長濱ねる:「君と世界が終わる日に」参加で女優業への思い新た

2月25日放送のドラマ「君と世界が終わる日に 特別編」に出演する長濱ねるさん
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2月25日放送のドラマ「君と世界が終わる日に 特別編」に出演する長濱ねるさん

 俳優の竹内涼真さん主演のドラマシリーズ「君と世界が終わる日に」の新エピソードで、2月25日午後9時からの「金曜ロードショー」(日本テレビ系)で放送される「君と世界が終わる日に 特別編」に出演する長濱ねるさん。約3年ぶりのドラマ出演に「すごく不安でした。撮影に入る前日は一睡もできなくて。1カ月弱の撮影期間もずっと緊張していました」と話す。久々のドラマ出演にどんな思いで臨んだのか聞いた。

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 「君と世界が終わる日に」は、日本テレビと動画配信サービス「Hulu(フールー)」の共同制作のドラマで、生きる屍=ゴーレムが出現した終末世界を舞台に、間宮響(竹内さん)と恋人の小笠原来美(中条あやみさん)たちが、生き残りを懸け戦いに身を投じる姿を描く。同局系で昨年1月期に放送され、その後、Huluでシーズン2が配信された。「特別編」放送日の2月25日から、シーズン3がHuluで独占配信開始される。

 特別編は、響が、自分の子を身ごもりながらウイルスに感染して姿を消した来美を救うべく、治療薬があるという病院に向かうも、すでにウイルスの感染爆発が発生していて……というストーリー。長濱さんは、医師・五十嵐修一(小関裕太さん)との子供を身ごもる看護師・伊東亜希役で登場する。

 ◇オファーを受けた決め手は? 久々のドラマ撮影

 長濱さんにとっては、2019年2月放送の長崎発地域ドラマ「かんざらしに恋して」(NHK BSプレミアム)以来のドラマとなる今作。久々のドラマ出演、オファーを受けた決め手は、亜希に自身と“似ている部分”を感じ、成長していく姿に心を打たれたからだという。

 「ほかの人に任せてしまうところとか、自分自身では決断できないところとかが、少し私と似ている部分があるなって。そんな亜希がどうしようもないくらい恐ろしい世界の中で成長していく過程や自立していく姿に、私自身もすごく勇気をもらえて。この亜希という役に挑戦したいなと思いました」

 だが、久々のドラマ出演ということに加え、人気作への参加に相当な緊張、不安もあった。

 「シーズン1、2と続いている作品なので『作品の世界観を壊さないようにできるかな?』『自分ができることって何だろう?』ってオファーをいただいたときから、役を全うできるかずっと不安でした。撮影前日は一睡もできなかったり……。1カ月弱の撮影期間もずっと緊張していましたが、精いっぱい作品に貢献できるように頑張ろうって臨みました」

 不安な気持ちの中で、助けられたのは温かい「君と世界が終わる日に」チームだった。

 「連ドラに途中参加するのも初めてで不慣れなことも多かったのですが、たくさん助けていただいて、チームの皆さんが温かく受け入れてくださって。とてもうれしかったです。(主演の)竹内さんが座長としてドシンと構えて、それでいて気さくなお人柄だったり、演技に熱い思いで向かっている姿がステキな現場の雰囲気を作っているんだなと撮影期間中ずっと感じていました。それに、同じく今作にゲスト出演する(お笑いコンビの)「きつね」さんが初日から皆さんを笑わせてくださり、ムードメーカーとして、撮影現場を和ませてくださいました」

 演技の面でもチームの面々に助けられたという。

 「最初は『これで合っているのかな?』『迷惑をかけたらどうしよう?』という不安にとらわれてしまって、なかなか役の心情をつかめず。でも、監督さんが丁寧に向き合ってくださり、何テークも重ねていただいて。共演者の皆さんも何回も付き合ってくださって、すごく救われました」

 「自分なりの精いっぱいで演じました」という長濱さん。自身も勇気づけられた亜希という役について「なにか見てくださる方に感じるものがあったらいいな、届いたらうれしいです」と力強く語った。

 ◇「演技をたくさん経験したい」

 久々のドラマ出演についての感想を求めると「楽しかったです!」と声を弾ませる。「“看護師さん”に、“お母さん”と、普段とは違う経験ができたのも楽しかったですし、完成した映像で見ると、演じていたときの景色とはまた違って見れて。『照明さんの光がこんなになっていたんだ』『美術さんのセットがこういうふうに使われているんだ』って発見もあったりして……!」とほほ笑む。

 今作を通して「演技をたくさん経験したいなって意欲が強く湧きました」と話す長濱さん。今後演じてみたい役について聞いてみると、「ガラッと普段の自分とは違う役を演じてみたいです」と意欲十分。“女優魂”に火が付いた長濱さんの今後にも期待したい。

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