わたしの宝物
第6話 生まれ変わったら本当の親子になれるかな・・・
11月21日(木)放送分
人気グループ「King & Prince」でリーダーを務める岸優太さん。6月21日から放送されるフジテレビ系“月9”ドラマ「ナイト・ドクター」(月曜午後9時)では初の医師役に挑戦する。岸さんはジャニーズJr.時代に主演(鈴木梨央さんとダブル主演)を務めた2015年の連続ドラマ「お兄ちゃん、ガチャ」(日本テレビ)以来、約6年ぶりとなる連ドラで、社会人役への挑戦も初めて。ファンからは「社会人の岸くん見るの楽しみ」「ワクワクする」といった声が上がっている。これまでの学生役で見せてきた繊細な演技を振り返りつつ、今作への期待を探っていきたい。
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岸さんは、2018年5月23日の「King & Prince」のCDデビュー前からドラマや映画に出演。俳優デビューとなったのは、2013年の連続ドラマ「仮面ティーチャー」(日本テレビ)だ。クラスを牛耳る“M4”の一員で、“SHADOW MAN”として裏で人を操る生徒の獅子丸役を演じた。獅子丸はヒールだが、実はつらい過去を抱えた少年でもあり、回想シーンでは感情を揺さぶる涙の演技を披露した。
2014年には、幼なじみの高校生たちの恋愛模様を描いた連続ドラマ「近キョリ恋愛~Season Zero~」(日本テレビ)に出演。岸さんが演じた鮎川奏多は、滝沢美麗(石橋杏奈さん)に恋心を抱きながらも、櫻井ハルカ(阿部顕嵐さん)を思う美麗をけなげに応援する“絶滅危惧種的いいヤツ”。常に明るいキャラクターだが、時折のぞかせる切なげな表情や、好きな気持ちを抑えながら美麗を追う視線など、ギャップの光る細やかな芝居で視聴者を魅了した。
2017年に主演したスペシャルドラマ「大江戸ロボコン」(NHK)では、ロボットコンテスト出場を目指す高校生の安室将也を熱演。タイムスリップした江戸時代でひさ(吉本実憂さん)と出会い、からくり人形制作を通して距離を縮めたが、元の時代に戻れることになり、別れ際には美しい泣き姿を見せた。
こうした岸さんの演技力は高く評価され、2016年に出演した映画「黒崎くんの言いなりになんてならない」では、月川翔監督が岸さんについて「『近キョリ恋愛』を見て以来、ぜひご一緒してみたいと思っていた俳優さんでした」とコメント。「近キョリ恋愛」などでタッグを組んだ河合勇人監督は、2018年の映画「ニセコイ」で舞子集役に岸さんを推薦するなど、監督陣もほれ込むほどだった。
これまで岸さんは学生役としてその魅力を発揮してきた。そんな岸さんが、約6年ぶりとなる連続ドラマ「ナイト・ドクター」で初の社会人役に挑戦する。今作は“青春群像医療ドラマ”で、夜間救急専門のチーム「ナイト・ドクター」の5人の医師が、夜は命に、昼はそれぞれの人生に向き合う姿を描く。
岸さんはチームに加わる元内科医の深澤新を演じる。深澤は両親を早くに亡くし、病気がちの妹の面倒を一人で見ている。仕事にやりがいを求めておらず、ナイト・ドクターとしての技術もやる気も自信もなかったが、「いつでも、どんな患者でも絶対に受け入れる」という信念を持つ主人公と出会い、感化されていく……という役どころだ。
今回の役では社会人として背負う責任、仕事への向き合い方、生死を目の当たりにする医療現場ならではの葛藤や痛みなど、学生役からより“重みを増した”演技が見られそうだ。“成長を遂げた”役柄で新たな姿を打ち出しつつ、武器である繊細な表現がこれまで以上に生きるはず。俳優として新たな出発点に立った岸さんの演技に期待したい。
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