良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
女優の上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第95回が3月16日に放送され、晩年の雉真(きじま)雪衣役で多岐川裕美さんがサプライズ登場した。多岐川さんは朝ドラ初出演。
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雪衣は岡山の安子編から登場している人物で、青年期は岡田結実さんが演じた。雉真(きじま)家に仕える女中だったが、のちに雉眞繊維の社長となる次男の勇と結婚。劇中では、るい(深津さん)が実家の雉真家を飛び出してから30年近く経過しており、久しぶりの登場となった。
多岐川さんは今作を出演決定前から見ていたといい、「朝ドラは初出演になりますのでオファーをいただいてとってもうれしかったのと同時にびっくりいたしました。しかもご連絡があったのが、ちょうど岡田結実さん演じる雪衣と村上虹郎さん演じる勇が結婚して、息子さんがいるというシーンが放送されたころでした」といい、「物語としても怒濤(どとう)の展開で2人が結婚したことにびっくりしていたところへ、その雪衣さんの晩年役と聞きましてさらにびっくり! びっくりが重なりました。なおさら続きも見なくてはと翌日の放送を拝見したら、雪衣の登場が一度終わってしまったんです。その先、るい編には出てこないということもそのときはまだ知りませんでした」と振り返る。
「とにかく岡田結実さんの雪衣と村上虹郎さんの勇の画(え)が、私の中にすごく残っていたんです。台本を読む時など、いつもその絵を思い浮かべて、思い出していました」といい、「視聴者として見ていたころ、勇と雪衣が結婚するとは思っていませんでした。雪衣は雉真家を追い出されると思っていましたから、こんなふうに夫婦になれるとは思っていませんでした。でも、勇と結婚できても雪衣はずっと心にわだかまりを持ったまま、悩んだままここまで生きてきたんだなと感じました。台本を読んでみて、人間にはやっぱりいろんな愛があるんだなと、人にはいろいろあるのよね……と思いました」としみじみ。
「視聴者の皆さんが雪衣に対してどんな思いを持っていらっしゃるのか、悪い思いの方が多いのかしら?とちょっと怖いですけれども、これからもずっと作品を見ていただいて、ドラマが全部終わった時、雪衣に対する皆さんの印象がどんなふうに変わっているのかなと、私の方が楽しみにしております」とコメントしている。
「カムカムエヴリバディ」は、朝ドラ史上初の3人のヒロインが織りなす100年のファミリーストーリーで、昭和、平成、令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描く。上白石さんは祖母の安子役、深津さんは母のるい役、川栄さんは娘のひなた役として、バトンをつなぐ。
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