女優の土屋太鳳さんが10月29日、東京都内で行われた、ポンコツ“AI”の主人公・シオン役で声優を務める劇場版アニメ「アイの歌声を聴かせて」(吉浦康裕監督)の初日舞台あいさつに登場した。舞台あいさつの終盤には、土屋さんが作中で披露している歌を、作中の景部高等学校のモデルになった学校の生徒たちが合唱する映像を土屋さんにサプライズで映す企画が行われ、土屋さんが感動の涙を流す場面があった。
ウナギノボリ
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歌は土屋さんが劇中で披露している「ユー・ニード・ア・フレンド ~あなたには友達が要る~」で、合唱動画を見た土屋さんは「『無理かも、だめかも』と思ったときに、曲が背中を押してくれて。すごく助けてもらったんです。だから、これが合唱曲になって、たくさんの人の心に、勇気とか『自分はこれでいいんだ、そこに立っていていいんだよ』ということが伝わったかなと思ったので、すごくうれしかったです、ありがとうございます」と感謝の思いを語った。
その後、学校代表で登場した生徒から花束を贈られると、「今のが一番、心にぐさっと刺さりました」と涙を浮かべて感動。続けて「コロナ禍で学校に行けないこととかもあったと思うんですけど、ぜひシオンちゃんたちと一緒に、ちゃんと行けなかったぶんの高校生活は、映画館で一緒に生きてくれるとうれしいです」と語った。また、土屋さんは最後のあいさつでも涙で声を震わせ、「AIと人との物語を通じて、人と人とが大切に思い合うヒントを、この作品が末永く届けてくれたらと願っております」と作品に込めた思いを語っていた。
初日舞台あいさつには福原遥さん、工藤阿須加さん、興津和幸さん、小松未可子さん、大原さやかさん、吉浦監督も出席した。
「アイの歌声を聴かせて」は、「イヴの時間」「サカサマのパテマ」などの吉浦監督のオリジナルアニメで、ポンコツのAIとクラスメートたちの友情や絆を描く。高校に転入してきた謎の美少女・シオンは、実は試験中のAIだった。シオンはクラスでひとりぼっちのサトミの前で突然歌い出し、思いもよらない方法でサトミの“幸せ”を叶えようとする。シオンがAIだと知ってしまったサトミたちはシオンに振り回されながらもひたむきな姿と歌声に心動かされていくが、シオンのある行動をきっかけに大騒動が起こり……というストーリー。
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