秋田汐梨:2022年は10代ラストイヤーへ 期待の次世代ヒロインの思い 目標は「森川葵さん」

3月に19歳の誕生日を迎える秋田汐梨さん
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3月に19歳の誕生日を迎える秋田汐梨さん

 ティーン向けメディア「Seventeen(セブンティーン)」(集英社)の専属モデルで女優の秋田汐梨さん。2021年は高校卒業、上京を経て、アイドルグループ「乃木坂46」の筒井あやめさんとダブル主演を務めた「目頭を押さえた」で初舞台も経験した。そのほか映画「星空のむこうの国」、ドラマ「トーキョー製麺所」(MBS・TBS)でヒロイン役を務めるなど、次世代を担う一人。2022年3月には19歳の誕生日を迎え、10代ラストイヤーへと挑む秋田さんに今の思いなどを聞いた。

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 ◇初の舞台経験がもたらしたもの 「より深いところで感情が動くように」

 秋田さんは2003年3月19日生まれ、京都府出身の18歳。モデルとして、「nicola(ニコラ)」(新潮社)を経て、現在は女子中高生に絶大な人気を誇る「Seventeen(セブンティーン)」で活躍。女優としては、2019年公開の映画「惡の華」で、主人公が片思いするクラスのマドンナを演じ、注目を集めて以降、2020年は「ホームルーム」(MBSほか)、「17.3 about a sex」(ABEMA)、2021年は「賭ケグルイ双」(Amazon Prime Video)、「トーキョー製麺所」といったドラマに起用されてきた。

 高校卒業という節目を迎えた2021年のトピックの一つが、6月に上演された舞台「目頭を押さえた」への出演。秋田さんにとっては初めての経験となった。

 「初めての舞台で、今思い返しても、やり切れたのかが分からないくらい難しかったですね。でも、たくさんの方に『良かったよ』と声をかけていただけて、いい経験になったと思っています。目の前にお客さんがいる中での“生のお芝居”や、そこに至るまでの過程を含め、ここで経験したこと全てが今後に生かせると思いましたし、『なぜこういうせりふを言うのか』とか、今まで以上に役について考えることができて、より深いところで(役として)感情が動くようになったと思います」

 プライベートでは、東京で一人暮らしを開始した。

 「上京する前は実家暮らしだったので、毎日家事をすることもなく、家ぬ着いたら、用意してもらったご飯食べて、お風呂入って、寝る、みたいな生活で(笑い)。それが今は、掃除、洗濯、料理と全部自分でやらないといけないので、生活力は上がったのかなって思います(笑い)。今までは掃除も苦手で、よく部屋が片づけられなくてお母さんに叱られたりもしていたのですが、こまめに(掃除を)するようになったし、料理もたまになんですけど、自分で作ったりもします」

 以前は仕事のため京都と東京を行ったり来たりしていた秋田さんは、上京後の変化として「時間的な余裕」を挙げる。

 「今までは仕事の度に、京都と東京を往復する生活をしていたので、今はその移動時間がなくなった分、余裕ができた感覚があります。今も大学に通っているので学業との両立は変わらないのですが、東京の学校に通って、仕事にもすぐ行ける環境ができてことで、勉強の時間も撮影に向けて準備する時間も増えましたし、今まで以上に作品に向き合えているなって感じています。もともと忙しいことがあまり苦にはならないタイプではあったのですが、高校のときはどうしても手付かずになってしまっていた部分にも、今は手を伸ばせることができるようになりましたね」

 ◇「3年A組」で味わった 「置いてきぼりにされているような感覚」

 新たな環境に身を置き、順調に作品を重ねている秋田さん。女優業の原点の一つに挙げられるのが、3年前の話題作「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)。初の連続ドラマレギュラーで、「nicola」「Seventeen」の先輩でもある永野芽郁さんをはじめ、期待の若手俳優陣と共に「3年A組」の生徒を演じた。

 秋田さんは撮影当時15歳。“クラスメート”の中では最年少で、「撮影は本当に刺激的で、ほとんど経験のなかった自分があの場にいて、思うことはたくさんあったし、演技って難しいな、とか。悔しいなってすごく感じました」と振り返る。

 終始、緊迫感が漂うセット内で、「そこに自分は入れてないような、みんなに追いつけていない、置いてきぼりにされているような感覚がありました」という秋田さんは、「だから今の自分でもう一度、出てみたいと思うことがよくあるんです。でも『3年A組』で味わった気持ちがあったからこそ、今の自分があると思うし、本当に貴重な経験でした」と語ってみせた。

 ◇2022年はピュアな感じを出せるキラキラとした10代ならではの役を

 2022年は、動画配信サービス「Hulu(フールー)」によるプロジェクト「Hulu U35 クリエイターズ・チャレンジ(HU35)」の第4弾作品「鶴美さんのメリバ講座」に主演することが発表されており、「Seventeen」のテーマソングとダンスから生まれた青春小説が原作の「舞台 Bling Bling by Seventeen」にメインキャストとして出演する。

 「鶴美さんのメリバ講座」は、BL(ボーイズラブ)好きの腐女子で、バッドエンドを好む主人公・鶴美環奈(秋田さん)の“悪魔のたくらみ”を描く青春ラブコメディー。一方、「舞台 Bling Bling by Seventeen」では、同じSeventeenモデルの田鍋梨々花さんや永瀬莉子さんらと共演し、歌やダンスにも挑戦する。

 秋田さんは「ダンスは人並みに踊れるので大丈夫かなとは思っていて……。歌を歌うのも好きなのですが、大勢の人の前で歌うのは苦手で、カラオケでも8人を超えたら、思うように歌えなくなっちゃうんです(笑い)。しかも今回の役は結構、歌がうまい設定の役らしいので、そこは頑張らなくちゃいけないなと思っています」と意気込む。

 そのほか2022年は「3月で19歳。10代最後の年にもなるので、二十歳を超えたらからといって学生の役がやれなくなるわけではないのですが、ピュアな感じを出せるキラキラとした10代ならではの役にたくさん挑戦できるよう頑張りたいです」と声を弾ませた。

 ◇改めて感じた森川葵の演技力 「少しでも近づくことができたら」

 目標とするのは、Seventeenモデルの先輩でもあり、多彩な役を見事に演じ分けることから「カメレオン女優」とも呼ばれる森川葵さんだ。「賭ケグルイ双」では幼なじみ役として共演した。

 「いろいろな役をやられていて、作品ごとに違うキャラクターになれる方。以前からすごいなって思っていたのですが。『賭ケグルイ双』では撮影本番はもちろんですが、その手前のテストや撮影現場にいらっしゃる姿も見ることができて、改めて森川さんの演技力に感動しましたし、とても勉強になりました。少しでも近づくことができたらと思っています」と目を輝かせていた。

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