に売れるものを作る、という思いが、アクション(の勉強)を始めたきっかけです。世界に売れるコンテンツを作ることを考えると、『アクションが一番現実味があるかな』と、勉強しだしたんです」とアクション制作に携わる理由を明かす。

 アクションには“文法”があり、西洋と東洋ではその構成が違う、と岡田さんは言う。「すごく大ざっぱに言うと、西洋は監督に力があって、監督が撮りたい画を優先して、そこに(俳優の)手技や足技が入ってきます。逆に東洋は、主人公や殺陣師に力があります」と岡田さん。「アクションには物語があり、構成があります。西洋と東洋(の文法)がそれぞれどのぐらいのパーセンテージになるのかを勉強しないと、世界に誇れるアクションは作れないと思っています」と思いを語る。撮影では、そうしたことも含めて監督らと「すごく話をしました」といい、「現代アクションの中ではチャレンジができたし、みんなで模索できたと思います」と振り返る。

 「日本でできる最大限をぶち破っていった積み重ねの先に、日本オリジナルのアクションができると思っています」と日本のアクションの未来を語る岡田さん。世界で通用するエンタメを作るため、今は志を同じくする仲間を集めている最中だという。「人を育てたり、仲間集めを続けているんです。アクションに興味がある役者さんも増えていると思います。(日本の)アクションが活性化されて、誰でもいいから“世界に売れるエンタメ”を作ってほしいです。自分がその力になれればいいな、と日々研鑽しています」と、力強い口調で語った。

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