俳優の磯村勇斗さんが、女優の有村架純さん主演の映画「前科者」(岸善幸監督、2022年1月公開)に出演することが9月28日、分かった。2人の共演は、2017年に放送されたNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ひよっこ」以来で、磯村さんは「いつかまた一緒に作品作りをしたいと思っていたので、今回、映画で再び共演することができ、うれしかったです」と語っている。
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「前科者」は、香川まさひとさん原作、月島冬二さん作画のマンガを映像化。保護司の主人公・佳代(有村さん)が、前科者の社会復帰を目指して奮闘する姿を描く。11月20日からWOWOWでは「WOWOWオリジナルドラマ 前科者 -新米保護司・阿川佳代-」と題して、映画と同じく有村さんが佳代を演じ、映画よりも前の年代を舞台にしたドラマ版が放送される。
劇中で磯村さんが演じるのは、若手刑事の滝本真司。更生間近にこつ然と姿を消した男・工藤(森田剛さん)を追う中で、中学時代の同級生だった佳代と再会。2人は、被害者や遺族の思いを胸に犯罪者を追う者と、加害者の更生を願い寄り添い続ける者として対峙(たいじ)するが、それにはとある過去が……という役柄。
磯村さんは岸監督作品初参加で「初めてご一緒させていただきましたが、ずっとドキュメンタリーを撮られてきた方ならではの長回しや一発本番などの演出が、緊張感もあり、たまらなく楽しかったです。『緊張の中で生まれるものを見てみたい』とおっしゃられていて、集中力のいる刺激的な現場でした」と振り返っている。
また岸監督は、磯村さんの役柄について「物語の中では、保護司の阿川佳代と前科者・工藤誠の対極にいるような人物です」とし、「過去の経験が色濃く反映された役で、とても複雑で、セリフだけでなく表情や身体の表現がとても重要でした。普段は淡々としている磯村さんですが、撮影では期待をはるかに超えた滝本真司にひょう変してくれました」とコメントを寄せている。
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