柳楽優弥:「春馬くんの体力がタフで…」 三浦春馬さんの思い出語る

「映画 太陽の子」の初日舞台あいさつに登壇した柳楽優弥さん
1 / 6
「映画 太陽の子」の初日舞台あいさつに登壇した柳楽優弥さん

 俳優の柳楽優弥さんが8月6日、都内で行われた「映画 太陽の子」(黒崎博監督)の初日舞台あいさつに女優の有村架純さんとともに登壇。「春馬くんの体力がすごいタフで……」と7月に一周忌を迎えた三浦春馬さんとの共演シーンを振り返った。

ウナギノボリ

 この日、柳楽さんは三浦さんと川沿いを走るシーンに言及。「春馬くんの体力がすごいタフで、僕がなかなか追いつけなかったというのが、キャラクターとリンクして、僕の中ですごい好きなシーンです」と柳楽さんが話すと、黒崎監督も「春馬くんは体力が無限にあるのかな、というくらいすごかった。キャラクターどおり。どんどんエネルギーで走る。この長いロケの間ずっとタフに演じ続けていた柳楽くんが、(同シーンで)3テーク目を走りきったときに『もう無理っす』と言った(笑い)。2人ともすごいエネルギーだった」と笑顔を見せた。

 柳楽さんは「本当にたくさん思い出がある。(有村さん、三浦さんと)3人でとか、監督たちと食事に行ったりとか、撮影しないときも、距離感が役柄に似ているような感じで、印象に残っていることがたくさんある。たくさん話しましたね」と述懐。

 舞台あいさつの最後に、黒崎監督が「(登壇者が)足りないじゃないかと思う。なぜ春馬くんがここにいないのか」と胸中を吐露。「悔しすぎるという思いもあるんですね、正直。このことを僕たちがコメントするのはとても難しいけど、でも今日はそれをお伝えしたいと思った。すごく悔しい気持ちもあるけど、このスクリーンの中に、一緒に走りきったその姿が完全に残っている。今こうやって話していても、リアルタイムにお互いを感じながら話をすることができるのは、すごいこと。すごい幸せ」と噛みしめるように話した。会場では、アルベルト・アインシュタインの声を務めたピーター・ストーメアさんからの手紙も代読された。

 映画は、海軍から密命を受けた京都帝国大・物理学研究室が行っていた「F研究」と呼ばれる新型爆弾の開発にまつわる若者たちの苦悩や悲劇を、史実を基に描く。2020年にテレビドラマ版が放送され話題を呼んだ。三浦春馬さん、田中裕子さん、國村隼さん、イッセー尾形さんらも出演する。また、主題歌「彼方で」を福山雅治さんが担当した。

写真を見る全 6 枚

映画 最新記事