中条あやみ:「続けること苦手だった」 芸能活動10年で得た自信 “救い”になった今田耕司の言葉

「君と世界が終わる日に」シーズン3で小笠原来美を演じる中条あやみさん
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「君と世界が終わる日に」シーズン3で小笠原来美を演じる中条あやみさん

 動画配信サービス「Hulu(フールー)」で独占配信中のドラマ、Huluオリジナル「君と世界が終わる日に」シーズン3。本作でヒロイン・小笠原来美を演じているのが、モデルで女優の中条あやみさんだ。中条さんは2011年に芸能界入りし、女性ファッション誌「Seventeen(セブンティーン)」(集英社)の専属モデルとなった。それまでは「続けることが苦手だった」と話すが、昨年、芸能活動10年を迎えたことで「一つのことを続けられた」と自信を持てるようになったという。そんな中条さんに仕事をやめたいと思った過去や、“救い”となった言葉、転機となった出来事を聞いた。

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 ◇「予想していた」シーズン3 “空白期間”も「来美のことを考えていた」

 「君と世界が終わる日に」は、日本テレビとHuluの共同制作ドラマ。ゴーレムと呼ばれるゾンビが出現した終末世界を舞台に、主人公の間宮響(竹内涼真さん)と恋人の小笠原来美(中条さん)たちが、生き残りを懸けて戦いに身を投じていくサバイバルラブストーリーだ。2021年1~3月に日本テレビ系でシーズン1が放送、3月から動画配信サービス「Hulu(フールー)」でシーズン2が独占配信され、今年2月25日には「金曜ロードショー」(日本テレビ系)で特別編も放送された。

 来美が姿を消して終わるという衝撃の結末で幕を閉じたシーズン2。中条さんはシーズン3を予感していたといい、「これは続きがないと終われないと思っていたので、きっとシーズン3があるだろうなと予想していました」と話す。

 一方で「でも、続編が決まったのはたくさんの方に見ていただいたおかげです」と中条さん。「街中ではすれ違う方から『ゾンビの人だ!』って言われたり(笑い)、子供たちにも『きみセカ見てたよ!』『響とどうなるの?』と声をかけてもらったり。幅広い方に見ていただいているんだなと実感しました。撮影は本当に大変でしたが、みんなで頑張って作ったかいがありましたし、いい作品ができたのかなとうれしかったですね」と手応えを語る。

 ドラマは昨年3月にシーズン1、2の撮影を終え、10月末からシーズン3の撮影に突入。一度は本作から離れたものの、中条さんは「その間にも来美のことを考えていた」と明かす。「普段は作品を終えたら自然と気持ちも切り替わるタイプですが、自分の生活を通して来美が思い浮かんできたり、どこかでずっと気になっていたんですよね」と告白。来美は中条さんにとって特別な存在になったようだ。

 ◇“10年続けたこと”が自信に “救い”になった言葉は…

 「君と世界が終わる日に」をはじめ、昨年、TBS系の「日曜劇場」枠(日曜午後9時)で放送されたドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」にも出演するなど、女優としての活躍も目覚ましい中条さん。芸能活動の始まりは、2011年に受けた「Seventeen」の専属モデルオーディションだった。2021年でデビューから10周年を迎えた中条さんだが、今までは「続けることが苦手だった」という。

 「芸能界に入るまでは、勉強もダイエットも全然続かなくて。中学校ではバドミントン部だったのですが、ハードな生活で毎日やめたいと思っていたくらいです(笑い)。でも、10年芸能活動をやってきた今、『一つのことを続けられた』と自分でも思えている。もちろん皆さんのサポートありきですが、続けることで自信につながるんだと実感しました」

 では、芸能活動をやめたいと思ったことはあったのだろうか。中条さんは「何回もありますよ」と笑い飛ばす。「自分はこの世界に向いてないと何度も思いました。それでも、応援してくださる方に支えられて、ここまでくることができた。自分なりに楽しみを見つけて、やりがいもしっかり感じながら、気づいたら今日がきていたという感じなんですかね」と感慨深げに語る。

 そんな中条さんにとって“救い”となったのが、紀行番組「アナザースカイ」(日本テレビ)のアシスタント時代に耳にした今田耕司さんの言葉だったという。10年仕事を続けてやっとそこから形になり始めたと話す職人に対し、「やっぱり何でも10年やな」とさりげなく口にした一言だった。

 「そっか。10年続けてみないとやりがいや、向いてる、向いてないも分からないんだなって。当時、敏感だった自分の心にすごく刺さりました」と教えてくれた。

 ◇転機は18歳で受けたオーディション 「楽しむことが大事だと気づけた」

 中条さんといえば、女優、モデル以外にも、バラエティー番組「ぐるぐるナインティナイン」(日本テレビ系)の人気コーナー「グルメチキンレース ゴチになります!(ゴチバトル)」で、昨年1年間レギュラーメンバーを務めるなど、マルチな活動も印象的だ。

 モデルの仕事をきっかけに、活躍の場を広げていった中条さんだが、転機となったのは18歳で受けた飲料のCMオーディションだった。「それまではなかなかオーディションに受からず、焦りを感じていましたが、そのオーディションは緊張しつつも、すごく楽しむことができたんです。自分でも手応えがあって、そうしたら決まって。楽しむことが大事なんだと気づけましたし、そのCMに対しての反響もあったのですごく自信になりました」と明かした。

 どの分野でも飾らず自然体で、見る者に元気を与える明るさも中条さんの魅力だ。自身の性格は「基本的にポジティブ。楽しいことが大好きな関西人気質なのもあるのかな。寝たら嫌なことを忘れちゃうので、次の日に持ち込んだりもしないですね」と話す。

 「『笑う門には福来たる』という言葉が好きで、大変なときでも笑っていたら何とかなる気がしています」と笑顔を見せた中条さん。彼女がさまざまな場所で輝ける理由を知った気がした。

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