スーパー戦隊シリーズ「機界戦隊ゼンカイジャー」(テレビ朝日系、日曜午前9時半)にフリント・ゴールドツイカー役で出演し、話題の森日菜美さん。2月24日にファースト写真集「もりだくさん。」(講談社)を発売した。写真集には、スーパー戦隊シリーズゆかりの東京ドームシティアトラクションズ(東京都文京区)で、フリントの劇中衣装をまとって撮影されたショットも収録。ドラマは27日に最終回を迎えるが、「ゼンカイジャー」の“フリントちゃん”としての今の思いを語ってもらった。
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フリントは、“追加戦士”ゾックス・ゴールドツイカー/ツーカイザー(増子敦貴さん)の妹として、2021年5月2日放送の「第9カイ!『世界海賊、愉快ツーカイ!』」から登場。以降、少々口は悪いが、明るくて元気な、家族思いのキャラクターで人気を集めてきた。
すでにテレビシリーズの撮影を終えた森さん。
「『ゼンカイジャー』に携わらせてもらったこの1年は、本当にいろいろなことを吸収しましたし、自分自身たくさん楽しませていただいた1年でもありました。毎日撮影に行って、『また明日』と言える日々がずっと続いていたので、それがなくなってしまうのは計り知れない寂しさもあります」
毎日朝早くから夜遅くまで、何年も作品を作り続けてきた多くのスタッフたちが、魂を込めて1話1話を撮るということの素晴らしさを、肌身で感じる1年でもあった。
「皆さんにお世話になったからこそ、今は恩返しをしたい気持ちでいっぱいです。ここからもっと大きくなって、いつか『ただいま』と言えるようになりたいですね」
1月23日に放送された「第44カイ!『SD=スモール+デッカい?!』」は、ゴールドツイカー一家がメインとなる回だった。呪いで体がSD(スーパーデフォルメ)化した2人の弟、カッタナーとリッキーを元の姿に戻すため、力を合わせてSDワルドに立ち向かう姿も描かれ、フリント役の森さんも印象深いエピソードの一つに挙げている。
「いても立っていられず兄が戦っているところに駆けつけ、自分の気持ちを伝えるっていうシーンが好きで、『家族愛』というものも垣間見えたんじゃないかなって思います。この1年間の集大成という思いで演じました」
ゾックス役の増子さんは、森さんにとって「一番、飾らずいられる相手」だったとか。
「性格も似ていて、“お仕事のお兄ちゃん”と言ったら増子君。なんでも相談できて、意見も言い合える。現場にお菓子があったら、そのお菓子を題材にラップバトルしちゃうことも(笑い)。そういったものもなくなってしまうのは寂しいです。でも、1年間応援してきてくださった皆様に感謝を伝えるGロッソでのショーやファイナルライブツアーがまだ残っているので、ありがたみを感じながら今はやっています」
改めて、「ゼンカイジャー」の“フリントちゃん”として過ごした日々を振り返り、「1年以上も同じ役を演じることができて達成感もありますし、財産にもなっていて、それがあったからこそ、この先の女優人生も、胸を張って歩めるんじゃないかなって思っています」と明かす森さん。
以前のインタビューで、「テレビシリーズが終わるころ、フリントを森日菜美が演じて良かったと思ってもらえたらうれしいですし、オーディションのときに『そう思わせます』と言ってしまったので(笑い)、責任を持って、身をもって証明できるよう、この先の撮影も頑張りたいです」と意気込んでいたが……。
「スタッフさんからも『もうフリント=(イコール)森日菜美だよね』と、ずっと言ってきてもらいましたし、よく“エゴサ”をするのですが、似たような反応、意見をファンの皆様からたくさんいただけたので、今は1年間、頑張ってきて良かったなって思いとともに、オーディションのときに言ったことを、有言実行できたんじゃないかなって、そう思っています」と最後に安堵(あんど)の表情を浮かべていた。
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