庵野秀明監督：「シン・コンプリート・サンダーバード」で「改めてメカの魅力や物語の面白さを」　冒頭映像も公開

　人気アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズなどで知られる庵野秀明監督が1985年に編集に関わった人気SF特撮人形劇「サンダーバード」のダイジェスト編「ザ・コンプリート・サンダーバード」のHDリマスター版「シン・コンプリート・サンダーバード」が、1月30日午後9時にBS10スターチャンネルで放送されることを受けて、庵野監督がコメントを寄せた。

　庵野監督は「1985年に描いていたがかなわなかった構成と編集を、オリジナル音楽音源の発掘とデジタル編集技術によるバージョンアップで当時の想（おも）い以上にできたことに、改めて感謝します。ありがとうございました。本作は37年前にやり遂げられなかった仕事の延長ですが、改めてサンダーバードのメカの魅力や物語の面白さを集めて紡ぎました。ご覧いただけると、幸いです」と話している。

　「シン・コンプリート・サンダーバード」の冒頭1分の映像もYouTubeで公開された。「5、4、3、2、1……」というオープニングカウントダウンと共に、列車や超高層ビルなどが巻き込まれる大迫力のシーンや、国際救助隊がスーパーメカ・サンダーバードでレスキューにあたるシーンがなどが描かれている。

　「シン・コンプリート・サンダーバード」は、当時25歳の庵野監督がプロとして初めて編集に関わったダイジェスト版「ザ・コンプリート・サンダーバード」を再び庵野監督の監修の下、修復とHDリマスターを施して“復活”させた。タイトル「シン・コンプリート・サンダーバード」は、庵野監督が命名した。「サンダーバード」の55周年と、完全新作「サンダーバード55／GOGO」が1月7日に公開されたことを記念し、放送されることになった。