奥野壮:「絶対にやりたかった」 特撮ヒーローへの強い思い、“車いす生活”…「ガンディーン」語る

NHKの特撮ドラマ「超速パラヒーロー ガンディーン」で主人公・森宮大志を演じる奥野壮さん
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NHKの特撮ドラマ「超速パラヒーロー ガンディーン」で主人公・森宮大志を演じる奥野壮さん

 6月26日スタートの特撮ドラマ「超速パラヒーロー ガンディーン」(NHK総合)で主演を務める奥野壮さん。“平成最後の仮面ライダー”「仮面ライダージオウ」(2018~19年)などで知られる奥野さんは、今回キャスティングではなくオーディションで、ヒーロー「ガンディーン」に変身する主人公・森宮大志役を射止めた。ドラマのテーマは「パラスポーツ×本格特撮」で、「『絶対にやりたい!』と思った」と、全く新しい特撮ヒーローへの強い思いを隠さない奥野さんに、作品についてや、役作りのため行った約1カ月間の“車いす生活”などを語ってもらった。

 ◇「絶対に僕を使ってほしい!」と思ってオーディションに

 「超速パラヒーロー ガンディーン」のテーマは「パラスポーツ×本格特撮」。大きな夢を持ち、パラ陸上の練習に打ち込む17歳の高校生が、仲間が作るサポート・ギアを駆使して侵略者から地球を守る。ヒーロー「ガンディーン」は、空から落ちてきたイケメン宇宙人「グー」(林カラスさん)から授かったパワーにより、大志(奥野さん)が特殊なプロテクターをまとって変身した姿。アラート星で技術革新が重ねられてきた植物由来のエネルギーを駆使して戦う。

 「パラスポーツと特撮を掛け合わせたドラマを作ると聞いたとき、『何それ、新しい! 絶対に僕を使ってほしい!』と思ってオーディションに挑みました。(主人公役に)決まったと聞いたときは、めちゃくちゃうれしかったですし、『よし、頑張ろう』という気持ちになりました」と明かす。

 奥野さんが演じる主人公・森宮大志は、「宇宙飛行士になること」を夢見る、ポジティブ思考の高校生だ。つるの剛士さんが演じる父・森宮源らのサポートを受け、小芝風花さん扮(ふん)する元陸上選手の鬼コーチ・深井京(けい)と二人三脚で、日々パラ陸上の練習に打ち込む。

 「『夢に真っすぐなところ』は僕と似ているかもしれないです。僕は結構ネガティブだったりするので、強い心だったり、明るいポジティブなところといった、彼の良いところは持ってはいないのですが(笑い)。それでも芝居に対して誠心誠意向き合っているつもりですし、この仕事を続けていく上で、『真っすぐな心』というのは持ち続けたいので、そういうところは役と似ているかなと思います」と自身を重ねてみせる。

 ◇“車いす生活”の感想 撮影に向けての体作りで「5~6キロ」体重増

 劇中では常に車いすに乗っている状態で、撮影前には役作りのため約1カ月間の“車いす生活”を送った。

 家の中はもちろん、時には車いすで外出することもあったといい、「坂道が本当にきつくて。歩いていたらそうでもないような緩やかな坂も、一生懸命、フルに力を使って漕いで、ゆっくりゆっくり進んでいく感じで。本当にしんどいな、きついなと思いながら(坂を)上っていました」と体験談を披露。「同時に撮影に向けての体作りも開始したのですが、結果的に5~6キロくらい体重が増えました。筋トレをして、普段使わない部分の筋肉がどんどん育っていって、背中もそうですし、肩もそう。上半身のあらゆる部分が大きくなっていくのを実感しました」と楽しそうに話す。

 競技用の車いすでレースさながらトラックを疾走するシーンもある。

 「日常用の車いすとは全然違っていて、速さも出ますし、その分、怖さもある。スピードが乗ってきた中で、どれだけ減速せずにコーナーを曲がれるか、やってみないと分からない難しさというのがありました。練習では本物の選手たちと何度も繰り返し走って。スタートやコーナーの曲がり方の練習、普段、選手がするような練習も経験させていただいて、トラックを何周も走りました」という奥野さん。「本当に第一線で活躍されている選手たちのすごさというのを実感しましたし、1回の練習では20キロくらい走るって聞いたときは驚きました。僕なんか400メートルトラックを一周するだけで息が上がってしまうのに、選手の皆さんは『50周も!』って、その差に愕然(がくぜん)としましたし、改めて、やっぱりアスリートってすごいんだな」と振り返った。

 ◇新特撮ヒーロー「ガンディーン」の印象 「変身!」は…

 車いすに乗った全く新しい特撮ヒーロー「ガンディーン」の印象も聞いた。「ものすごくかっこいいですよね、青色で。今まで変身してきたもの(仮面ライダージオウやさまざまなフォーム)とはまた違ったシンプルなかっこよさがあると思いました」と感想を語る。

 また、奥野さんにとって「最初の変身(シーン)」が印象的だったといい、「やっぱり、最初の変身って、一番力が入っている気がするんです。気持ちの面もそうですし、映像として見たときに力強い画(え)になっていたので」と理由を説明する。

 一方で、「仮面ライダージオウ」として“何度も変身してきた”奥野さんだが、「ガンディーン」では「変身!」のコールはないという。

 「今までずっと言ってきたので、最初単純に思ったことは『変身!』って言わないんだってことでした」と心境を明かしつつ、「ポーズについては監督と『こんなのいいんじゃないか、あんなのいいんじゃないか』と結構、試行錯誤しながら決めたので、カッコイイものができているのではないかと勝手に思っています」と自信をのぞかせた。

 続けて奥野さんは、「ヒーローって、自分で演じていて言うのもなんですが、やっぱりかっこいい。“変身した姿”はもちろん、それだけじゃなくて、内に秘めているもの、人の心や思いだったり、“真っすぐで強いもの”が映像として見られるので」と持論を披露。「そういう人の心を動かす真っすぐさが、ヒーローのかっこよさだと僕は思っていて。子供から大人まで、どの世代が見ても『応援したい』『なりたい』と思えるかっこよさが、ヒーローの魅力だなと思います」と結論づけた。

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