100年ドラえもん:「世界で最も美しい本コンクール」銅賞受賞

てんとう虫コミックス「ドラえもん」の豪華愛蔵版「100年ドラえもん」(C)藤子プロ・小学館
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てんとう虫コミックス「ドラえもん」の豪華愛蔵版「100年ドラえもん」(C)藤子プロ・小学館

 藤子・F・不二雄さんの人気マンガ「ドラえもん」(小学館)のてんとう虫コミックス全45巻の豪華愛蔵版セット「100年ドラえもん」(同)が、ドイツ・ライプツィヒで2月に行われたブックデザインの国際コンクール「世界で最も美しい本コンクール2022」で銅賞に選ばれた。

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 「100年ドラえもん」は、マンガ「ドラえもん」の誕生から50周年を記念した企画の一環として2020年12月1日に発売。価格は7万7000円。2112年9月3日、未来のネコ型ロボット・ドラえもんが誕生する「100年後、22世紀の未来まで『ドラえもん』を届けたい」がコンセプト。装丁、印刷、製本、用紙など仕様に徹底的にこだわった永久保存版で、全45巻がハードカバー、布クロス装となっている。本の上部には紙への湿気やホコリをガードする天金加工を施した。最終的な受注数が1万セットを上回るなどヒットした。

 「100年ドラえもん」編集チーフを務めた小学館「ドラえもんルーム」の徳山雅記編集長は「時間を超えて愛される本を目指した『100年ドラえもん』が、いい装丁という『どこでもドア』を得て、はるかな距離と、国境を超えて評価されたことをうれしく思います。現在制作中の新企画『100年大長編ドラえもん』でも、さらに美しく魅力的な本づくりを目指していきたいと思います」とコメントを寄せている。

 装丁を担当したブックデザイナーの名久井直子さんは「ドイツで、すてきな賞をいただけたこと、大変うれしく、感動しています。藤子・F・不二雄先生をはじめ、藤子プロさんや、小学館ドラえもんルームの皆さん、制作現場の方々も含めてみんなでの受賞だと思っています。この本は『100年先も残ってほしいドラえもん』が願いでしたが、思いがけず、世界にも広がって、これを機会に、ドイツの皆さんや、この賞で知ってくださった海外の方々が新たに『ドラえもん』と出会ってくださったら、これ以上ない喜びです」と話している。

 「大長編ドラえもん」シリーズ全17巻の豪華愛蔵版セット「100年大長編ドラえもん」が12月1日に発売されることも話題になっている。

 同コンクールは、1963年から開催されている。各国のブックデザインコンクールで受賞した作品や専門家グループの推薦があるもののみがエントリーされており、毎年約30カ国、約600書籍について、各国の書籍製作に携わる専門家たちが、デザイン、コンセプト、機能性、素材の選択、印刷、製本などの観点から審査する。2022年は、Kuan-Ting,Chenさんの「Met Stoelen」が金賞を受賞した。

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