わたしの宝物
第6話 生まれ変わったら本当の親子になれるかな・・・
11月21日(木)放送分
女優の上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」(総合、月~土曜午前8時ほか)。安子編で登場した算太(濱田岳さん)が、謎の振付師・サンタ黒須として再登場するなど、盛り上がりを見せた。4月8日の最終回まで残り1カ月。今後、伏線回収が期待される登場人物をピックアップする。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
視聴者が一番気になっているのは、やはり初代ヒロイン・安子(上白石さん)の存在だろう。2021年12月22日に放送された第38回で安子は、ロバート(村雨辰剛さん)との関係を勘違いされた幼少期のるい(古川凛さん)から、「I hate you(大嫌い)」と告げられた。娘から拒絶された安子は、ショックのあまり、ロバートとの渡米を決意。それ以来、回想シーンを除いて、一度も劇中に登場していない。
大人になったるい(深津さん)は、安子から教わった和菓子作りをもとに回転焼き屋を始めたり、ラジオ英語講座がまだ放送されていると知り、安子との思い出を懐かしむような描写もあった。るいは自分が母親になったことで、安子の気持ちが少し分かり、かつて拒絶した母への思いも変化している様子が見て取れる。
安子編で失踪した安子の兄・算太が、ひなた編で再登場したこともあり、安子の再登場を期待する声もSNSなどでは多数上がっている。2人が再会して母娘の仲が“雪解け”となるか、今後、最大の注目ポイントだ。
るいの夫で、ひなた(川栄さん)の父・錠一郎(オダギリジョーさん)も、謎を残したままだ。かつて、関西一のトランペッターを決めるコンテストで優勝し、レコードデビューも決まっていたほどの腕前を持つ錠一郎。しかしある日、トランペットが突然吹けなくなってしまった。
るいと結婚して以来、ずっと働いていない錠一郎だが、一人の時間に楽譜のようなものを書き留めている描写もあった。大阪を離れる際、ジャズ喫茶の支配人・木暮(近藤芳正さん)からトランペットを託されていたが、今はどこにしまっているのだろうか。
劇中では、錠一郎がトランペットを吹けなくなり、約30年が経過している。錠一郎が再びトランペットを吹けるようになる日は来るのか。
岡山の雉真(きじま)家も気になるところだ。「雉真繊維」を一代で築き上げた千吉(段田安則さん)は、るいが18歳になったころに死去。次男の勇(村上虹郎さん)に会社は託された。その後、舞台が移った大阪で、登場人物が雉真繊維のうわさを口にしていたこともあり、勇が会社を継いでからも、業績は順調なことが予測できる。千吉の遺言である、会社の基本となった足袋の製造はまだ続けているのだろうか。
会社は好調そうな勇だが、家庭はどうだろうか。1962年の時点で雪衣(岡田結実さん)と結婚し、息子である昇も生まれた。しかし、千吉の葬式で忙しい日に、雪衣が朝ドラに夢中になっていたり、昇が勉強しているなど、どこか家庭内は冷めた雰囲気があった。雉真家はあれからどうなったのだろうか。
そのほかにも、岡山で豆腐屋を営んでいた安子の幼なじみの水田きぬ(小野花梨さん)と力(小林よしひささん)の夫婦、大阪で錠一郎と切磋琢磨(せっさたくま)したトミー(早乙女太一さん)、るいが大阪で住み込みで働いた「竹村クリーニング」の平助(村田雄浩さん)と和子(濱田マリさん)の夫婦、ひなたの初恋相手で米国に帰国してしまったビリー(幸本澄樹くん)らのその後も気になるところだ。あと1カ月、これらの伏線はすべて回収されるのだろうか。楽しみに待ちたい。
「カムカムエヴリバディ」は、朝ドラ史上初の3人のヒロインが織りなす100年のファミリーストーリーで、昭和、平成、令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描く。上白石さんは祖母の安子役、深津さんは母のるい役、川栄さんは娘のひなた役として、バトンをつなぐ。