SAO:アスナとミトの関係が明らかに 新作劇場版アニメ本予告 LiSAのアスナへの思いも

「劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア」の一場面(C)2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project
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「劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア」の一場面(C)2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project

 川原礫(れき)さんの人気ライトノベル「ソードアート・オンライン(SAO)」シリーズの「ソードアート・オンライン プログレッシブ」が原作の新作劇場版アニメ「劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア」(河野亜矢子監督、10月30日公開)の本予告が9月16日、YouTubeで公開され、新キャラクターのミトとヒロイン・アスナの関係が明らかになった。歌手のLiSAさんが担当する主題歌「往け」も流れた。

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 本予告は、結城明日奈(アスナ)が渋谷のスクランブル交差点でビジョンを見上げるシーンから始まり、同級生の兎沢深澄(とざわ・みすみ)と一緒に放課後を過ごす姿が描かれた。ゲーム好きの深澄に誘われ、結城明日奈はアスナとして「SAO」の世界へ入ることになる。SAOの世界では、深澄がミトとして参加しており、アスナとミトがモンスターと戦う姿や、アスナとキリトの出会い、ミトが「絶対にアスナを死なせない」と固く決意する様子も描かれた。

 新作劇場版は、アインクラッド攻略を第一層から描いたリブート・シリーズが原作。ヒロインのアスナの視点でテレビアニメ第1期のアインクラッド編が描かれる。主題歌を担当するLiSAさんは、テレビアニメ第1期のオープニングテーマ「crossing field」も担当した。

 LiSAさんは「《アインクラッド》編で『crossing field』という楽曲にてオープニングテーマを担当させていただいてから、約10年。そして今回、アスナの本当の美しさや強さの理由に触れたように感じる、『プログレッシブ』。初めから強かったわけじゃない。裏切り、悲しみ、不安、葛藤を乗り越えたその先で、繊細でしなやかで、芯のある強さと美しさを持った女性。そんなアスナの心を歌うにふさわしいメロディーを、(作曲を担当する)Ayaseさんに託していただきました。たとえ世界が変わり続けても、彼女のようにしなやかに強く真っすぐ走り続けられるように。往(ゆ)け。私よ、往け」とコメントを寄せている。

 「SAO」は、脳と仮想空間を直結する機器によってバーチャルリアリティーが実現した近未来を舞台に、さまざまなオンラインゲームを取り巻く事件を描いている。原作のシリーズ累計発行部数は2600万部以上。

 「プログレッシブ」は、アインクラッド攻略を第一層から描いたリブート・シリーズ。キリトが黒の剣士となったエピソードやアインクラッド編では語られなかったエピソードが描かれる。

 ◇Ayaseさんのコメント

 主題歌の作曲を担当することが決まった時、本当にうれしくて飛び上がったことを覚えています。「SAO」は僕自身ファンで、大好きな作品です。そして、LiSAさんの音楽との出会いも、当時の「SAO」がきっかけでした。今回作曲が僕で、作詞はLiSAさんという、まさにタッグを組むような形で作らせていただきました。僕が楽曲に、音に込めて表現した希望や強い意志、光を、LiSAさんがアスナの想(おも)いを背負って、LiSAさんの言葉で紡いでくれました。「SAO」シリーズのファンの皆様も、この作品で初めて「SAO」に触れる方も、この楽曲とともに隅から隅まで楽しんでもらえるとうれしいです。

 ◇川原礫さんのコメント

 私が最初にキリトとアスナの物語を書き始めてから、今年の秋で20年になります。人生の半分近くを二人と一緒に重ねてきたんだな……と思うと言い知れない感慨がありますが、そんな節目の年に、はじまりの物語である「劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア」が公開されることはこの上ない喜びです。大勢のスタッフ、キャストの皆様の魂がこもったフィルムを、たくさんの方にご覧いただけることを心から祈っています。

 ◇原作イラスト、キャラクター原案のabecさんのコメント

 劇場版2作目ということで、これも全てファンの皆さんのおかげです。ありがとうございます! 今回はアスナの視点で描かれたり、ミトという新要素があったり、河野監督をはじめ新たに加わってくださった方々と、これまで作品を支えてくださったスタッフの方々が合わさって、制作陣も一層パワーアップしていると思います。原作既読の方にとっても、これまで通り「SAO」の楽しさが詰まった、でもきっと新鮮な作品になると思います。「SAO」の世界が初めての皆さんも、これまで応援してくださった皆さんも、劇場で楽しんでいただけたらうれしいです!

 ◇河野亜矢子監督のコメント

 「SAO」シリーズファンの皆様、シリーズ原点となる《アインクラッド》編におかえりなさい! 改めて、初めましてようこそ!! こうして世界各地たくさんの方に愛され親しまれている作品シリーズの一つを描けることは本当にすさまじく緊張に尽きませんが、原作に描かれたキャラクターたちのはかなくもろくも、ひたむきに前へ進む姿は、鮮烈に心突き動かします。今作「劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア」で、そんな《SAO》攻略の今まで語られていない新たなストーリーをぜひお楽しみください!

 ◇キャラクターデザイン・総作画監督の戸谷賢都さんのコメント

 2012年2月14日。テレビシリーズ第1話に原画として参加した自分が初めて上がりを出した日です。デスゲームの始まりを告げる鐘のカットでした。それから9年、まさか自分がキャラクターデザインとして作品に参加することになるとは、その時、想像もしていませんでした。すでにテレビシリーズを見ている人にも、これから新しく「ソードアート・オンライン」に触れる人にも楽しんでもらえるような映画にできればと思っています。

 ◇アクションディレクター・モンスターデザインの甲斐泰之さんのコメント

 これまでの「ソードアート・オンライン」、特にテレビシリーズの雰囲気はかなり意識しました。《アインクラッド》編での戦いがアスナから見てどう映るのかということに重点を置いて、戦闘シーンの臨場感を皆様にお届けできるよう注力しました! ぜひお楽しみください!

 ◇音楽の梶浦由記さんのコメント

 《アリシゼーション》編の本編が大団円を迎えた今、「ソードアート・オンライン」の始まりを、今度はアスナ視点で見ることができるというのは、ずっと作品を追いかけてきた一ファンとしても存外の喜びです。懐かしく、また新しい《アインクラッド》を、ふさわしいドラマティックな音で彩れるよう力を尽くします。皆様にご覧いただくのが楽しみです!

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