福士蒼汰&山本美月:互いに“キュート”を感じた演技 ドラマ「星から来たあなた」で宇宙人と女優の恋愛

ドラマ「星から来たあなた」に出演している福士蒼汰さん(左)と山本美月さん
1 / 8
ドラマ「星から来たあなた」に出演している福士蒼汰さん(左)と山本美月さん

 俳優の福士蒼汰さんが主演を務めるAmazon オリジナルドラマ星から来たあなた」が、2月23日に動画配信サービス「Prime Video」で配信スタートした。韓国の同名ドラマが原作で、大学講師に扮(ふん)した宇宙人と人気女優の恋を描くラブファンタジー。宇宙人の東山満(とうやま・みつる)を演じる福士さんと、人気女優の笹原椿役を演じる女優の山本美月さんに、役作りや自身と役の共通点、互いの役の印象のほか、福士さんには「仮面ライダーフォーゼ」から現在まで、山本さんには20代を振り返り30歳を迎えての心境をそれぞれ聞いた。

ウナギノボリ

 ◇2回目の宇宙人役に「ご縁を感じました」

 本作の出演が決まったときの心境を、福士さんは、「『宇宙人と大女優が恋』という設定が斬新で、どんなストーリーなのだろうと想像しました」と打ち明け、「原作ドラマを見たらハマってしまって。自分が原作の『どこが好きなのだろう』とか『どういうふうに好きなんだろう』というのを大切にしながら演じようと思いました」と振り返る。

 山本さんは、「マンガやアニメも好きなので、こういうファンタジーな設定は好み。本をいただいて読んだ時に、原作とはちょっと違うように感じて、この雰囲気の女性だったら私も挑戦できるかもしれないということで、挑戦させていただきました」と話す。

 福士さん演じる満は、400年もの間、自分の正体を隠しながら地球で生活する特殊能力を持った宇宙人で、山本さんが演じるのは、高飛車で自由奔放だが憎めない性格のヒロイン・椿だ。

 ドラマ「スターマン・この星の恋」に続き2度目の宇宙人役に、「宇宙人役を2回もやらせていただくことはなかなかないと思うので、ご縁があるのかなと感じました。Sっ気が強い部分が難しいポイントだった」と福士さん。「僕自身のポップな感じや明るい感じを入れてみようと思った」と語る。

 原作ではわがままなトップ女優として描かれていた椿だが、山本さんは「全体の雰囲気というか、感じ方がちょっと柔らかい感じになっています」と印象の違いを口にし、「せりふ回しがとても難しかった。たくさんしゃべって、笑ったり泣いたりとクルクル変わり、気持ちを下から上まであげるのが難しかった」と撮影を振り返る。

 ◇お互いの役からそれぞれ感じた「可愛らしさ」をたたえ合う

 お互いが演じている役を見ての印象を聞くと、福士さんは「すごいキュートだなと思った」、山本さんも「チャーミングな印象はある」と2人とも同じ回答が。

 福士さんは理由について、「(椿は)言いたいこと包み隠さず言うので、わがままなときもあるのですが(笑い)。それを山本さんが言うと可愛らしく聞こえる。乙女に見えて可愛かったです」と絶賛しつつ説明。特に可愛らしさを感じたポイントに、「たくさんありますが、そんなことは自分で言わないでしょうというせりふを、さらっと当たり前のごとく言うところにすがすがしさというか可愛さを感じました」と椿の特徴的なせりふを挙げる。

 福士さんの言葉に山本さんは、「ありがとうございます」と照れ笑いを浮かべつつ、「宇宙人がたまに感情を出すのが好き。(感情が)カチコチから始めちゃうと最後の感情にいけないと思うので、よく考えられているなって。最初からちょっと可愛らしさが見える東山先生だなって思いました」と福士さん演じる満のキュートさを解説する。

 そしてお気に入りの可愛いらしさとして、「椿から見えないところでフフって笑っているのはすごく可愛らしい」と言い、「シャワーを浴びながら会話を聞いて笑っている場面とか可愛らしいなと思います」と笑顔を浮かべる。

 ◇山本美月、周囲が気になっていた20代 30代は「自分は自分で楽しんで」

 山本さんは、現在30歳。20代を振り返ってと水を向けると、山本さんは、「『CanCam』でデビューしましたが、最近たまたま同期の子と久々に電話して、『あのころ大変だったよね』みたいな感じで懐かしい思いになっていました」とにっこり。

 続けて、「10代、20代のころは周りのことを気にして、みんなの目が気になっていっぱいいっぱいだった」と明かし、「20代後半からは周りのことがちょっと見えるようになり、良い意味で気持ちに余裕が持てるようになってきた」と話し、「このまま周りのことは気にせず、自分は自分で楽しんで生きていけたらいいなと思っています」と30代への抱負を語る。

 ◇福士蒼汰、「フォーゼ」終了から10年 これまでを振り返り「自分に大きな影響を与えてくれている」

 本作で宇宙人役としてCGとリアルの余韻を表現する福士さんの演技力は、多くのアクション作品への出演もさることながら、自身初のドラマ主演作となった特撮ドラマ「仮面ライダーフォーゼ」で基礎が培われた部分も大きいのではないだろうか。

 「フォーゼ」のテレビシリーズ放送終了から10年、福士さんはこれまでを振り返り、「いろんな経験をできたなと思いますし、この仕事を通して学んだことがほとんど。いろんな人に出会ったこと、いろんな現場の空気を吸ったことが、自分に大きな影響を与えてくれています。そういう自分を今は好きでいられているので、良かったのだなと感じています」としみじみ。

 続けて、「大変な時期もありましたが、あの時に経験していたから今があるな、と。今は自分の意思を持って取り組むことができて、何でもポジティブに捉えるようにしています」と持論を述べ、「これから先もそういうマインドを持っていれば、何が起きても前向きに進めると思う。これからもそうやって頑張ります」と今後のさらなる飛躍に向けて、意気込みを新たにする。

 ◇

 本作の印象を、福士さんは「立場の違いがゆえに難しい恋愛という意味では、『ロミオとジュリエット』のような、そういう切なさも描かれている」、山本さんは「ラブ、コメディーから始まり、最終的にはロマンスになっている。サスペンスでドキドキする部分もあって、いろんな感情になるドラマ」とそれぞれ評した2人。

 特に注目してほしいポイントについて、福士さんは、「見どころはたくさんありますが、山本さんの怒濤(どとう)のせりふ、そして感情豊かな部分を面白く演じてくださっているところ、いろんな可愛らしさ、怒っている姿や泣いている姿などが見られるので楽しみにしてください」とアピール。

 山本さんも「福士君のカッコいい姿がたくさん詰まっています。感情がない宇宙人の中にもほんのり見える可愛らしい表情とか、皆さん期待しているアクションなど、福士君の見どころが満載」と話すと、福士さんは、「お互いを褒め合ってしまったけど(笑い)。恋愛ありサスペンスもありで色濃い内容になっていますので、ぜひご覧ください」とメッセージを送った。(取材・文:遠藤政樹)

写真を見る全 8 枚

テレビ 最新記事