神谷浩史:「うる星やつら」新作テレビアニメで「新しいあたる」を 古川登志夫も「楽しみ」

「うる星やつら」の新作テレビアニメに登場する諸星あたると声優を務める神谷浩史さん(C)高橋留美子・小学館/アニメ「うる星やつら」製作委員会
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「うる星やつら」の新作テレビアニメに登場する諸星あたると声優を務める神谷浩史さん(C)高橋留美子・小学館/アニメ「うる星やつら」製作委員会

 高橋留美子さんの人気マンガ「うる星やつら」の完全新作となるテレビアニメが制作され、2022年にフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」ほかで放送されることが1月1日、分かった。神谷浩史さんが主人公の“ダーリン”こと諸星あたる、上坂すみれさんがヒロイン・ラムをそれぞれ演じる。神谷さんは「『うる星やつら』並びに高橋留美子作品全般が、僕の根幹を形成する上で大きな影響を与えているのは間違いありません。なので僕にとって『うる星やつら』は、僕の一部なんだと思います」と話している。

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 1981~86年に放送されたテレビアニメ以来、約36年ぶりのテレビアニメ化となる。原作のエピソードを選び抜き、全4クールでテレビアニメ化する。第1期が2022年に放送予定。同作を刊行する小学館の創業100周年を記念して再アニメ化されることになった。

 1981~86年に放送されたテレビアニメであたるを演じた古川登志夫さんは「自論として『プロの声優の数だけ演技論は存在する』と思っています。この場合の演技論とは、役作り=演技プランのことを指しているのですが、一人一人異なるところが面白いし、異なって当然、神谷さん独自のあたるを楽しみにしています」とコメント。

 神谷さんは「あたるのように、ラムの電撃で黒焦げにされても次のコマでは元に戻っているような、肉体的にも精神的にもあそこまで根がいい加減なキャラクターはこの世の中にそんなにいないんじゃないかと思います。僕は古川登志夫さんの演じるどこまでも軽薄で無責任なあたるが大好きなんです。その思いと今まで培ってきた声優としての技量全てをもって、新しいあたるを作っていけたらと思っています!」と意気込んでいる。

 原作者の高橋さんは「40年前の『うる星やつら』も古川登志夫さん、平野文さんはじめ、最高の声優さんたちに演じていただき恵まれた作品でした。今回も、あたるの神谷浩史さん、ラムの上坂すみれさん、そしてほかのキャラ全員、主役級の声優さんたちで、豪華さに驚いています」と期待を寄せている。

 新作アニメは「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」などの高橋秀弥さん、木村泰大さんが監督を務め、「はたらく細胞」などの柿原優子さんがシリーズ構成、「おそ松さん」「映像研には手を出すな!」などの浅野直之さんがキャラクターデザインを担当。「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ、「炎炎ノ消防隊」などのdavid productionが制作する。ひざを抱えて体を丸めるトラ柄のビキニ姿のラムが描かれたティザービジュアル、神谷さんが演じるあたる、上坂さんが演じるラムが「ラム!」「ダーリン!」と掛け合うティザーPVも公開された。

 「うる星やつら」は、「めぞん一刻」や「らんま1/2」「犬夜叉」などでも知られる高橋さんの代表作の一つで、1978~87年に「週刊少年サンデー」(小学館)で連載された。女好きのダメ高校生・諸星あたると、地球に来た鬼族の娘・ラムの日常が描かれた。テレビアニメがフジテレビ系で1981年10月~1986年3月で放送。アニメには、押井守さんや伊藤和典さん、高田明美さんらが参加した。劇場版アニメ「うる星やつら オンリー・ユー」「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」なども人気を集めた。

 ◇スタッフ(敬称略)

 監督:高橋秀弥、木村泰大▽シリーズ構成:柿原優子▽キャラクターデザイン:浅野直之▽アニメーション制作:david production

 ◇キャスト(敬称略)

 諸星あたる:神谷浩史▽ラム:上坂すみれ

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