8月15日のコンサートを最後にアイドルグループ「NMB48」を卒業する白間美瑠さんが、2冊目の写真集「REBORN」(ヨシモトブックス)を発売した。NMB48最後の1期生メンバーとしてグループをけん引してきた白間さんの、11年間のアイドル活動の集大成となる卒業記念写真集で、ランジェリーからドレスまで衣装にもこだわり抜いたセルフプロデュース作。「自分の内に秘めた強さを表現できたらいいな、というイメージがあって。120%イメージ通りの写真集になりました」と満足そうな笑顔を見せる白間さんに話を聞いた。
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写真集「REBORN」は、白間さんの強い希望もあり、 数多くの女優の写真集を手掛けてきたカメラマンのアンディ・チャオさんとのタッグが実現。屋久島(鹿児島県屋久島町)で撮影された。
「屋久島は本当に静かな場所で、撮影中は自分と向き合うことができました。これまでを思い出しながら、これから自分はどうなりたいかを考えながら作ることができたので、途中、気持ちが高まって突然、涙が出てしまったり……。自分でもこんな表情していたんだってあとから気が付くくらい、新しい自分になっていました」
まさにタイトル通りの仕上がりとなった同写真集。白間さんは「この写真集を作り終えて、今の自分に自信もつきましたし、卒業に向けての大きな一歩を踏み出せた気がします」と手応えを明かしている。
改めてNMB48メンバーとして過ごした11年間について、「一番成長する時期をささげてきた」と振り返る白間さん。やめたいと思ったことは「一度もない」としながらも、「悔しい思いはたくさんしましたし、最初はレッスンについていけなくて、レッスン場を飛び出して地べたで泣いたこともありました」と告白する。
そんな「泣き虫だった」白間さんの背中を押し続けてきたのが父親だ。
「もちろん、メンバーの存在も大きかったのですが、一番はお父さん。送り迎えを毎日のようにしてくれて、その車の中での時間が濃かった。毎回、下を向きそうになる自分に活を入れてくれて、気合ややる気スイッチを入れてくれるお父さんとの時間があったからこそ、今まで続けてこられたのかなと思います」
11年間で白間さんがグループに残せたものがあるとすれば、それは「気合」と「根性」。「自分が一番大事にしてきたのが、やっぱり『気合』と『根性』で、一番、口にしてきた言葉もそう。後輩に何か残せたとしたら、そういう気持ちの面。努力し続けることも含めて、『気合』と『根性』は伝えることができたのかな」と笑顔を見せた。
NMB48の活動を通じて、「努力し続けるエンジンや、人生を頑張ることができるエンジン、生きるために大事なものを見つけるこができました」とほほ笑む白間さん。そのエンジンを使って、今後はどういった方向に進んで行くのだろうか。
「私は自分の気持ちを言葉で伝えるのが苦手。逆にパフォーマンスに乗せて自分の気持ちを伝えるのは大好きなので、歌とダンスで自分のやりたいことを表現していきたいなって思っています。今まではアイドルとして、可愛かったり、明るく元気な歌が多かったので、卒業してからはもっと大人っぽい曲、これまではできなかったジャンルの曲にも挑戦したいです」
さらに「『目ヂカラがめっちゃあるね』って、よく言っていただけるので、自分から湧き出る女性の“強さ”を表現できるアーティストになりたい」と話す白間さんは、「NMBに入る前から倖田來未さんに憧れていて。ああいったセクシーなダンスも好きで習っていたので。今も憧れですし、倖田來未さんのようになれたらいいなって思っています」と目を輝かせていた。