松山ケンイチ:小栗旬は「追っかけていく存在」 「日本沈没」で17年ぶり共演 感謝の思いも

連続ドラマ「日本沈没-希望のひと-」に出演する松山ケンイチさん(C)TBS
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連続ドラマ「日本沈没-希望のひと-」に出演する松山ケンイチさん(C)TBS

 俳優の小栗旬さんが主演を務める連続ドラマ「日本沈没-希望のひと-」(TBS系、日曜午後9時、10月17日放送の第2話は15分拡大)に出演する俳優の松山ケンイチさん。小栗さん演じる天海啓示とは大学時代の水泳部の同期で、現在も互いを認め合う仲である常盤紘一を演じている。今作で17年ぶりの共演となった小栗さんについて、「自分の中では追っかけていく存在なんですよね」と話す松山さんに、小栗さんとのエピソードを聞いた。

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 ◇小栗旬とは17年ぶりの共演 「盗めるものは盗まないと」

 ドラマは、1973年に刊行された小松左京さんのSF小説「日本沈没」をアレンジし、主人公・天海啓示らが2023年、一国の海中沈没という未曽有の危機に立ち向かう姿を描く。

 10月10日放送の第1話では、二人でダイビングに行ったり、下の名前で呼び合ったりするなど、親しい間柄であることが描かれた天海と常盤。小栗さん、松山さんの並んだ姿も話題となり、SNSでは「小栗旬と松山ケンイチかっこいい」「松ケン×小栗旬のコンビいいな」「小栗旬と松ケンがキャッキャしてるのいいな」などの声が並んだ。

 小栗さんとは、2004年に放送されたスペシャルドラマ「リターンマッチ ~敗者復活戦~」(東海テレビ)以来、17年ぶりの共演ということで、「随分時間がたっていたので、すごく楽しみにしていて」と振り返った松山さん。「僕が10代の頃、すでにご活躍されていて。ずっとドラマや映画で見ていたので、自分の中では追っかけていく存在なんですよね」と小栗さんについて話す。

 「あのときはああいう感じだったけど、今はどういう感じで天海を演じるのかときちんと見て。学ぶこともすごくたくさんあると思うから、盗めるものは盗まないとって。立ち居振る舞いを含めて、ずっと見ていた気がしますね」

 ◇常盤を演じるにあたり… 小栗旬の立ち居振る舞いを参考に

 松山さん演じる常盤は、天海と同じく各省庁の次代を担う精鋭たちを招集した「日本未来推進会議」に経産省代表として参加。「COMS<コムス>」事業で後ろ盾となる有力な企業人を紹介するなどして天海と共闘する。「日本未来推進会議」では議長を務めるという役どころ。

 議長ということで、自身が前に出て行くのではなく、周りとのバランスを調整していく立場。皆に意見を出してもらえるよう、「引き出し方」を意識した。「僕に全く足りていないなと思うところは、まわりへの気配りだったりする。でも、常盤(を演じる)にはものすごくそれが必要で。お手本は小栗くんの現場での立ち居振る舞い方だった」と小栗さんを参考にした。

 松山さんによると、小栗さんは周囲をよく見ているといい、「一人でぼーっとしている人に少しずつ近づいて、(小栗さんが)『何してるの?』と話しているのを見て、『これだな』と思って。そういうアンテナの張り方、立ち居振る舞いはすごく参考になりました」と話す。「今回一緒にやらせていただけて勉強になりましたし、天海(役)が小栗くんで本当によかった。助かったなと思いました」と続ける。

 最後に、「人それぞれが、『この生き方、どうなんだろう?』と一瞬疑うような時代になってきている気がする」と話した松山さん。「このドラマは、自分たちが生活している中で当たり前だと思っていたことが、実は当たり前じゃないんだということを伝えようとしているのではないかと思っています。そういうものを感じ取っていただけたら、よりよい豊かな生活が見えてくるかもしれないと思うので、ぜひ楽しんで見ていただけたら」と呼びかけた。

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