9nine村田寛奈:女優として見せる新たな“顔” 「お芝居をもっと突き詰めていきたい」

WOWOWの連続ドラマ「ソロモンの偽証」に生徒役で出演している村田寛奈さん
1 / 6
WOWOWの連続ドラマ「ソロモンの偽証」に生徒役で出演している村田寛奈さん

 活動休止中のガールズユニット「9nine」のメンバーとして知られる村田寛奈さん。上白石萌歌さん主演でWOWOWで放送、配信されている連続ドラマ「ソロモンの偽証」(日曜午後10時)に生徒役で出演し、女優として新たな“顔”を見せている。今回、初の連ドラレギュラーで、「毎回、出演させていただけるのがうれしかったですし、初めての経験ばかりで、分からないことだらけではあったのですが、飛び込んでみようと思いました」と明かす村田さんに話を聞いた。

ウナギノボリ

 ◇オーディションで射止めた主人公の親友役 高校生として制服姿も披露

 「ソロモンの偽証」は、宮部みゆきさんの同名ミステリー小説が原作。学校内で起こったある男子生徒の転落死に疑問を抱いた女子生徒・藤野涼子(上白石さん)が、事件の真実に迫るべく、学校内裁判に動き出すという物語で、舞台を原作の1990年代の公立中学校から、SNSが普及する現代の私立高校に置き換えて描かれる。

 村田さんが演じたのは、涼子の親友で、学校内裁判では裁判員を担当する女子生徒・倉田まり子。「とても明るくて、クラスには絶対に一人はいる、誰とでも仲良くなれる女の子」という。

 「ちょっとお調子者って感じで、主人公が悩んでいても『大丈夫だよ』って軽く言えてしまうし、空気の読めないところもある。自分とはあまり似てないなって思っていたので、現場に入ってから、監督に相談してみたり、上白石萌歌ちゃんとも話し合いながら、シーンを作っていきました」

 オーディションで射止めた同役だが、最初に監督から「涼子に一番、近い存在でもあるから、彼女を支えてほしいんだけど、能天気な分、ちょっと空回りしている感じも出してほしい」とオーダーされた。

 「私は友達にアドバイスするとき、すごく考えてしまうタイプなので、逆にそういった部分を取っ払ってしまった方がいいのかなって思って。何でも深く考えずにポンポンと、“あまり考えずにこういうことを言ってしまった”というテンションでせりふを言うようには意識しました」という村田さん。

 劇中では高校生として久しぶりの制服姿も披露しているが、「私は童顔ですし、周りも『大丈夫』『違和感ない』って言ってくれました」と明かし、「だから不安よりも、『また女子高生に戻れる』という楽しみの方が大きかったです」と笑顔を見せた。

 ◇今までとは違う新しい一面「驚いてもらえたらうれしい」

 レギュラーとして臨んだ初めての連続ドラマの撮影現場は、上白石さんら共演者同士のちょっとした会話も含めて、全てが刺激に。

 「自分がやりたいお芝居ができるのか、という不安もあったのですが、どうせならいろいろなことを試してみようって、チャレンジさせていただきました。ドラマの一番の見どころは裁判のシーンではあるのですが、役として、今までの私とは違う新しい一面を見せることができたと思っているので、制服姿も含めて、驚いてもらえたらうれしいです」

 大好きな歌や踊り、ギター弾き語りと並行して、女優として「お芝居をもっと突き詰めていきたい」という思いが今はあるという。

 「この間、映画に出させていただいた際、カメラマンの方に『100本映画を見たら、自分が好きな作品や芝居が分かるよ』って言われて。今、50本近く見終えたところなのですが、中でも『ひとよ』での松岡茉優さんのお芝居がすごく印象的で、こんなせりふの言い回し、私にはできないなって思ったりもしたのですが、松岡さんのような自然なお芝居を自分もいつかできたら」と声を弾ませる。

 今後に向けては、「“これをやりたい”とわがままを言える立場ではないのは分かっているのですが」を前置きした上で、「いつかやってみたいのは関西弁の役。私は関西人なので、どれほど自然に演じることができるのか、そういった意味でもすごく興味があります」と語っていた。

写真を見る全 6 枚

芸能 最新記事