海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
女優の上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第71回が2月10日に放送。3代目ヒロイン・ひなた役で川栄さんがついに登場し、父・錠一郎(オダギリジョーさん)と、1983年度の朝ドラ「おしん」を語り合う様子が描かれ、今作と「おしん」との関係が話題になった。
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第71回では、時は流れて1983年。ひなた(川栄さん)は18歳になった。高校3年生になり、同級生の一恵(三浦透子さん)も小夜子(新川優愛さん)も、ガキ大将だった吉之丞(徳永ゆうきさん)でさえ、卒業後のことを考えていたが、何も考えていなかったひなたは焦るばかり。ある日、るいに回転焼き屋の店番を頼まれたひなた。そこに無愛想な客(本郷奏多さん)がやってくる……という展開だった。
大月家ではお茶の間で朝食をとる中、ひなたは寝坊して布団にくるまっていた。母・るいからたたき起こされ、寝ぼけまなこでお茶の間に入ってくる。お茶の間では「おしん」の初回が流れており、錠一郎は「この朝ドラはすごいで。さっきまでな、いろんな人が入れ代わり立ち代わり出てきて、おしんのうわさ話ばっかりしてたんや」「15分近く、ヒロインが出てきいひんかったんや。これは名作になる気ぃするな」と熱弁。ひなたも「おしん、どこへ向かってんのやろ」とテレビ画面にくぎ付けになっていた。
その後、路面電車に乗ったひなたが、おしんをまねて、電車の座席に靴を脱いで正座しているパロディーシーンも登場した。BGMは「おしん」のテーマ曲が流れていた。
「おしん」は31作目の朝ドラ。期間平均視聴率52.6%、番組最高視聴率62.9%(共にビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、日本のテレビドラマ史上、最も高い数字をマークした。主人公・おしんを小林綾子さん、田中裕子さん、乙羽信子さんの3人が演じた。
「おしん」と「カムカム」の関係について、SNSでは「71話の今日ようやく登場したヒロイン・ひなた役川栄李奈さん その理論でいくと名作ちゃう?」「あなた(ひなた)も登場まで大概引っ張りましたよ」「カムカムが親子孫の三世代ヒロインならば、おしんはヒロインを三世代の女優が描いた物語」と考察が次々と上がっていた。
「カムカムエヴリバディ」は、朝ドラ史上初の3人のヒロインが織りなす100年のファミリーストーリーで、昭和、平成、令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描く。上白石さんは祖母の安子役、深津さんは母のるい役、川栄さんは娘のひなた役として、バトンをつなぐ。