東映アニメーション:「パラサイト」「愛の不時着」韓国CJ ENMと業務提携 アニメ化、実写化、新企画も

東映アニメーション(左)とCJ ENMのロゴ
1 / 1
東映アニメーション(左)とCJ ENMのロゴ

 東映アニメーションが、ドラマ、映画、アニメ、音楽などを展開する韓国のCJ ENM(シー・ジェー・エンターテインメント)と業務提携することが10月12日、明らかになった。CJ ENMは、第92回アカデミー賞で作品賞を受賞した映画「パラサイト 半地下の家族」を出資、配給したほか、大ヒットドラマ「愛の不時着」「ボイス」なども手がけてきたことでも知られており、両社の強みを生かして、コンテンツを共同で企画、制作し、グローバル市場に向けて発信するのが狙い。新たな作品を企画するほか、実写化、アニメ化などさまざまな企画を展開する。作品は2024年から順次、公開していく予定。

ウナギノボリ

 狙いの一つは東南アジアをはじめ世界への本格進出だ。東映アニメーションの執行役員の鷲尾天エグゼクティブプロデューサーは「これまでもアジアに向けて作品をお届けしてきましたが、特に若年層の東南アジアをはじめ世界に向けてきっちりと発信していきたい」と話す。

 アジアだけでなく世界に向けて作品を発信していく。

 「北米、欧州は、欧米化したコンテンツ以外にもローカライズされたエンターテインメントに興味を持っています。そこに向けた作品も作っていきたい。日本のアニメが得意とするところを世界に広げていく。継続的な展開を目指したい」

 CJ ENMの李鍾旻常務取締役は「東映アニメーションのIPは全世界に子供はもちろん大人まで、 幅広い強力なファン層を有しているのでドラマや映画へのトランスメディア展開となった時、非常に大きな波及力をおよぼすことができる。同様にCJ ENMの5000本以上の IPも東映アニメーションには無限な想像力の宝庫になることを期待している」とコメントを寄せている。

 日本のアニメは独自の進化を遂げてきた歴史があり、世界中にファンがいる。“ジャパニメーション”の強みである独自性を生かしつつ、「東映アニメーションブランド」の確立を目指し、世界に勝負していく。

アニメ 最新記事