竜とそばかすの姫:カンヌ国際映画祭で公式上映 14分間のスタンディングオベーション 細田守監督「この作品は幸せ」

「竜とそばかすの姫」のビジュアル(C)2021 スタジオ地図
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「竜とそばかすの姫」のビジュアル(C)2021 スタジオ地図

 「時をかける少女」「サマーウォーズ」などで知られる細田守監督の劇場版アニメ最新作「竜とそばかすの姫」(7月16日公開)が、フランス・カンヌで開催中の「第74回カンヌ国際映画祭」オフィシャル・セレクション内に新設された「カンヌ・プルミエール部門」に選出され、7月15日に公式上映となるワールドプレミアが開催された。上映終了後は、約14分間ものスタンディングオベーションが巻き起こり、予定にはなかった細田監督からの上映後のあいさつが急きょ実施され、「気持ちのこもった拍手を本当にありがとうございます」と感謝を伝えた。

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 細田監督が同映画祭を訪れるのは、2018年公開の「未来のミライ」が、「第71回カンヌ国際映画祭」期間中に開催された「監督週間」に選出されて以来、約3年ぶり。細田監督は上映後、「こんなに皆さんから拍手をもらえるとは思ってなくてビックリしました。世界で初めてお客さんに見てもらい、さらに拍手もいただいて本当にほっとしました。今作はカンヌ映画祭の中でも特殊な作品だと思いますが、映画を愛する人が集まるこの場所で支持してもらえたことは、すごく励みになりますし、力になります。この作品は幸せですね」と思いを語った。

 日本では「竜とそばかすの姫」が7月16日に公開され、「いよいよ日本でも本作が公開となりますが、カンヌでご覧になった人たちと同じような気持ちを共有してほしいです。コロナ禍で大変だと思いますが、感染対策をしながら、ぜひ映画館でこの作品を楽しんでほしいです」と話した。

 「竜とそばかすの姫」は、過疎化が進む高知の田舎町で父と暮らす17歳の女子高生・すずが、超巨大インターネット世界<U>と出会い、成長していく姿を描く。幼い頃に母を事故で亡くし、心に大きな傷を抱えていたすずはある日、“もう一つの現実”と呼ばれる超巨大インターネット世界<U>と出会い、ベルというアバターで参加することになる。心に秘めてきた歌を歌うことで、あっという間に世界に注目される存在となっていくベル(すず)の前に竜の姿をした謎の存在が現れる。

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