寺坂頼我:「祭nine.」リーダー 「ウルトラマントリガー」で念願のヒーローに 「笑顔を届けたい」

「ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA」で主人公・マナカ ケンゴを演じる寺坂頼我さん
1 / 15
「ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA」で主人公・マナカ ケンゴを演じる寺坂頼我さん

 特撮ドラマ「ウルトラマン」シリーズの新作「ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA」(テレビ東京系)が、7月10日にスタートする。同作の主人公で、ウルトラマントリガーに変身するマナカ ケンゴを演じるのが、ボーイズグループ「祭nine.」のリーダー・寺坂頼我さんだ。「ヒーローになることが一番の夢だった」という寺坂さんに「ウルトラマントリガー」への意気込み、憧れのヒーロー像を聞いた。

ウナギノボリ

 ◇念願のヒーロー役に「生きててよかった!」 「祭nine.」の仲間の激励も

 「ウルトラマントリガー」は、超古代の光の巨人伝説というコンセプトやシリーズ史上初めて描かれたウルトラヒーローのタイプチェンジなど、今年で25周年を迎えた「ウルトラマンティガ」の原点を踏襲。3000万年前、闇の力との戦いの末、悠久の眠りについていた光の巨人・ウルトラマントリガーが、光を継ぐ主人公・マナカ ケンゴと一体化し、地球の未来のため再び怪獣災害や闇の力に立ち向かう姿を描く。

 「ウルトラマン」シリーズはもちろん、「仮面ライダー」シリーズ、「スーパー戦隊」シリーズを手掛けてきた坂本浩一さんがメイン監督を務める。テレビ東京系で7月10日から毎週土曜午前9時に放送。

 寺坂さんは、1999年12月26日生まれの21歳。ヒーローに憧れて芸能界入りし、2014年に名古屋を拠点に活動する人気グループ「BOYS AND MEN」の研究生メンバーとしてデビュー。2017年に研究生による選抜ユニット「祭nine.」が発足し、リーダーとしてメンバー入りした。「祭nine.」のライブ、舞台への出演のほか、ドラマやバラエティーなどでも活躍している。

 特撮好きの父親の影響で「物心が付く前から特撮が日常にあった」という寺坂さんは「特撮ドラマを見て兄と一緒に変身ポーズをまねたり、戦ってみたりして、いつしか『ヒーローになりたい』と思うようになりました。次第に自分が夢見たものを届ける側になりたいと、役者として学んでいこうという意欲に変わりました」と振り返る。

 寺坂さんは、オーディションで「ウルトラマントリガー」の主演に選ばれた。念願のヒーロー役に「『生きててよかった!』と思うぐらいうれしくてたまらなかった」と喜びを表現する。出演を真っ先に伝えたのは、「祭nine.」のメンバーだった。

 「『祭nine.』の活動にどうしても穴を開けてしまうので、メンバーに最初に伝えました。メンバーはみんな『マジで!』とすごく喜んでくれて。『全力で地球を守ってきて』と言ってくれたのがすごく心強かったです。みんなが背中を押してくれて、本当に頑張ろうと思えました」

 ◇マナカ ケンゴは誰かのために熱くなる 変身シーンは気迫の一発

 寺坂さんが演じるマナカ ケンゴは、怪獣災害に立ち向かうエキスパートチーム・GUTS-SELECTの新人隊員。元々は、火星で植物学者として働いていたが、ある日、光の巨人と運命的な出会いを果たし、ウルトラマントリガーに変身することになる。寺坂さんはケンゴの魅力を「純粋無垢(むく)で明るくて、楽しいことが大好き」と表現し、演じる上では、ケンゴの「みんなの笑顔を守るために立ち上がる」という信念を大切にしているという。

 「ケンゴは『誰かのために』と思うことで熱くなる男です。そこはぶれないように意識しています。『誰かのために』となると、普段は明るくてふわふわしているケンゴが真剣モードになる。そのギャップも届けられるのかなと。それに、僕は『祭nine.』の活動でも、普段の生活でも『誰かのために』と思うことをずっと心がけてきたので、そこはケンゴと共通しているところですね」

 撮影では、「臨場感を出すための動きだったり、カメラの動きに合わせて動いたり、勉強すること、感動することばかりで、一日が終わるのが早すぎて、『きょうも一日が終わってしまった!』と口癖のように言っています」と笑顔を見せる。なかでも寺坂さんが「めちゃくちゃ緊張した」のがウルトラマントリガーの変身シーンだ。

 「変身シーンは、ウルトラマントリガーの変身として永遠に使われるものですし、『みんながまねしたくなるようなものに絶対したい!』と思って臨みました。精いっぱい練習した末に変身シーンを演じたら、坂本監督が『今、変身したよ』と言ってくれて、めっちゃうれしくて! 自信が持てました。僕の気迫の一発なので、皆さんにも楽しみにしていてほしいです」

 坂本監督からは、ことあるごとに「自信を持ってケンゴを演じてくれたらいいから」と声をかけられるという。

 「励ましてくださることがすごく多くて、本当に愛のある方だなと実感しています。そういう優しい言葉を受けて僕自身も成長できるように、毎話成長を感じてもらえるようにケンゴを高めていきたいです。作品としても、お芝居としても、見た人が何倍も面白みを感じてもらえるようにしなければと思っています」

 ◇諦めなければヒーローになれる

 寺坂さんは、出演発表の際のコメントで「ウルトラマントリガー」を「笑顔あふれる作品」と表現していた。見る人に「笑顔」を届けたいと思いを語る。

 「今回の作品のテーマの一つが『笑顔』なんです。今は、本当に大変な時代だと思います。だからこそ、笑顔になること、誰かを笑顔にすることの大切さをこの作品を通じて感じてもらえたらと思います。自分ももっと笑ってみようと思えたりとか、皆さんの日常が希望であふれていくようなメッセージがたくさん込められていると思うので、それをぜひ受け取っていただけたらうれしいです」

 同作は、寺坂さんが「ヒーローになる」という夢をつかんだ作品でもある。ヒーローとは、どんな存在なのだろうか?

 「ヒーローには、諦めない強さがあるので何にも屈しない。それは弱くても強くても関係なくて、誰かのために行動できる人、何かに立ち向かっていける人が、ヒーローになれるのではないかと思います。僕が夢見たのはそんなヒーロー像なので、僕自身もそれと近いものになれたらと思っています」

 寺坂さんは「僕自身が諦めずに夢をかなえたことで、ヒーローに憧れるちびっ子たちや大人の方たちに『絶対にヒーローになれる』ということも伝えられたら」と思いを語る。寺坂さんが熱い思いを持って演じるマナカ ケンゴの活躍に期待したい。

写真を見る全 15 枚

アニメ 最新記事