ミステリーの女王アガサ・クリスティの傑作小説を映像化した映画「ナイル殺人事件」(ケネス・ブラナー監督)が、2月25日に公開された。今作は、「ナイルに死す」を原作に、愛と欲望と嫉妬が渦巻く密室殺人事件を描く。ディズニーのインタビュー企画として、京大卒の“クイズ王”としても知られ、クリスティの大ファンを公言するお笑いコンビ「ロザン」の宇治原史規さんに、話を聞いた。
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宇治原さんは今作を試写し「本当に面白かったです。原作を読んでいるので、結末は知っている状態で映画を見ましたが、それでもこんなに引き込まれるかというぐらい、本当に面白い映画でした」と率直な感想を語る。
「ナイルに死す」は、1978年に故・ピーター・ユスティノフさん主演で映画化。2004年に「名探偵ポワロ」シリーズでテレビドラマ化され、これで3度目の映像化となる。宇治原さんは以前の作品は「見ていない」といい、「映像化されていることは知っていましたが、一番好きな作品なので見ていませんでした。好きな小説が映像化されて見に行ったら、今一つということがあるじゃないですか。でも、これは本当に面白かったですね」と感激していた。
アガサ・クリスティの小説には中学から高校時代にかけてハマったといい、「そのころって『明智小五郎』から始まり、『シャーロック・ホームズ』とか読んでいる友達が結構多く、人と違ったことをしたいという思いが子供の頃にあって。あまり周りで読まれていなかったアガサ・クリスティを読もうと思ったことが最初です」ときっかけを明かす。
特に「ナイルに死す」は「推理小説で一番好き」だといい、「原作を読んでいて、最後が衝撃的で、『どうやって思いついたんやろ!?』ってビックリしました」という。芸能界屈指のクイズ王として知られる宇治原さんだが、「こんなに最後まで真相が分からず、こういうことだったんだ!と思える作品ってなかなかないですからね」と語った。
そんな宇治原さんに、アガサ・クリスティの魅力を聞くと「一つはトリック。読んでいる方は分かると思いますが、事件の謎解きだけでなく、誰も思いつかなかったことをやっています。もう一つは人物の描き方。まるで登場人物がそこにいるかのように、読者に思い浮かばせる描写が魅力的です」と熱弁していた。
映画は、“世界一の名探偵”ポアロ(ケネス・ブラナーさん)が挑む、エジプトの神秘ナイル川を巡るミステリークルーズ。宇治原さんは「ミステリーとして最高なのはもちろん、愛を中心とした人間模様、ドラマ部分も本当に面白いので、ミステリーファン以外の方も楽しめると思います」と今作の見どころを語った。
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